• 2009年登録記事

前回から間があいてしまいましたが、DVD感想の続きです。

【第1幕2場】
少年時代、自分の才能を信じるスコットは、富と栄光とロマンスを求めて文壇を目指し、スクリブナーズ社に原稿を送る。非凡な物を感じた編集長マックスはスコットと契約する――

場面転換はなく、衣装もそのままですが、暗転後の娘役の第一声が明らかに子供の残酷さを含んだ声を発するので、先程までのパーティから時を遡ったのだとはっきり読み取れます。男役の三人は、娘役二人に比べるとあまり通常の芝居声と差がないかな。特にアンサンブルで参加している真野すがたが、どの役でどの台詞を言っても真野すがた以外の何者でもないことに、密かにウケます。
ベストを脱ぎサスペンダー姿になったスコットは如何にも少年。声もちょっと高く作ってるのでしょうか。最近の声とはだいぶ違いますね。
「自分には人とは違う秀でた何かがある」と信じるスコットは、若くて、ただ真っ直ぐで、眩しいです。物を作って公開しようという方は「才能」を多少自負してると思うのですが、これだけ確信してるのは凄いですよね。
マックスが、原稿を読んでる表情、社長へ直談判する決心、スコットと会った時、ゼルダの事を聞いた時など、本当に作品と、その書き手であるスコットを愛おしんでると感じられる表情で良いです。
「Life」を歌い初めるシーンで、とても余白のある撮り方をしていて、舞台のライブDVDとしてだけでなく、映像作品としてのレベルを持っていて嬉しいです。
マックスが一流の作家となるべくスコットに求める「仕事への忠誠」「不屈の精神」が台詞だけでなく深い意味を持つ事に、何度目かで気付きました。つまり、この期待を、彼は裏切ってしまうのですね……

【第1幕3場】
作家として成功したスコットはゼルダと結婚し、ニューヨークで暮らすようになる。奔放な“フラッパー”ゼルダは、常にスコットが書く小説のヒロインとなる――

幸せな二人。この1場しか、まったく不安のない幸福な時期ってないですよね。そんな幸せの絶頂の中で歌われる「You are me, I am you」は、はしゃぎ回る二人は楽しそうだけれど、デュエットすると何処か不安定で直ぐ壊れてしまう硝子細工のように感じるのが面白いですね(二人とも歌が得意分野じゃないから?)。
そして「背中に羽が生えてる」と言うゼルダのスコット評から考えると、大和版スコットも観てみたいなぁと思います。

【第1幕4場】
ハンサムな新進作家と南部一の美女の夫婦は、アメリカンドリームの体現者として一躍時の人になる。ジャーナリストの好奇の目、新作の酷評から逃れるため、スコットはゼルダを連れてアメリカを離れる――

ゼルダがフラッパーの条件に挙げる「自分の生きたいように生きる勇気、そしてそれを実行する無鉄砲さ」は、実はゼルダに備わっていない物だったのではないでしょうか。夫婦の時は世間の評判を気にしているし、いつもスコットの気持ちも推し量っている。ゼルダは本当の自分を隠して、フラッパーを気取ってるだけなのか。
最初気付いていなかったのですが、記者会見場にマックスもいるんですね。スコットへ向ける眼差しが、2場の愛情に満ちたものから痛みのあるものに変わっていて、少しドキッとします。
「君は俺の仕事か、プライベートか、どっちに興味があるのかね」
「貴方は、大衆の貴方への興味がどちらにあると?」
綾月せり演じる辛辣な記者とのやりとりは、追い回される著名人ならきっと自問する嫌な質問ですよね。
しかし、成功したと思ったら早くも酷評を受けているらしい展開の早さには少し驚きました。

存在は以前から知っていたのですが、遂に実物とお会いしました!
それは、「つきのしらたまさん」。
http://www.ntv.co.jp/anpanman/profile/shiratama.html

ところで、上記公式のプロフィールですが、「食べ物の仲間」って書いてあるの、酷くありませんか(笑)。
そんな事を言ったら、アンパンマンだってカレーパンマンだって皆「食べ物の仲間」ではないですか。なのに彼等は「ジャムおじさんが作った正義の仲間」と言うカテゴリーなんですね。

取り敢えず観たのは初登場話「アンパンマンとしらたまさん」のみですが、これだけでも心に響くとんでもないウザさと大物っぷりに惚れ込みました。

しかし1話のみのゲストかと思いきや、しらたまさんの登場する話って、意外とあるんですね。
DVD「それいけ!アンパンマン だいすきキャラクターシリーズ・しらたまさん」をレンタルすれば全話網羅できるのかと思いきや、この「大好きキャラクターシリーズ」はレンタル対象になっていない模様。地道に年度DVDを借りていくしかないのかな。

新聞に、今季の某特撮番組が、「劇場版へ続く」と言う最終話だったと言うことから、子供向け番組の商業主義に関する批判的記事が載っていたので、一体どの番組がと思ったら「仮面ライダーディケイド」のことだった模様。
冬に完結編を上映すると言う話を小耳に挟んでいましたが、まさかTV放送のオチを付けないとは思いませんでした。一般視聴者を相当困惑&不快にさせたのでないでしょうか。
来週から新ライダーに引き継ぐのに、これでは気持ちの切り替えができませんよね。
そして、やはり、何らかの形でオチを付けて区切らないと……と、書き散らかしただけの自作の山にも思う次第です。

間もなくカサブランカ製作発表会。
ポスター等が公開されると配役が明白になる可能性があるため、麻生が舞台版「カサブランカ」を宙組で作るとしたら、こんな風に配役し演出したいと言うところを、妄想で済む内に語ってみたいと思います。
なお、予想と言ってますが、たぶん、9割くらい外れると思います。

発表済要素は下記の通り。
出演者:http://kageki.hankyu.co.jp/revue/151/perform.html
リック 大空祐飛
イルザ 野々すみ花

以上を踏まえ、麻生が自分で観たい配役は、下記の通り。

ルノー(カサブランカの警察署長) 蘭寿とむ
ラズロ(レジスタンス。イルザの夫) 悠未ひろ
サム(リックの店のピアニスト) 北翔海莉

署長を二番手役にして、蘭寿とむを宛てたいです。この手のチョイ悪で憎めない男性を演じる事は、今しか出来ないので、敢えて推します。実際、一番美味しい役だと思います。
現実は、9割9分の確率でラズロが蘭寿だと思いますが、妄想なので悠未ひろにします。規格外に大きい身長が、この場合は良い味になるのではないでしょうか。三番手・北翔海莉を差し置いて良いのだろうか、とも思いましたが、サムは歌巧者に演って欲しいので、この二人の比重は逆転させる方向で、このように配置します。

シュトラッサー(ドイツ軍少佐) 寿つかさ
ウーガーテ(出国ビザの売人) 磯野千尋
フェラーリ(闇マーケットのボス) 十輝いりす

少佐はDVDを観ていて、組長だ!と思ったので、唯一の「当てるつもり」予想です。
ウーガーテは「印象づけが必要」「序盤で退場する小悪党」と言う点から、専科を投入するポイントと考えます。
フェラーリは、申し訳ないけれど消去法です。

イヴォンヌ(リックのガールフレンド) 純矢ちとせ
ブルガリア人の夫婦 鳳翔大&花影アリス

娘役二番手の役はイヴォンヌになりそうですが、楚々とした花影アリスが観たいので、ブルガリア人夫婦に宛てます。
夫は年齢、美貌、ヘタレイメージ(笑)で鳳翔大が適役と判断。個人的に一押し配役です。
問題のイヴォンヌは、男役経験ありの娘役向きかなと思い、配慮しました。

●リックの店の店員チーム
カール(リックの店のウェイター) 萬あきら
ギター弾きの女 鈴奈沙也
ルーレット係 蓮水ゆうや
イヴォンヌに片思いしている男 春風弥里

かなり楽しそうなチーム。2.5から3の線が多いですが、ルーレット係にはシャープな格好よさが欲しいので、蓮水を希望。
その他、若手男役をある程度ここに投入します。萬氏&副組長が手綱を握りつつ、歌って踊って盛り上げる勢いに期待したいです。

●レジスタンスチーム
ラズロに指輪を見せる男 凪七瑠海

適当な役が必要かなと思ったので……映画序盤に登場するこの役を膨らませて、「エリザベート」のエルマー達の様なグループを作ります。
私の妄想脚本の一幕ラストは、リックの店が閉鎖される場面になります。事前に国歌斉唱があり、急展開でこれからどうなるのかと興味を引いて休憩、と言う構成ですね。
しかし、これだと二幕の展開が淡々としてしまい、大人数も動かせないので、二幕にラズロ中心のレジスタンス集会シーンを挿入します。

映画原作だと、役が少なくて割り振りが悩ましいかと思ったのですが、私が把握してる宙組生は博多で観た半数だけなので、意外と十分でした。後はビザを手に入れた老夫婦や、第三帝国の兵士とか考えられますが……。勿論、実際はもの凄く足りていないので、どんなアレンジが入るのか、実際の配役を楽しみにしてます。
演出は、芝居のメインの場となる「リックの店」を、盆を回して基本の店内・賭博場・オーナー室を行き来する感じだろうとか、小池先生演出なので映像を使用し、冒頭に周辺地域地図を出して状勢説明、ラストに飛行機の飛翔シーン、の2点があるだろう等と考えてます。

52年302日まで。
今回は、衰退期の隊員を抱えつつ、少しずつやってくる子供たちと入れ替えて行く運営期間でした。
まだ一人、ジェリカが残ってるのかな。

まず、前回最後に湧いた若返りの泉へ直行。
衰退期に入ってしまったハルカ含め、候補を5人ほど上げて泉を前に長考。
アルトとしては、ハルカを若返らせたいだろうし、実際ピークを過ぎたとは言えまだ若手に負けない彼女の能力値を考えれば、もう一度15歳にする価値はあったのですが、結局全体の事を考えて、まだ若返ると言う程年取ってませんけど、現在騎士団最強であるメレを選択しました。
妻を選ばない方がドラマ性があるよね、とSSに生かすつもりもあったので(笑)。

子供たちの入団は以下の通りです。
48年 魔女イシス(25-29)が入団。ヤナと入替。
50年 騎士ネロ(23-32)が入団。ビルガルと入替。
51年 祈祷師レイクバナ(22-25)が入団。ダッポルと入替。
他に志願者からヴァルキリーを入団させ、アルヴィレクと入れ替えました。

イシスは奥手。志願者魔術師のサラサリムと少しずつデートを重ねますが、思い切ってプロポーズした後からはギクシャクしてしまい、二度も喧嘩をする羽目に。そんな3年越しのお付き合いの末、52年302日に結婚。
ネロは、入団すると直ぐメノアに告白、52年46日に結婚。ネロの兄エスコバルがメノアの姉メレと結婚しているので、兄弟姉妹が揃って結婚と言うのも面白いですね。違いとしては、兄姉の時はメレから告白した点でしょうか。
入団以来人間関係から取り残されたまま、一人前衛の主力を勤めたユフィは、レイクバナが現れると急速接近。ユフィから告白し、52年302日に無事結婚。この日のカップル2組ではイシスとレイクバナが姉弟。今回のプレイ期間に出来たカップルは色々関係性が面白いですね。
アルヴィレクと別れたセリアは、弓手仲間のエルヴィルドといい雰囲気ですが、何故か人間関係は発展せず。前夫を想うセリアに遠慮しているのでしょうか。

そんなこんなで出来た人間関係の末、出産は下記の通り。
49年 聖騎士マリア・メルヴァイク(エスコバルとメレの第1子)
52年 騎士マール・ウェンガッタ(ネロとメノアの第1子)
いつも家系で名付け方を決めてるのですが、間違って、二家系ともマ行で付けちゃいましたよ! ああ、失敗した。
カップルは多いのですが、前回の出産ラッシュがあるため、子供が産まれ難くなってるようです。巫女は産まれないまま終わってしまったので、祈祷師と忍者が一人ずつ産まれれば御の字、期間に余裕がある他のカップルは暫し待て、と願います。

ハルカは、ピーク年齢34歳を過ぎた後なんと40歳でようやく志願者の新人と入れ替え。
能力値もなかなか衰えないし、中衛補助(隊長)が人間関係確定していないと、巧く御見合いさせにくいので残していたのですが、若返りもさせないのにこんなに引きずり回してしまうとは、申し訳ない事をしました。


 騎士団の共同墓地を歩いていたアルトは、ある墓の前で足を止めた。
「母さんは、この人を若返らせようと思ったんだ」
 彼の母とは、ハルカも良く知る、騎士団の初代隊長である。
 入団した当初、既に成人した子供がいるとは思えぬ若さに驚いたものだが、それが伝説にだけ聞く「若返りの泉」の効力によるものだと知り、また驚いたものだ。
 だが、若返りの泉は夢物語でなかった。その力を、ハルカもアルトも先年目の当たりにしている。
 墓の下に眠る人物、剣士アギの事も、人伝であるが知っている。親しかった友人サニミの父で、隊に長く仕えたが、退団後は急逝したと聞いていた。
 碑文には、こうある。
 ──彼は戦いの中で愛する者を失った。その悲しみは死ぬまで癒えることがなかった──
 それゆえ、初代隊長は彼を指名する事を止めた。そして代わりに、自分がもう一代の間戦い続ける事を選んだ。采配を誤り、彼の愛する人を殺した罪を償うために。
 たぶん、彼を愛していたから。
 不意にアルトは振り返り、大声で言った。
「ボクも、ハルカを選びたかった!」
 それは今まで聞いた事のない、血を吐くような叫びだった。
「選びたくて、選びたくて……選べなかった……」
 アルトはまだ若いけれど、ハルカがそれ以上に若返ってしまえば、結局遺すことになる。
 老いたハルカは、もう真っ直ぐに伸ばせない腕を差し伸べて、彼女の男の子を抱き締めた。