• 2007年登録記事

……大変長らくお待たせいたしました。申し訳ありません。ようやくオリジナルの方で更新出来ました!

直ぐ書き上がるつもりで、0.5話などと銘打ち前半だけアップしておきながら2年放置していたわけでして、もうAKCの更新を待ってる方はいらっしゃらないだろうなぁと泣きそうになりながら執筆。完全に自業自得ですが、どれほどテイルズ側がメインのサイト比重になっても、AKCは細々延々続けますので、まだ読んで下さっている方は、どうぞ宜しくお願いいたします。
なお、公開済だった前半部分も、若干手を入れています。
そもそも前半内容を記憶されている方はいらっしゃらないと思いますので、そのまま1話として通し読みして頂ければ幸いです。

1話を書き上げたばかりの時分でケチをつけるのも大人げないですが、恐らく一番の失敗は、連載再スタートの一作目でフォウル視点にしてしまったことだと思います。と言うのも、主軸に据えてモノローグを入れるより、何を考えてるか分からないくらいの方がフォウルっぽいのではないかなぁと書いているうちに迷いが生じてしまったのです。でも書き始めたものは仕方ないのと、刹視点では院を語れないため、突き進めました。
なお、若干ネタバレになりますが「いつか飛び立つ鳥の」はリート入学直前の時間を描いています。各話で院に関する状況説明とキャラ間の基本関係の紹介がされること、最後にリートが登場する予定なこと以外、実は決まっていません。
取り敢えず2話はイクスと愉快な同期組の予定ですが、その前に単品小説を作るか、前から取りかかりたいと思っていたリプライスをすべきかなぁと悩んでます。

等と言いつつ、とりあえず次の更新は最終封印(テイルズ)予定です。こちらは35話ですが、やはり長らくお待たせしているので、気合いを入れて一気に書き上げたいと思います。

あまりお話として纏まってないのですが、ちょっと余所様の感想を伺い、ネタが浮かんだので、自分のOVA3巻感想含むSSです。
《注意》TOSOVA3巻ネタバレ&ファンダム設定・クラアン


【石へ囁く】
石は、碧い光を零しながら柔らかな草の上に転がった。
そして少年は、背を向け世界を拒絶したまま泣いているようだった。その頬に涙はなくとも。
男の中に少年を慰めるための言葉はない。少年を取り巻く世界が美しくも優しくもない原因は、彼にあるのだから。
石の加護なき少年は無力な子供である。
その理を説いてなお石を捨てると言うならば、少年はもはや理不尽な世界に諾々と従う人型のひとつに過ぎなくなる。十数年の空白を経て、再び見つけたと思った希望は、陽の名残を宿す月に過ぎなかったのか。
――胸に空いた虚は、けれど失望と呼べない。それは少年を苦しませる世界の一翼たる自身への慟哭だった。
石は、少年の母親でもある。たとえその力を必要とせずとも、母親の形見、彼女の想いを宿す写し身である石を、少年は捨てるべきでなかった。理でなく、その情をもって語りかければ良かったのかもしれない。
だが、男は黙したまま踵を返した。
少年の母親を語る資格が自身にあろうか。彼には到底見出せない。
ならばこれも逃避に過ぎない。少年が、石とそこから繋がる醜い世界を拒絶したように、男もまた、少年へ告げるべき言葉を自ら封印して遠離っているのだ。
硬く握り締めた掌の中で、その時石が身じろいだ。一人立ち止まり、指を開けば石は碧く清浄な光を放つ。その光は、男の知る今は亡き人のマナを思い起こさせた。
微笑む面影がふとよぎる。
瞬間、空白の時を経て蘇る懐かしい記憶が、胸奥にあった虚ろを温かく満たしていく。その人は、一度項垂れても、再び立ち上がる人であった。少年がその血を引く子であるならば、きっと立ち上がるのだろう。男に出来ることは今は秘石を預かり、彼の希望が再び光を放つ時を待つことである。
聞こえるはずのない、優しい声がその決断を肯定してくれる。
そしてクラトスは石を口元に寄せ、封印していた名をひとつ、囁いた。


甘くしようと思っていた面と、途中から追加したくなった失望感を一緒にしたら、一本の話としてまとまりませんでした…。

http://www.suntory.co.jp/softdrink/potion/vol2/

ケースで買っても、入っている缶のデザインはランダムなので揃わない可能性がある

というところが、凄い博打だと思います。

という訳で、最近職場最寄りのコンビニに行くと、入口にこれが置いてあるため、若社長を盗み見ては通り過ぎている麻生であります。この缶デザインは、キャラが真っ正面を向いて目が合うようなデザインでなく「キャラと目が合って買ってしまう」恐れがないのは良心的ですね。
あ、お味は前回ほど刺激的ではなくて普通に飲めるらしいので、突撃される方はご安心下さい。
さて、未だにそのまま取ってあるFF12ポーションはどうしようかしら……(賞味期限は?)

また高い所に立ってる!と言うことで出だしの掴みはオッケーな第三巻感想、見たままつらつらと語ります。

今回もロイコレ満載。シルヴァラントに「(セロファン)テープ」があるのか、と言う疑問はありますが、二人の会話は可愛いですね。ホットコーヒーのくだりは個人的に原作の方が好きですけれど、OVA版だと「クラトスが天使化の事実を気付かせようとした」ようにも考えられるので、これはこれで話のネタとして使えそうですね。
OPは二巻と同様。今回登場しないゼロスのカットがあるのは、どうなのかしら。
ロイドのアクションは、ゲームより二刀を使って戦ってる感じで格好いいです。クヴァル戦は、全体的に良かったかなと。
マーブルさんのエピソードをやってないのに、エクスフィギュアを出しちゃったり、思いっきりクラトスの後ろ姿だったり、プロネーマ様とロディルが顔出しサービス(?)していたり、クラトスがエクスフィアを持っていっちゃったり、と色々突っ込みどころがあり、30分しっかり楽しめました。
エクスフィアを外すと、その下は肌なんですね。当たり前かも知れないですが、個人的にツボにハマったのはその点でした。
OVAではソダ間欠泉が最後の封印で、もう次回は救いの塔。3巻は結構進行が早かったですね。
今回のロイド泣き仕様ですが、コレットがロイドを慰める為に抱き寄せてくれたので感無量。男前ですよ、コレット!
で、EDはギャグ? ギャグなんですか?

コメンタリーを聞いての感想は、また時間を取って後日に記したいと思います。が、今回もコメンタリーで「お父さん」連呼してましたね。

TOD小説「残された男」更新。
日誌に引用していた小説がようやく書き上がりました。
「涙、拭って」に続く、リオンとサブキャラ話第二弾です。……と勝手に銘打ちましたが、第三弾以降の予定はありません。長期間同行しているマリーはともかく、コングマンは難しいでしょうね。特に絡むイベントもないし。

会話が主体なので、若干地の文が少なめ。このくらいの比率だと読みやすいかしら。いかがでしょうか。
出来上がってみれば、リメイク設定とも、PSオリジナル版設定とも言い切れない、好みなトコ取りのお話しになってしまいました。やはり自分の場合、リオンのキャラ付けに関してはPSオリジナル版で練り上げてしまった部分が大きく、作品に影響してしまうようです。
しかも、オチを考えずに書いたらまた仄暗いお話でした。
もっとも、リオン中心に話を展開する以上、この点に関しては当然なのかも知れません。と言うのも、彼が幸福と言うものを知るのは、D2のお話に入ってからだと私は思っているためです。だから、TOD時間軸の小説は、どうしても根から明るいお話には出来ません。
ただ、リメイク版は「リオンは本当の事をなにも知らない」と言う設定なので、カルバレイス以後第一部の仲間たちのお話、なんて形で書けば、もっと明るい楽しいお話は沢山出来るのかも知れないですね。
と言う事で、次のD小説更新機会があれば、カルバレイスのツンデレ化リオンあたりでしょうか。
何度も書いている通り、個人的にはPSオリジナル設定の方が好きなんですけど、流石に十年近く以前にプレイした記憶で新作執筆に挑戦するのは難しく、書くのはリメイク設定が多くなりますね。その分、リオン本では、私がPSオリジナル版設定から考えたリオン・マグナス像を描かせて頂こうと思いますので──いつ書き上がるのかが一番の問題なんですが。

さて、次こそAKCの小説で、そのあと最終封印更新を目指します!