• タグ 『 太王四神記 』 の記事

星組版ホゲ役・凰稀かなめの当面の休演が決定。
星組生はごく一部しか分からないので「オクタヴィアヌス、WHO?」ならぬ、「夢乃聖夏、WHO?」。花組版ホゲはW主役並の比重でしたが、星組版は前回より軽いのかな。代役に立つ側は大変でしょうが、本人にとってはチャンスでもあるので頑張って欲しいと思うと同時に、凰稀も気持ちが一層焦るところだと思うので、ここは落ち着いて無事の復帰を心から願います。
雪組の飛鳥組長の全休も心配です。

以下、気分を直して花組DVD感想の続き。
最初、自分の気持ちに正直に感想を書いたら、二行に一回の頻度で格好良いと書いているだけだったので、その感想は当然であると言う前提で「格好良い発言禁止縛り」で書き直しました。
縛りがあっても、意外に書けるものですね。

【第13場 フィナーレA 主題歌】
フィナーレの始まりを告げるのは、小池先生の一本物芝居定番の二番手による銀橋主題歌。
セリ上がって振り向いた大空祐飛が着ているのは、映像で観ると更に突き抜けたトンデモ衣装ですね。高度な着こし術(普通恥ずかしくて直視出来ない衣装をお洒落に見せる)を持つ大空も、さすがにこれは厳しかったのか、それとも私のファン度が足りないのか、残念な衣装と言わざるを得ません。
この衣装が全身紫色なのは、宙組異動を暗示していたのかしら。内定発表後に観ると、そんな事も考えてしまいますね。
ところで、定番過ぎて失念してましたが、二番手に昇格した凰稀かなめ(及び代役・夢乃聖夏)も、フィナーレでは銀橋歌いするのでしょうか? うーん、なんだか星組版が余計に心配になってきました。

【第14場 フィナーレB 朱雀・ロケット】
ここから、初見時は予想外でひっくり返ったユーロビートダンスショーの開始。
まずは、朱雀と言うよりフラミンゴを思わせる赤衣装のロケット。
生だと、セットの都合で舞台一杯に広がることが出来ないため、ごじんまりした印象のロケットでしたが、視界が区切られるDVDだとその点は気にならないですね。

【第15場 フィナーレC 青龍・CLUBMIX】
青ラメ衣装なだけだと思ったら、スーツに龍が刺繍されてることがDVDで判明した青龍ダンス。それに、娘役は全員青メッシュしてるんですね。
此処では、どうしても目に飛び込んで来る花野じゅりあから目が離せません。限りなく0番に近い真飛斜め後ろをキープしてる立ち位置も影響してるとは言え、押しの強さがダンスにまで現れているからこその目立ち具合ですよね。でもあの笑顔を観てると、こちらまで自然とにっこりしてきます。セーム様の時は笑顔にも毒気があったのに、素だと明るい満面の笑みなのもギャップで良いですね。娘役としては難しいと思うけど、別格役者として頑張って欲しいなぁ。
尚、同じくらい主張が強いと思っていた桜一花は、小柄なせいかこれだけ人数がいると目立たず。野々に至っては私の眼に映りません。とは言えショーも経験次第だし、トップになれば衣装、照明、立ち位置、マイクで補強されるから自然と光るようになると信じてます。
ちなみにDVDは、なんとなく娘たち中心の映し方で、若手男役四人組を確認したい時には少しフラストレーションの溜まる映像でした。とは言え、娘たちは各々凝った髪飾りで個性を出していて可愛いので、これを気に出来る限りチェック。今回、娘役ダンスがないのも可哀想でしたよね。

玄武以降は、また長くなりそうなのでここまで。次回、最終回になります。

090615.jpg

お絵描きと言う名のゆうひホゲ様ファッションショー開催中。

3着目、一幕第8場、10場の衣装。眉間の皺と目元のクマに悶えるファン心。あんまり何度も着てる衣装ではないですが、銀橋渡りがこの時なのでなんとなく印象に残ってる好きな衣装。
胸でクロスしてる謎のベルトは、フィナーレの歌衣装に通じるものがありますね。

先日、星組版ホゲ役の凰稀かなめが、怪我でイベント関係休演の公式発表あり。組替後&番手大幅アップの不安定な時期の怪我は辛い事と思いますが、今は大事を取って養生し、そして半月後からは素晴らしいホゲを演じて「星組・凰稀かなめ」を披露してくれるよう願います(でも足指の骨折って半月で完治するのかしら……)。

僻地より祈りつつ、引き続き花組版感想。
1場分だけですが、4シーン詰め込まれた佳境なので、自分でも感心するくらいダラダラと長文感想になりました。

【第9場 国内城内】
マッカツで白虎の神器を見付けられなかったホゲは、契丹へ遠征する事にする。
火天会のサリャンはホゲに、プルキルの正体と目論みを明かすが、裏切りを察したプルキルに殺されてしまう。ホゲはプルキルと取引し、朱雀の神器を手中に収める。
契丹遠征を知ったタムドクは、戦争を止めるためホゲの後を追う……

まずホゲ側。ホゲから「お前の水晶玉、もう信じはしない」&「もう聞き飽きた」と反抗されて一瞬固まるプルキルの反応がちょっと可愛いです。
ヨン・ガリョは、息子の暴走具合に腰が退けて、最早完全に止める方向。チョジュドはそう言った状況諸々に対して嫌気が差してそうな様子。
ホゲ様が「勝てば神器を探せる」と言った時、DVDは薄く笑っている上に瞳に狂気を宿している表情を真正面から捉えています。ヤバい人だ、と思うと同時になんて格好良いんだろうと身悶え。キハの妊娠が、精神に相当影響してる気がします。当人から早く神器を探すようプレッシャーも掛けられてたし、結局この人はキハに人生狂わされたんですね。その上ドラマではキハ自身を愛しているらしいのに対して、この脚本ではキハを愛してもいないと言う事に哀れを感じます。

続くタムドクチームは、なぜか0番周辺のヒゲ率が高くて面白いです。学年の高い人がセンターにいて、上手下手が下級生と言う配置なのかも。珍しくタムドクなしで仲間達だけが騒いでる短いシーンですが、これ、単純にタムドク着替えの時間稼ぎと言う疑惑が私の中に残ります。

再びホゲ側。その場面転換の際、高句麗軍の兵士達が旗持って左右に散る演出が華麗です。その奥で地図を見ながら軍議中らしいホゲ様も素敵な将軍っぷり。
この場のメインであるサリャンの密告は、予想外のホゲアングル収録で、通常アングルと合わせてくり返しリピートすると、サリャンの必死さとホゲの揺れてる感情が見えてきて楽しいです。
さて、演じる華形は私の好きな役者ですけれど、正直な感想として、サリャンはもっと屈折した性格の役者が演んじた方が良いかもしれないと思いました。華形は真っ直ぐ過ぎて、役の幅がまだ「一本気」的。どうしても正義漢っぽくて、私には彼がキハを愛していたように見えませんでした。
花組観劇で三回続けて華形が死ぬ役か、と言う個人的な気持ちもありますけれど(笑)。

それにしても、何故サリャンはホゲの元へ密告に来たんでしょう。
ホゲがキハを愛してるから止めてくれると言う幻想も抱いていない様子だし、物語として考えれば、タムドクに本当のことを打ち明けて助けを求めると言う選択肢もあったはず。
でも恐らくサリャンは、ホゲならプルキルに反論して意を通せると思ったから、彼を選んだんですよね。実際、プルキルは何時でもホゲを見限れる立場なのに、ホゲを尊重してる姿勢を一度も崩さないのですが……さて、プルキルは計画通り事が運んで、世界を手中に収めたその時、ホゲをどう処理するつもりだったのでしょう。
6場の感想も踏まえると、プルキルにとって、世界を治める事は副産物であり、本当の狙いは愛するカジンの火の力を手に入れる事だったのではないかしら。だから、面倒な世界の統治をホゲが引き受けてくれるなら、それで良かったのかも知れませんね。

それにしても、ホゲがまだプルキルを西域の商人だと思っていた事に、どうしても突っ込みたくなりますね。それとも、高句麗の商人は誰でも水晶玉に遠くの情景を映したり人を操ったり出来ると言うのか?
暗黒道に半身浸かり、契丹遠征を決めた時は狂気メーターが振り切れていたホゲですが、軍備を整える内に正気が半分くらい戻ってきた模様で、顔つきがまた違います。赤ん坊を殺す計画を聞かされた瞬間はかなり揺れてますよね。
密告内容を吟味している時点では、まだどちらに転ぶか検討中と言う印象。ですが、サリャンの目的を質した事で、キハへの想いを読み取ってしまい、心を閉ざしてしまったのかなと思います。「お前もあの女の虜か」と零す、凄くクールでSッ気で突き放した顔!
これを引き出すキーだと思うからこそ、前述通り華形にはもっとキハを愛してる想いを出して欲しかったです。役柄上、敢えて抑えてるんでしょうけれどね。
ヤン王の件は、そう言えばホゲは真相を知らなかったんですね。後でタムドクに真実を明かす為に、ここで知っておく必要があっての会話でしょうが、これもサリャンは正直に語り過ぎたなと思います。ホゲからすれば、結局キハはタムドクの為にしか行動してないと聞かされたようなもの。途中で話を聞かずそっぽを向いてしまってます。
それでも、サリャンが掴まった後は、少し戸惑うのですね。とは言え結局は二人のやりとりを見詰めたまま、最後には縋り付く遺体を蹴飛ばし、自ら引き返せない所へ進んでしまう。一幕5場の頃からの落差と、これ以降の目つきに、SWエピソード3が被ると言うのは言い過ぎかしら。

段々ホゲ様とどちらが好きか分からなくなってきた恒例のイルスチェックは、まず軍議の時の微妙に小さくなってるシルエットが性格出ている事と、取引直後に報告に現れる時の「将軍〜!」の呼び掛けが余りに子犬状態で、結局可愛いとしか言えません。
その可愛い部下から「全軍揃いました」と言われたホゲの方は、一瞬で複雑な表情を見せてますね。何かを飲み込んで、躊躇いを見せ、けれど決意している。
もしかすると、先にこの場のホゲは半分正気と書きましたが、この時は完全に正気が戻ってるのかも。出陣の号令も、これまでなら力む台詞の時は狂気が現れた演技をしてるのに、それを通り過ぎた冷静さを感じます。
よく考えれば、この後の戦場の行軍シーンも、一幕の頃の顔に戻ってるような気がしてきました。
正気を取り戻したのに、いや、だからこそ敢えて地獄に進むのでしょう……。

一方、新しいマント付きの最終衣装に着替えたタムドクを迎えたタムドクチーム。
チュムチはパソンからお守りとして白虎の神器を譲り受けますが、神器は、どういった価値の品物に見えるんでしょうか。チュムチは純粋に喜んでるけれど、性格が明るい彼なので、お守りを貰った!という事で喜んでるだけかなとも思いますし、よく分からないですね。
10秒くらいしか登場シーンのない、黒い妊婦服姿のキハ。これは8場の上着の中の服みたいですね。上着がないだけで印象が随分変わります。

次回は、ホゲ様最期の見せ場、戦場です。熱く語るのは確定として、ついでにその勢いでラストまで到達出来るでしょうか?

日曜に、宙組博多座とバウ公演のメンバー振り分けが出てましたね。
前回の公演で目を付けた春風弥里が、またも逆転裁判組に取られちゃったのは残念ですが、北翔海莉の二番手役と言う楽しみが確定されたので、不満は申しません!
色々意見(何故アリスを逆裁判組にしない!とか、検事はゴドーなのか?とか)はありますが、今回はあまり先に細かい事は考えず、夏当日を楽しみに待ちたいと思います。

【第7場 ヨン・ホゲの帰還】
ヨン家ではホゲとキハの婚礼が公表され、宴が催される。
宴に潜り込んだスジニは、キハにタムドクと会ってヨリを戻すように頼む……

神器は見つからないものの、蛮族討伐と言う大義名分の方は成果を上げたので、祝宴なんですね。それなのに五部族の長達がいないのは、彼等がヨン家の独断専行に愛想尽いたことを表しているのかな。
上手下手から登場した二人は、同時に正面に向き直っているのだと思っていたら、キハがスッと視線を外した後、昏い瞳で彼女の顔をじっと観ていたホゲが遅れて向き直るんですね。情念を感じます。
「貴方こそ、他に好きな人がいるのでは」と問うて、「俺が愛したのは炎の巫女」と返されたキハ。彼女は、先程の質問がホゲを傷つけた事を自覚したでしょうか? 確かに、ホゲが想う相手はキハとは言い切れないのですが、それでもやはりキハ以外の誰でもないのですよね。
ポスター写真で使われているこの紫の鎧衣装、あまり色味に華やかさはないのですが、肩当ての為に立派な肩幅が強調されて、格好いいです。
ところで、「お前の子供の父になれば朱雀の神器は俺の物」と言う歌詞の意味が分かりません。プルキルは「王になられた暁に献上」と言っていたのに新たな条件をつけたのか、それとも妻の物は夫の物と言うことなのか……。
そう言えば乾杯の前後、ホゲとキハの真後ろにプルキルがいる事にDVDで初めて気付きました。凄い豪華な三角図に吃驚。と同時に、舞台で2度とも見逃してた事を知って更に吃驚。どれだけ偏った視界の持ち主なのでしょうか。
でも一度気付くとこの構図、凄く巧い演出だと感心しました。あくまでプルキルの掌の中、と言う状態を言葉を使わずに表現してますね。
キハとスジニが語らう後ろの人々アングルをDLCして欲しい!と思って悶々としつつ、此処もオペラで後ろだけ観た時の記憶を大事にしたいと思います。
尚、イルスも登場してるのですが余り映り込まないので、歓談タイミングになった瞬間ホゲ様のところに一早く飛んでいって「おめでとうございます!」と言ってる姿程度しか確認出来ませんでした。マイク入ってない筈なのに、かなりはっきり音声が収録されてるので、相当勢い込んでお祝いを述べてるんだなと微笑ましくなります。

【第8場 大殿】
スジニの手引きでタムドクとキハは密会する。
キハはタムドクの未練を断ち切るためお腹の子供をホゲの子だと偽り、代わりに王座につくため必要な朱雀の神器を差し出す。しかしタムドクは受け取れないと断り、キハを帰す……

この玉座、孤独ですね。
一幕でヤン王に対して「そんな王になりたくない」と言っていたのに、この時は「愛する人を疑ってばかり」になってしまってる。タムドクにはあまり魅力を感じない私でも、この歌と寂寥感には可哀想だなぁと思います。
キハがワザとらしく零した「お腹の子供」と言う言葉に目を剥いた後、「ヨン・ホゲ様の」と言われて口をパクパクさせているのが笑えます。オペラ使わなくても顔芸が目立つ真飛なので、DVDのアップはとんでもない事に。
別れ話に「それだけで良いんだ」と言うのは、表情をよく見ると、その台詞は自分にこそ言い聞かせているのが分かりますね。
会話は相変わらず小池先生クオリティで話が噛み合っていない物の、「(朱雀の神器を)お前からは受け取れない」と言い、神器はキハ以外から受け取ると言うフラグを立てている点はお見事と思いました。

そろそろ星組版公演が始まってしまうので、心持ち急いで花組版感想をまとめ中。

【第5場 マッカツ】
マッカツを占拠したホゲだが、白虎の神器を見付ける事ができず民衆を虐殺する……

なるべく雰囲気を出す為に地名を漢字表記していたのですが、マッカツと言う地名が漢字が出ませんでした。残念です。
非常に短い場なのですが、出だしの音楽聞くだけで気が高まります。
神器が見つからない事を報告するイルスは、まるで犬が耳と尻尾を垂らしてるように見えて、先の出番ではあんなに悪い顔をしていたと言うのに、凄く可愛い顔に変化しています。ホゲ様の前では借りてきた猫状態。
そのホゲ様は、完全に「目がイッてる」様子で、イルスの丸めた尻尾を踏みつける勢い。
ここで「賞金を出し、密告させるのだ」と言ってますが、一件もタレコミはなかったのでしょうか?
偽の神器を差し出す悪い村人が出て来るような展開があっても、面白そうだなぁと思います。ちょっとネタに出来そうです。

【第6場A 阿佛蘭寺】
キハはタムドクの子を身籠っていたが、ヤン王の遺言に従いタムドクから憎まれることを決めていた。
プルキルはキハをホゲに嫁がせる事にする……

下手銀橋近くからのアングル、格好良いです。プルキルのヒタヒタと忍び寄る巨大な悪と言う雰囲気が、カメラアングルとマッチしてると思います。それに、こんな一列目席は普通座れないので、興味深い視点です。
少女キハは何度観ても美少女ですね。風の噂によると、凄い大根らしいけれど、美しい事は素晴らしい武器なので、是否早く成長していい役者になって欲しいです。

ちょっと思い付きで短いお話をこちらに。

【第6場B 王宮内】
西百済から帰還したタムドクたちの歓談の中で、スジニが東百済の姫にして、黒朱雀の転生であることが判明する。
タムドクに想いを寄せていたスジニだが、タムドクからは兄妹のようでいて欲しいと言われる……

舞台では本筋に関係のない、スジニイベントの消化。
黒朱雀の転生と言われて、みんな大変な勢いで反応するけど、黒朱雀と言うものは一般人に普通に知られてるのでしょうか?
スジニは、かつらが微妙に大きいのか、頭が大きい幼児体形で、ビジュアル的にはあんまり好みではないのですけれど、さすがに愛音羽麗の演技は深いです。
ただ、二人の会話があまり噛み合ってない、如何にも「ドラマにあるから無理矢理入れました」なシーン、スジニの出身は7場で必要な情報だけれど、転生の話はこの後全く関係なくなる、と言う諸々の点を考えると、ドラマファンの方には不満でしょうけれど、スジニの恋はカットで良いのではないかなぁと思います。
星組では役の比重が更に軽くなるようなので、実際そうなりそうですしね。