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突如始まる料理バトルマンガ風のシーン。ここだけ本気で笑えました。こういう軽い展開、もっとあっても良かったですよね。

というわけで、理央ルートの分岐部分からやり直して、クリスティーナEDも確認しました。
美味しいチャーハンを作る秘密の「材料に、ヌ……」ってなんだ!? なんなんだよ!!

肝心のクリスルートですが、理央ルートと違い、クリスと1対1完全に向き合う展開なので、あやめさんを放っていた印象があります。デートも全然行かないので、なんだか申し訳ないくらい。そのせいか、成仏を迎えても、理央ほど決定的なエンディング感がありませんでした。
クリスが主人公と引き離される展開は、アイドルではないのだから、スキャンダルより、体調不良で降板の方が、俳優としての価値を下げる問題だと思って納得できなかったけれど、理央ルートでない=記者を撃退していないという、構造がしっかりできていることには感心しました。

バッド・理央・クリスと3回エンディングを見たので、総評に付け足します。

どれも展開は王道ですが、ルートに入れるようになればお話は十分面白いと思いました。キャラクターが良い子揃いなので、厭な雰囲気にならないんですね。
共通イベント(強制)の多さは否定できないけれど、AUTOスキップを駆使すれば、周回の苦痛は少ないです。スタッフロールをスキップできれば、更に良かったと思います。

やり直して、理央EDを迎えました。

2周目だと、オープニングパートをスキップすることが可能で、6月24日から開始できました。ちなみに、スキップした部分の展開は回想的に説明されるので、久し振りに再プレイする場合でも問題ないですね。
オープニングに限らず、極力スキップを駆使して、共通パートは駆け抜けました。前半はイベントが多いので、個人的には選択肢まで飛ばしてくれても良いくらいです。
放課後の移動先で会えるキャラクターはカレンダーに記録されていましたが、移動先選択時にも分かるようになっていました。わざわざカレンダーに切り替えて確認しないで済むので、これは便利ですね。周回前提のゲームには嬉しい配慮です。ヒロイン以外と遭遇する「ザコ!?」という表記は笑っちゃいましたが。

ザコ!?

今回は理央を追っ掛けるため、攻略サイトのカレンダーを使わせていただきました。すみません。
カレンダーによると、必ずしも毎日目当ての相手に会えるわけでなく、どこにもいない日があるんですね。通りで、何の情報もない1周目では人に会えないわけです。

理央ルートは、「謎の怪人」が与太話でなく本当に登場したので驚きました!
あやめさんまでそれらしい証言をするので、怪奇話に発展するのかとビクビクしてしまいましたが、ブラフだったので安心したし、なるほどこれでクリスティーナが絡んでくるのかと膝を打ちます。
実際、理央もいい子なのですが、クリスがそれ以上に良くできた子で、クリスルートにも興味が湧きました。
最終的には、主人公と理央の関係変化により、その仲を応援するあやめさんも、主人公が自分の恋人ではないことを理解して成仏していきました。
ただ、キャラクター個別イベントは良かったけれど、共通イベントは基本的に変化がないので、今回は見ていないイベントも発生済みのような展開だったり、逆に、見ているイベントが反映されていない感もありました。
例えば、理央の稽古に付き合って台本を読んでいるのに、演劇祭ではプリンセス・オト役だとを知らない状態というのは、不可解でした。後から「練習中も伏せていた」とフォローしていたけれど、それでは亀のシーンしか練習できないし、オトの正体がわかるシーンだけ伏せたにしても、無理があるのでないかしら。

1周目終了しました。
バッドエンド、だったようです。あやめさんが消滅するだけでなく、主人公の記憶が希薄になっているようで、反応し難い終わりかたでした。
放課後の移動でキャラクターと会えないことが多く、好感度不足は心配していました。が、DISC2に入ったら武術大会・海水浴・横浜デートと、葉月といい感じで進んだので、葉月ルートに入ったものと一旦安心したため、余計にガッカリ。選択肢を大きく外した意識はなかったし、そもそも中盤以降は選択肢発生が非常に少なかったので、やはり、DISC1での遭遇回数が影響しているのかと思われます。

DISC交換のイラストがとても可愛かったので、ここで掲載。

ディスク交換1ディスク交換2

宙に浮いているキャラクターがいますが……。隠しキャラクターかな。

基本的には葉月かあさみ寄りで、選択肢は八方美人にしていました。
あさみは小学生(主人公は高校生)ということで、少々犯罪っぽい組み合わせですが、非常にしっかりした少女だし、性格は生意気なのに主人公のことは本気で慕ってくれるので可愛いです。
葉月は、幼馴染みの男前キャラクターということで、波多野@TLS2のようなイメージでいたら、思っていたより深刻な過去を抱えた女の子だったので驚きました。なお、葉月は女子生徒から異様に人気がある設定ですが、実際は彼女のような姉御肌で気さくな女性より、少しクールビューティな方が、女子生徒から絶大な人気を誇るものだと思います。

取り敢えず一周はしたので、現段階での総評を。

私はノベル形式のゲームはあまり遊ばないため、地の文が表示されるゲームというと「プリズマティカリゼーション」「BASTARD!」「奏(騒)楽都市OSAKA」「猫侍」くらいしか経験がありません。
で、それらの作品と比べると、率直に言って文章に魅力がありません。
あくまでギャルゲーであり、ノベル形式を取っているだけ。地の文で笑わせようとか、伏線を貼ろうとか、純粋に読み物として読ませようと言う意図は感じませんでした。
そのため、普通のADV形式の方が読み易さ&テンポ的に良かったかな、と思っています。なんせ、共通シナリオ部分が長いですから……。

世界観は一昔前という感じ。
発売当時ですら、あんな絵に描いたような不良はいなかったと思うなあ(苦笑)。
基本的には、ほのぼのした雰囲気です。

女の子たちはいい子揃い。
でも、最終的には「メインヒロイン(あやめさん)を好きになれるか」にすべてが掛かっているゲームだと思いました。
大正生まれの幽霊・天然・大和撫子という人物。彼女を核として物語が出来上がっていて、すべてのヒロインに関わるので、好きになれないとプレイ自体に飽きます。私は、前回の感想で既に気付かれているかもしれませんが、嫌いとは言わないけれど好きでもない、というところでした。
盛り塩で近寄れなくなっちゃう朝のイベントは面白かったですね。最初、この時点で強制バッドエンドかと思って慌てましたが。

私が一番微妙だと思ったのは、主人公です。
女の子たちは、結局のところ全員主人公に気があるのですが、この男が奥歯に物が挟まったような奴で、どうも好きになれませんでした。あやめさんのことを好きになれなかったのも、この主人公に幻滅せず尽くす神経が理解できなかったからだと言えます。
でも、バッドエンドのまま終わるのも悔しいので、せめて1人は攻略したいと思います。

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PSゲームアーカイブスの恋愛アドベンチャー「まぼろし月夜 月夜野綺譚」をプレイ開始。
……と言いつつ実は、年越し直前にはじめてしまったのですが。
まぼろし月夜 ソフトウェアカタログ
シムス公式ページ

現在地:7月7日(あさみ誕生日終了)

あまりプレイ時間が掛からず、且つ濃すぎないゲームが遊びたくなったので、積んでるゲームの中から本作を選択しました。でも実はDISC2枚組なんですね。意外とボリュームがあるのかな。
公式ジャンルはテキストノベルアドベンチャー。実際に遊んでみたところ、体裁はテキストノベルですが、ゲーム的にはアドベンチャー寄りのスタイル。
イラストもキャラクター設定も、一昔前のギャルゲーという感じ。個人的にはこういうベタ感も結構好きです。
と言っても、メインヒロインは幽霊だったり、幼馴染みは年下だったりと、キャラクター設定がテンプレ一辺倒にならないよう工夫されています。

肝心の幽霊・あやめさんはおっとりお嬢様でいい人ですが、周りのみんなが親身過ぎることには少し違和感があります。早く成仏してもらわないと、今度は逆に主人公があやめさんに引っ張られてしまうとか、そういう危惧を抱くヒロインはいないのでしょうか。南などは特に、身体を貸すことへの危機意識があってしかるべきだと思うのです。
まあ、リアリティを重視しても仕方ない作品なので、このくらい和気藹々とした方が良いのでしょう。