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冬アニメも完結!
※「昭和元禄落語心中」は後一話ありますが、機を逸しそうなので、まとめておきます。

プリンスオブストライド オルタナティブ(9〜12話)

努力・友情・勝利!の三拍子が揃った、とても爽やかなスポーツアニメでした。
原作は乙女ゲームだったはずなのに、恋愛絡みのエピソードは一切なく、徹頭徹尾、部員で競技に打ち込む展開だったので、中弛みがありませんでした。最終回も、決勝戦だけを特別に描くのでなく、練習風景から始まって、日常が続いていく終わりかたに満足。
後半戦での試合の見せかたは少し物足りなかったけれど、「ストライド」という創作競技を通して描きたかったものは、部員の絆だったと分かるから納得できました。

GOD EATER(10〜13話:メテオライト編)

10話「散華」で過去が分かり、以来レンカに感情移入できるようになったため、メテオライト編は面白かったです。
最後のディアウス・ピター戦は、音楽は「NO WAY BACK」で盛り上げるし、アクションも派手で魅せていました。レンカの神機がパージしていくのも、次にどんなギミックが来るか楽しめました。ゲームでの再現が難しい、アニメならではの機構ですね。
欲を言えば、喋っている間は棒立ちなのをなんとかして欲しかったくらい。戦闘中に長々と会話しないような構成にするしかないかも知れませんが……。
オオグルマ先生がノヴァに喰われたのと、サカキ博士がアーク計画を知っていた、というアニメオリジナル要素は驚いたけれど、どちらもさほど違和感なく原作に適用できると思いました。だいたい、原作ゲームプレイヤーの7割はサカキ博士を黒幕だと疑っていただろうし(笑)。
伏線を張るだけ張って「ゲーム(本編)へ続く」ENDという、正にゲームPVアニメでしたが、私は満足しました。

うたわれるもの 偽りの仮面(22〜25話)

視聴を打ち切ろうと何度か思いましたが、「GOD EATER」のついでに消化することで、なんとか完走。
2話でのやりとりが生きる墓参りシーンなど、終盤は持ち直した感がありました。

こちらも、「ゲーム(新作)へ続く」END。
原作ゲーム自体が3作目に続くエンドだと知っていたし、オチも分かっていましたが、これまでの25話は、本当に3作目の舞台を設定するプロローグでしかなかったのですね。番組終了直後に3作目の新CMが入ると、ゲームを買いたくなるじゃないか!と思いました。いや、買ったって良いんですけれど……。

ただ、ゲーム3作目で、CMの通りクオン率いるトゥスクルがヤマトを攻める、という筋になるとしたら(ヤマト=八柱将側だと思いますが)、個人的にクオンの人間性を更に疑う展開だなと思います。トゥスクルを攻めるヤマトに助力したり、いざハクが死んだらトゥスクルの兵を使ってヤマトに復讐するとか、想像するだけでヒロインとしての魅力が薄れていくのですが……。「予想は裏切る」と宣伝しているので、これはミスリードCMであり、実際は異なる展開であることを祈ります。
あと、ハクという緩急あるキャラクターが優れていただけに、オシュトルを演じているハク、になってしまうのは少し勿体ないと思いました。

昭和元禄落語心中(9〜12話)

原作の力もあると思いますが、とにかく惹き込まれるアニメでした。
落語は概ね短縮されていたけれど、ざっくりした筋は分かる程度の省略だったので、視聴に問題無し。八雲師匠の「子別れ」(10話)と、助六の「芝浜」(12話)には泣かされました。
最初は、与太郎編ではなく過去編の放送であることに対して、色々不満があったのですが、こうして次回最終話で現代に戻ってくる構造を見ると、これも良かったなと思えました。

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電撃コミックス「GOD EATER -side by side-(2)」(最終巻)

→1巻の感想は、2015年10月2日記事参照

想像通り、全2巻構成でした。
2071年以前の時間軸で防衛班結成を描くというテーマ通り、綺麗にまとめ、ちゃんとゲームに繋げたと思います。

非常にサクサクとエピソードを消化するし、先が読める王道展開なので、お話としては特別感銘を受けるところはありませんが、安心して読めます。班長がヒバリちゃんを一目惚れではなく、段階を経て好きになったのは納得できたのですが、今度は逆に「ヒバリちゃんに対する猛アタック」がポーズのような気がしてきました。
1巻のときは、10歳時点から変化していないと思った童顔の班長ですが、2070年は自然で格好いい笑顔も出てくるし、2071年時点の顔は、色々と乗り越えた大人の顔に成長していて良かったです。

ゲームでお馴染みの防衛班が全員揃ったこともあり、サブキャラ漫画として満足できました。
カノンの「神機を持つと豹変」が、入隊当初は違ったのは意外でしたが、戦いを通しての成長を描くには邪魔な設定なので、そのためかな、と思います。もちろん、終盤にはゲーム中同様の勢いでブラストを打っ放す面が描かれてますので、カノンちゃん信者なドM読者も満足できるでしょう。
3班メンバーは個性が強いので、どんな小さなシーンでもしっかり主張していました。

口絵は1巻(2071年防衛班勢揃い)と逆に、マルコと班長のツーショット。
後書きにおまけされている防衛班ランキングは「胸囲ランキング」でした。

上位6位にギリでランクインしたのはジーナさん!……おめでとう!!

とシレっと酷い解説が付いていたことに笑いました(笑)。おめでとう!

PS4版「ゴッドイーターリザレクション」体験版を遊んでみました。
今更感満載なのに、長文です。
http://ger.godeater.jp

GER

序盤まるごと…を超えたボリューム

「ゴッドイーターバースト」(以下“GEB”)の体験版と同じ、難易度3最初のミッション「蒼穹の月」まで……と思いきや、難易度3のほぼラストとなるミッション「冬の夜明け」まで遊べてしまいます。
アリサが完全復活するイベントまで見た後、リザレクションPVが流れて本編シナリオは終了。その後は「体験版特別難易度」が解放。やり込みプレイへと進んで行きます。
初代「ゴッドイーター」のストーリ—は難易度6までなので、シオ編は半分以上体験できてしまうことになります。
これは、もはや「序盤」とは言えません。大盤振る舞いを喜ぶべきかもしれませんが、個人的には、まだ遊ばせるのか!と呆れてしまうほどでした。

向上したグラフィック

プラットフォームが旧世代の携帯ゲーム機であったPSPからPS4に変更されたことで、美術面は大幅強化。キャラクターも勿論綺麗になっていますが、個人的には背景と影に満足しました。
訓練所内は、弾丸跡や爪痕が見えて色々な人がここで激しい訓練を行ったんだな、と感じます。嘆きの平原の雑草に埋もれてみるのも楽しいです。
影は、シユウ等の背が高くてスラッとしたアラガミのシルエットが凄く格好いいと思いました。

キャラクターは、髪型・フェイス・ボイス増加に加えて、アクセサリー関係で個性も出せるようになりました。
パーツ選択制のキャラクタークリエイトとしては、初期段階でこれだけあれば十分だと思います。あとは、胸の大きさを控えめにできると……(笑)。

キャラクタークリエイト

戦闘システムの複雑化

戦闘面の変化では、まずダメージが数値で見えるようになったことに驚きました。「GE2体験版」までしか遊んでいなかったので知りませんでしたが、これは「GE2レイジバースト」からの変更点だったのですね。
部位ごとの差や、結合崩壊するとダメージの通りが良くなる事が如実に分かって、意識が変わりました。

戦闘ダメージ表示

それから、無線音声がコントローラーから発されたので、臨場感がドンっとアップしました(設定で変更可能)。
良いと思った追加要素は、捕喰アクションの増加。GEは戦闘中に管理すべき要素の1つに「バースト状態の維持」がありますが、この維持方法に幅が出てくるんですね。もちろん、スタイリッシュな魅せプレイの幅も広がりました。穿顎で急降下しながら捕喰&敵の攻撃範囲外に逃げる、というプレイが楽しい!

その他、「ゴッドイーター2レイジバースト」から逆輸入された要素もあって、NPCの育成等、やれることは増えているのですが、個人的にこの辺はなんだか面倒に感じました。内容が分からないスキル名も多く、その辺もストレスでした。
気になったのは、リンクエイドの回数制限となる「耐久度」ですね。GEBでは、高難易度ミッションを、米粒大の体力バーをリンクエイドして分け合う「ゾンビ」状態で戦い抜いた私にとって、死活問題になりそう。
体感では、走る速度が遅くなった印象があり、爽快だったGEBに重さが追加された気がします。
ちなみに、操作性は変わっていないと思うのですが、ガードの仕方をまったく覚えておらず、装甲を展開できなくて困りました。

良くも悪くも変化のない物語

イベントの差異は、主人公が適合試験で苦しまなくなった程度。それ以外は純粋なリマスターでした。難易度1〜3のお話は、3回目の体験なので正直飽きました。
ミッションには、ヤクシャが登場するミッションが追加されていたり、一時的に発令される「緊急任務」という要素も増えましたが、本筋に影響しないので印象に残りません。
初代発売から5年でリマスターというのは、やはり少し早過ぎるのでは……と思ってしまいました。

その他雑感

OPは、初代「ゴッドイーター」をアレンジしたGEBの再アレンジで、既存アニメに新規アニメを追加した、少し長い作り。いささかネタバレが強いのは、リマスターだから仕方ないですね。
エリックのあのシーンまで盛り込まれているのは笑いました。
ただ、新録アニメ部分は惹き込まれたけれど、既存の部分は画質を上げても元が粗いし、スローモーションと巻き戻し多用で見ていて疲れました。とはいえ、これが初見なら違和感ないと思います。

その他、作戦支援スキルでコウタを選んだら、一緒にゲームを遊ぶイベントが起こったのですが、他の機会に別のキャラクターを選んでも発生せず、ランダム発生なのか、発生すると良いことがあるのかないのか、よく分からないままです。

Vita

でも、この明らかに「GE仕様のVitaで遊んでる」絵面は好き。コウタの部屋をこういう角度から見るのも新鮮でした。

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電撃コミックス「GOD EATER -side by side-」
http://maoh.dengeki.com/try/ge-sidebyside/

ゲーム「GOD EATER」(無印・BURST)本編より過去を描いた漫画。
NPCキャラクター大森タツミを主人公に、防衛班(第二部隊・第三部隊)を描くストーリーということで、BURSTしか遊んでいないけれど班長好きであるからには抑えておこう、と思って発売日から一か月遅れで入手。
プロローグ+4話分という短さが残念でしたが、TVアニメではモブレベルの出番しかなかった第三部隊もメインで活躍しているので、防衛班NPC好きなら楽しめると思います。

班長は前向きで根から明るいタイプだと思っていたので、任務に一杯一杯で肩の力が抜けていない感や落ち込みが激しいところは少し意外でしたが、まだ成長し切っていないと思えばこんなものかな。年齢的にもまだ若いですからね。
なお、作中では10歳から描かれ、第2話で2068年=20歳になっている筈ですが、童顔なので、見た目からはあまり変化を感じません(笑)。

ゲームに登場しないオリジナルの名付きキャラクターがいる時点で、展開は読めていましたが、退場が思ったより早かったです。
「逝くヤツがいりゃあ、来るヤツがいる」(2013年5月15日記事参照)の台詞は班長オリジナルでないことになりましたが、KIAが出る度に彼の死を思い出しながら呟いていたのかも、と新たな想像ができるようになりました。

プロローグでは、外部居住区時代の真壁兄弟も登場。
十代でも既に2の「ハルさん」の尻尾が見え隠れするハルオミに対し、テルオミは可愛い少年でした。こんな可愛い子でも大人になると変態気質になってしまう真壁家の血筋、怖いわ。
ゲームスタッフが原案の公式漫画ですが、若干ゲームとの齟齬があります。ハルは最初は極東支部配属だったとデータベースにあった筈ですが、漫画では最初からグラスゴー支部に配属されていました。気になるほどの違いではないですが、第一世代神機を使っているハルと組んでいる班長も見てみたかったなと思います。

2015年夏アニメが最終回を迎えました。

今期は視聴本数を増やしてみましたが、結果として、私はアニメを観るのが不得意かもしれない、と感じました。
その理由を考える内に気付いたのですが、アニメは1クール最低12話、本編放映時間が1話20分と仮定して240分=4時間の物語なんですね。ドラマに比べたら短い放送時間ですけれど、日頃私が見る舞台作品だと、起承転結がおよそ3時間弱(宝塚の2本立てだったら1時間半)に収まっていて、アニメ以上に短いのです!
それでいて「レ・ミゼラブル」「エリザベート」など、登場人物が多く複雑な物語が演じられているので、それだけ舞台作品というものは密度が濃いと思います。TVアニメ「ゴッドイーター」風に言うならば、情報量が多い(笑)。
そういうコンテンツに慣れているので、話がサクサク進まないと飽きてしまうのかも知れません。例えば「Charlotte」は最終的に残念な出来だったけれど、視聴中は比較的楽しかったのは、展開が早かったからだと思います。

赤髪の白雪姫

http://clarines-kingdom.com
特に感想は書かなかったけれど、最初から最後まで観ました。でも冒頭に書いた通りの理由で、2話以降は私のストライクゾーンから外れていました。
お話の内容も出来も、ずっと安定していて穏やか。悪く言えば、起伏がなく退屈。
11話の段階でゼンと恋人同士になってしまったし、最終話が王城解放日というお祭り設定の割に内容は日常話の延長で、ラストという感じがしないと思ったら、最初から分割2クール放送が決定済みだったんですね。

Charlotte

http://charlotte-anime.jp
1話が面白かっただけに、失速感は強かったですし、酷評の嵐も止むなしと思いますが、私はキャラものとして視聴していたので、高城が登場しているだけで割りと満足していました。有宇は下種というより、単なる中二病キャラクターとして描写すべきだったんじゃないかと思います。
作品自体に対しては、研究者や敵対勢力は設定だけにして、5話までのノリで進む能力学園物というシチュエーションコメディに徹するか、逆に6話以降の展開をもっと早くから始めて丁寧なシナリオを作るべきだった、と思います。ゲームなら「別ルートで回収」も許されるけれど、一本道しかないアニメでは、視聴者に提示した謎や設定はちゃんと回収して欲しいです。
なんだかんだでハッピーエンドに持っていったことには驚きました。

GOD EATER

http://anime.godeater.jp
第9話で最終回マークが付いてしまい、どう終わらせるのかと思っていたら10話〜13話は冬放送とのこと。空前絶後の分割1クール!なんて揶揄されているけれど、ちゃんとTV放送枠があるのは素直に嬉しいです。
私は原作ゲームのプレイヤーなので、ゲームでは深く描かれなかった過去やアラガミの生態が描かれていた点はとても面白かったです。物語もゲームシナリオを踏襲していないため新鮮だったし、「無印・BURST」ならではの終末感があり、中盤からはレンカがちゃんと主人公として立ち上がり、盛り上がってきていたと思います。特番問題さえなければ、素直に楽しく視聴できた可能性が高いだけに、勿体ないと思います。
一部のキャラクターへの違和感は、監督との意見の相違だと思って気にしないことにしました。

アニメで少なかった防衛班要素は、タツミさん漫画で補給しました。
感想は別記事で。