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オートスキップがないことには慣れてきたけれど、スタッフロールをスキップできないことだけは何度も文句を呟きつつ繰り返しプレイ。
一先ず、以下のセーブデータから遡れる範囲で、違う選択肢を選んでみました。

章の始めから

結果、「長篠編」に関しては、色々な展開があっても、プレイヤーの選択肢によって話が変わるのではなく、分裂した信長の霊魂がそれぞれ辿った道程を見る、という構成のように感じました。
といっても、基本的には、地獄に堕ちたり記憶を失ったりというバッドエンドに遭遇し続ける作業なのですが、最終的には信長も光秀も、両者が生き残る道のために試行錯誤を繰り返していたようなものかな、と思います。
結局、前回唖然とした「」で終わるラストが、このルートでは一番良いエンディングだったと解釈して良いのでしょう。つまり、あれは「新しい未来へ続く」という意味の「続」だったのか!

展開によっては、神(天の意志)と更新したり、意識が宇宙空間に行ってしまったり、という自由さは本当に面白いなと思います。

大地が丸かった

なお、結局本作も宮廷陰謀説寄りだったので、その辺は安部龍太郎の「信長燃ゆ」を彷彿とさせられました。

近衛前久であった!

長篠の戦い前日に戻って、「切腹を命じる」を選択し直し。
とはいえ、さすがに重臣達から異論反論が飛び出て、切腹は免れたようです。しかし未来を知っている信長からすると、重臣たちも皆裏切り者ということで、疑惑が生じ、裏切りの動機を探る「動機怨恨説」ルートへ到達。
家臣達の恨みを色々洗い出すところは、ボリュームもあって、もはやゲームを遊んでいるというより、歴史小説を読んでいるのかという感じ。勝家と秀吉しか確認できなかったので、別途、丹羽長秀辺りは確認したいですね。家康は、長男の件でしょう。

柴田勝家の怨みとは?

その後、秀吉側の視点や、光秀側の視点にお話が移ったのは、一人称形式のノベルゲーとしては少々禁じ手という感じがします。
結局、このルートでは「本能寺を襲ったのは光秀ではない(桔梗紋を掲げた別人)」ということになり、その上、超現象で信長が光秀の元に現れてエンディングという、半分寝ながら遊んでいたことを差し引いても意味不明な展開に落ち着きました。

最後はスクリーンショットの如く清々しい幕切れだったので、もしや良いエンドなのか?と思ったのですが……

信長は、天を仰いだ。

まさかの「」で終了して、目が点になりました。

黒幕を足利義昭・本願寺顕如・毛利輝元・羽柴秀吉・徳川家康・織田信長から選択させられるところは、非常に悩んだのですが、織田信長を選んだらどうなったのか、凄く気になります。
まさか、鯨統一郎著「邪馬台国はどこですか?」で展開された“信長の自殺”説に到達してしまうのでしょうか!?

そんなわけで、展開はとても気になるのですが、再プレイを促すシステム面の助けが乏しいので、いっそゲームブックの形で出してくれないだろうか……と思いながら遊んでいます。

やはり「桶狭間の戦い」で負けたままはいかん、と思ってやり直したのですが、また負けました。
なぜ、今川の本陣を奇襲するという、それだけのことに行き着けないのか疑問です。もしやこれは、桶狭間の戦いが如何に様々な偶然が重なって手に入れた奇跡の勝利だったか、ということの追体験をさせられているのでしょうか。
清洲に戻って再戦しても勝機があると思えず逃亡。今度は山賊の頭領になりました。
全選択肢を確認した訳ではありませんが、「女の砦」まで行き着くと、どう選択肢を進めても、山賊になってしまうのかしら。展開には凄い幅があるのですが、一度ルートに入ってしまうと選択肢の結果が変わらない箇所も結構ありますね。
とりあえず、このルートで天狗党が日本を実効支配するエンディング「赤天狗党」と、今川義元に復讐せんと清州城に潜入して返り討ちになるエンディング「釣り天上」を確認しました。

その後は、間違って「最初に戻る」を選んでしまったので、試しに本能寺の変から長篠の戦い前日に戻る選択肢にも行ってみました。
本能寺の鮮明な記憶で憤懣やるかたない信長は、即刻光秀を呼び出したわけですが、ここで出てくるのが……

  • 「切腹を命じる」
  • 「斬る」
  • 「笑って許す」

の三択。
少し悩んだけれど、私は「高2→将軍」のイメージもあって光秀は好きな武将ですし、ここで殺してしまったら結局真相に至らないと思って「許す」を選びました。
しかし、その後の選択肢はどちらを選んでも「走馬灯だった」というオチへ。

人は死の直前に、己の人生を反覆するという

少しホラーを感じる演出は驚かされたし面白かったけれど、これも最後の選択肢は若干前振りが変わるだけで同じ結末だったのが残念です。

何度も繰り返すうちに、既読スキップがないことと、スタッフロールをスキップできないことが辛くなってきました。ノベルゲームのUIが整ったのは、このゲームが発売された年代(1997年)より後なんでしょうかね。

とりあえず、スタッフロールを見ることができました。
正直、天下を取るどころか、なにを成したという訳でもないのですが、生きたままエンディングに辿り着いたので、バッドエンドではないのでしょう。
※伝染病で死んだり海の藻屑になったりしたときは「終」の一文字だけ表示されて終わりました。

今回辿った章は、下記の通り。

  • 本能寺の変
  • 桶狭間の戦い
  • 商人信長
  • 信長の賭け
  • いざ博多へ!
  • 博多大尽
  • からくり船
  • 商売繁盛
  • 龍造寺応援
  • 波高し
  • 大海戦
  • 猛き商人
  • 龍造寺滅亡
  • 関ヶ原の決算
  • 永遠の旅

うーん、やはり「桶狭間の戦い」に負けて「商人信長」になってしまったのがすべての間違いの元ですね!

博多に逃れた後は、伯方の塩を扱う商人になり、大友と龍造寺の戦いは龍造寺、龍造寺と島津の戦いは島津、と巧いこと勝ち馬に乗りました。
最終的に、東・徳川家康と西・毛利輝元による関ヶ原の戦いが行われ、小早川秀秋の裏切りで西軍が負けるという、妙に史実通りの結末になったのですが、そもそも「豊臣秀吉」という存在が生まれなかった世界で、大谷吉継や石田三成が歴史の表舞台に登場するのは違和感がありました。

永禄十一年といえば

こんな感じに「嘘吐き!」と指差したくなる歴史を展開しておきながら、「if」を貫けなかったのは残念。仕方ないので、歴史の修正力が働いたと思っておきます。

それにしても、色々と活躍したのに、人物評は(百人中)九人しか埋まっていません。
作中で名前が出てきたのに人物評には載らなかった人物が多いです。要するに登場したらチェックされるわけでなく、全ルートをコンプリートする目的意識を作るための仕掛けなんですね。
どんな話が展開されるのか分からなくて面白かったのは確かですが、スキップ・早送り機能がないので、何周もするのは地味に辛い作業になりそうです。

PSゲームアーカイブスの歴史サウンドノベル「信長秘録 下天の夢」を始めました。
→信長秘録 下天の夢 ソフトウェアカタログ

信長秘録

「オーディンスフィア」と同時進行で突然このゲームを始めた理由は、今年夏の宝塚月組公演が「NOBUNAGA ー下天の夢ー」というミュージカルだからです。もちろん、両者の間には何の関係性もありません。……ないですよね?

織田信長を主人公としたADV、という前知識しか持っていなかったのですが、シナリオは2つ用意されていました。

せめて、後五年!やり直してみたい!

信長の生涯編」は、ごく普通に桶狭間から信長の半生を追って、史実通りの結末や異なる未来に進んでいくという、時系列的には「高2→将軍」と被る内容。
本能寺の謎編」は、なんと本能寺襲撃の記憶を持った信長が、長篠の合戦前夜に戻ったという、ビックリ設定で展開するシナリオ。
後者が非常に気になるところですが、一応初プレイなので最初は「信長の生涯編」で、基本的な人間関係などを学ぶことにしました。

いかにも「時代劇」のあるOPムービーで、重厚な戦国絵巻が楽しめそうだと思っていたのですが……
まさかの桶狭間で奇襲失敗
その後登場した「徹底抗戦」「今川に恭順」「刀を捨てる」の選択肢に、思わず3つ目を選択。尾張は柴田に譲り、戦国大名を廃業した信長は放浪の末、伊勢の商人になってしまいました。
その後、天然痘で亡くなったり、海外進出を選んで遭難してみたり、どの選択肢がどう展開するのかまったく分からない枝葉の多さに驚きました。まさか開始後10分もせず、自分が戦国大名ではない織田信長になるとは思わなかったです。変化の幅が広く、次はなにが来るのかとワクワクします。

とりあえず少し前の選択肢に遡って、今度は博多に行き着いたところで一時中断。予想以上にボリュームがありそうなので、ゆっくり味わっていこうと思います。