• 2009年11月登録記事

宝塚花組「外伝 ベルサイユのばら −アンドレ編−/EXCITER!!-」11月1日11:00回観劇。

感想の前に……
花組 東京宝塚劇場公演 休演者のお知らせ(2009/11/03)
今日から、大量休演。
フルメンバーが揃った状態で観る事が出来たのは幸いでした。元気に復帰することと、他の生徒への飛び火がないことを祈ります。

スパークリング・ショー「EXCITER!!」は、藤井先生演出なので、展開に勢いがあり、生徒を沢山使うので上手下手まで行き届く眼が欲しい!と思う、楽しいショーでした。
「これがタカラヅカだ!」とパンチを繰り出して来る、圧倒的なゴージャス感。
宙組「Apasionado!! II」を何度もリピート再生した後だと、やや既視感を覚える構成もありましたが、それだけ盛り上がる演出と言う事なので、不満はございません。

第1章の大階段で、まず一気に盛り上がり。
その後の桜乃彩音ソロ(6場)には、こんな歌い方が出来たのか、と驚かされました。初花組だった「ラブ・シンフォニー」の時は、失礼ながらこんな歌下手なトップ娘役が存在して良いのか?と真剣に悩んだのですが、キハ以降、見直させられています。
各年代のファッションに身を包んで男女ペアが銀橋を渡る第2章では、花組の娘役が如何に可愛い子揃いか、よく分かりました。

本公演で最も話題をさらったと思われる第3章。
友人は、冴えないMr.YUを、邦なつき(マロン・グラッセ役で芝居だけ出演)が演じていると思っていたようで、後で真飛本人だと教えたところ驚いていました。確かに、ショーであんな完全三枚目を演じてしまうトップスターは、珍しいのでは。
個人的には、Mr.SOの前髪が、クルリと円を描く“花輪君@ちびまる子ちゃん状態”になっていたことに密かにウケました。
ただ、ドジで駄目な主人公が、努力でなくアイテムで格好良い男に変身して解決、と言うオチは良いのかな?

第4章では、エロティックな雰囲気。スミレコード!と心の中で叫びつつ、思わず明後日の方向に眼を向けました。あと、彩音の鬘があまり私好みでなく、男前な顔が強調されているように見えたのが少々残念でした。
男三人によるダンス……と言うより銀橋キザり対決(笑)。ここは「花組を観た!」と言う気分で最高に盛り上がりました。

第5章バハナのシーンは、
・演じている本人達の体力が辛い時間
・事前に盛り上がり過ぎ
・男2人と女1人のいつか何処かで観た展開
なので、朝が早かった事もあり、少しダレてしまいましたが、総踊りは見応えがありました。

で、最後の第6章。
デュエットダンスがトップコンビのみでなく、3組によるダンスだった事に驚きました。フィナーレ前のデュエットダンスは、トップコンビの特権だと信じていたのに、違うんですね。
また、毎回言っていることですが、リフトがなかったのは残念。真飛はダンサーなので、リフトが巧いだろうと想定しているのですが、生ではまだ観ることが出来ません。
芽吹幸奈によるカゲソロは、歌声を聞いた瞬間、高音が良く伸びる!と感心しました。

……いきなり、ショーから語り出しましたが、一幕も勿論観劇しました。
「文句は観てから言おう。観たら楽しむ可能性大ですし。」等と言っていた「ベルサイユのばら」。
宝塚には2〜3回目の友人たちを連れていたのですが、一人は原作も名前くらいしか知らず、アンドレが死んでしまう事にショックを受けて涙ぐむほど入り込んでいて、私も偶にはこのくらい純粋な気持ちで観ないと……と思いました。
尚、もう一人は普通の芝居ファンのため、「説明台詞の嵐」「カーテン前芝居を多用」「一人ずつ順番に台詞を言う」「説明台詞以外はポエム5割」と言う、現代では斬新とも言える演出に驚いていました。
私も、すべてに同意見とだけ申し上げておきます。
それと、登場人物のほぼ全員に共感出来ないのは、致命的だと思います。

本誌(ガンガンYG)掲載分とコミック版の比較、カダル編です。
あまり目立つ修正はないですね。雑誌自体が最終号だけあって、最初からクオリティが高かったです。

※以下、ページ数は「Returns」準拠。効果線の追加は割愛。

まず、やっぱりお決まりの追加だった遊び修正。

  • P.157 スライム出現
    拳王の背後をとる、なかなかレベルの高いスライムです。うっかり踏み潰されそうですけれどね。
  • 「スー族のお守り」修正(P.162、182、183)
    ただの環だったものが、中に複雑な模様が追加されました。
  • 結界の修正(P.183、184、186)
    網目がザル風だったのが、カーブの掛かった形に修正されています。
  • リフレクトデーモンの姿を追加(P.165)
  • 擬音追加(P.173)
  • フォント変更(187)
  • 背景・トーン修正(P.146〜148、172、188、205、206)

直された点としては、

  • P.168 爆発描写が変更。ページ全体が雑誌では上にズレていたのが修正され、魔物の姿が見えるようになりました。
  • P.204 多次元アンテナの形が歪んでたのを描き直し

それと、カラーページの色調が随分違います。これは紙の問題でしょうか?

さて、完全版1〜14巻はいつ買おうかな。

今日は花組公演だったのですが、観劇の感想は後日に回して、ひとつだけ吐き出します。

今日は読売旅行の貸切公演だったため、多くがバス等でやって来たツアー客だったのですが…
二度と旅行会社貸切には参加しない、と思いました。
と言うのも、観劇マナーを守れない参加者が多すぎです。
今日気になった点は、具体的には下記の通りです。

  • 前のめり観劇
  • 上演中のおしゃべり
  • 携帯電話の着信音

この内、前のめり姿勢に関しては、後方の客の視界が塞がれてしまうことは観劇慣れしていないと知らないものですし、スターさんを間近く観たい気持ちの発露と捉えて許容できましたが、残る二つは一般常識ではないのでしょうか?
お喋りがしたければロビーへ。お喋りしながら観たければ自宅でDVDを御覧頂きたいものです。

……ちょっと本気で怒ってます。