• 2011年登録記事

宝塚宙組東京特別公演「ヴァレンチノ」初日を観劇。

東日本大震災により、本来予定していた全日程が中止になった公演です。今回、公演期間と稽古日の合間を縫って、振替公演が実際されました。
5ヶ月の時を超えて再び相見える「ヴァレンチノ」が楽しみ過ぎて、朝は5時に目が覚めました。ちなみに、公演は16時から(笑)。

初日なのに、舞台も客席も笑って泣いて、熱く盛り上がった2時間半でした。
客席が細かいネタも拾ってよく笑うので、1幕はコメディ色が強く出てきました。その分、2幕の人間ドラマも色濃くなった気がします。
1ヵ所、2幕パーティ会場でセットの一部が降下途中に曲がって設置できなくなるトラブルがありました。が、問題なく続行して安心しました。

ルディ@大空祐飛は、とにかく1幕の可愛らしさが反則的ですが、その若さが自然になった気がします。以降のシーンでもルディの感情が分かりやすくなり、脚本の軸がスッキリと見えてきました。
ジューン@野々すみ花は、梅田から大きく変わっていない印象ですが、こういった地に足の着いた役だと、演技力の高さを改めて実感します。ジョージからの電話を取ったまま客席に背中を向けるシーンでは、音も、台詞も、表情も、舞台上の共演者もなく、ただ背中で語る珠玉の演技を見ました。
デ・ソウル@悠未ひろは、1幕では登場した瞬間から笑われていましたが、2幕はガラリと雰囲気が硬質になって格好よかったです。クラブ21は、少しマイルドな表現に変わったでしょうか?
ジョージ@春風弥里は、明るくて優しくて面白くて良い奴な上に、ルディを温かく見詰める眼差しは包容力が溢れていて、もう満点を付けたい男。
ジューンとは大学でサークルが一緒だった、などと設定を勝手に妄想してしまいました。
ナターシャ@七海ひろきは、やはり迫力のある美人。
カーテンコール2回目のお辞儀だけ、ドレスを着ているのに男役のお辞儀をしていました。ちょっとしたうっかりだと思いますが、男役が染み付いているのだな、と逆に好印象でした。
ラスキー@寿つかさは、底知れない怖さが醸し出されていました。細かい所では、「ムッシュ・ボーケール」の撮影シーンでストップモーションになり、八百屋舞台の床が移動する間も微動しないバランス感覚に感動しました。
メロソープ@天羽珠紀は、前公演の休演から無事復帰したことに、まず安心しました。相変わらず歌もバッチリ、妖しい占い師でした。
ナジモヴァ@純矢ちとせは、はまり役。元男役の大きさを生かした配役だと思います。
ビーブ@妃宮さくらは、可愛らしさが増したような印象。退団予定を延ばしてこの公演に出演してくれたことに、心から感謝です。
鳳樹いちは、ジョニー役も台詞の間が巧くて名司会という感じですが、実は細かい出番で踊っている時が好きです。
蒼羽りくは、とにかく小芝居が多くて、芝居への意欲を感じました。今後、悪目立ちしないようにしつつ、この方向性で頑張って欲しいです。
星吹彩翔は、クラブ21のダンサーやフィナーレが格好良くて目を奪われました。結構良い位置で踊ってますよね。ファン役の女装も、意外とチャーミング。
光海舞人は、職にあぶれたエキストラ役が、侘しさの中にも気の良さそうな雰囲気があって、注目しました。
その他、30人しかいないとは思えないくらい舞台がホットで、全員が生き生きしていました。

主演挨拶では、公演中止による強制的な役との別れは、役者にとっても消化不良だったと正直な告白がありました。その言葉通り、この貴重な機会に、全力で「昇華」しようとしている気持ちが伝わってくる熱演です。
梅田DC初日に感じた伸び代を、目一杯埋めて持ってきた東京初日。でも客席からの熱く温かい拍手が、更に成長を促すのでは、と期待しています。

先日から始めたゲームアーカイブス「Neo ATLAS II」に時間泥棒されています。
http://www.artdink.co.jp/japanese/title/neoatlas2/index.html

ダウンロード購入したゲームの問題点として、説明書が読み難いと言う点がありますが、チュートリアルが専用に設けられていたので問題ありませんでした。
やや特殊な操作方法なので、助かります。
しかし「L2」ボタンで地図を拡大する操作の実行方法が分からず、しばらく悩みました。
PSには「L1」「L2」のボタンがありましたが、PSPには「L」しかないのです。拡大しないと見えない街やアイテムがあるので、この操作が不可能だったらゲームを遊び切れない事になります。ヒヤっとしましたが、遊んでいるうちに、アナログスティックを左側に倒す操作が「L2」に相当するとわかって事なきを得ました。
その他は快適に遊んでいます。

探索、調査、貿易、とやるべきことが幾つもあるため、最初は難しそうに感じます。
実際は、序盤の金策さえ乗り切れば、適当に好きなことを進められるようです。麻生はその日のテンションに合ったBGMを選んで、まったりと地図を埋めていく行為に没頭しています。
ただ、海賊船や海の怪獣との戦闘がちょっと辛いです。一番戦闘力のあるバルディ提督に戦闘用艦隊を任せていますが、攻撃力の差が倍もある怪獣が登場すると、どうにもなりません。
また、攻撃力が互角でも、ルーレットの結果が悪いと負けることがあるため、最近は「ラッキー」以上を引き当てるまでロードを繰り返してしまってます。ゲームとしては必要な歯応えかも知れないけれど、のんびり地図作りを楽しむには障害と感じるので難しいところ。

ストーリーは「1」から関連した部分があるらしく、説明なしに知人が登場する点はやや戸惑います。
とは言え、キャラ数は少ないし分かりやすい性格付けがされているので、数回登場すれば把握できました。
自分の船団を任せる提督たちは、みな一癖二癖のある愉快なメンバーです。費用対効果を考えて2〜3船団でやりくりしてますが、雇用費の問題さえなければ色々な提督を使ってあげたいなと思います。
イベントも割と豊富に用意されています。内容は、大航海時代らしい間違った世界観に満ち溢れた、寓話的な物が多いですね。
実際は国家間の争い、植民地化、奴隷問題等、暗い部分があったと思うのですが、このゲームでは明るく和気藹々と進んでいき、当時のロマンと現実にファンタジーが寄り添っていた空気だけを堪能できます。

ちなみに麻生の作っている世界は、最初はこんな感じだったのが……

地図1

少しずつ航路を広げて……

地図2

探索を進めていく内に、こんなんになりました。

地図3

下の地図でカーソルのある辺りが日本ですね。
本物の世界地図に近いと思ったのに、良く見たらナガサキが大陸にあったりします(笑)。

探索のし直しが面倒なので、今は提督が報告してくる事をほとんど「信じる」で押し通してますが、慣れてきたら自分の作りたいような世界地図にしていくのが楽しそう。
PSPのメモリ内に、長く常駐させるソフトになりそうです。

ネット上でコメントを送るときに、そのサイトで設定されている「禁止ワード」に引っ掛かってしまうこと、ありますよね。

念のため説明しますと、禁止ワードとは、投稿できないように設定された特定の語です。投稿禁止ワード、NGワードと呼ばれることもあります。主にブログや掲示板などのサービスで、広告や不愉快なコメントを書き込まれないために設定されています。
具体的にどういう語が禁止ワードにされているかは、通常わかりません。また、レンタルサービスの場合はサービス運営側で設定していることもあります。
これに引っ掛かった場合、怪しいと思われる部分を変えて投稿し直すのですが、実は変更できない固有名詞で引っ掛かることが多々あります。
たとえば「マングローブ」「エロティカ・セブン」など、単語内の語が禁止ワードになっている場合。
その言葉を使わなくても意図が通じる場合は思い切って削除できますが、それが本題の場合はどうしようもありません。
こうなると、投稿できずに諦める人も出て来てしまいますよね。
私は、言葉そのものより文意が重要だと思っていますので、禁止ワードの効果に懐疑的です。が、設定されているものは仕方がないので、引っ掛かった時にはそれを楽しむくらいの余裕を持ちたいかな、と思いました。
でもさすがに、「必でした」が引っ掛かっていたと分かった時は笑ってしまいました。

PS storeから落とせる「Ys SEVEN」無料版を遊びました。
http://www.falcom.co.jp/ys7_psp/index.html
これは、無料でゲームの途中までプレイして、セーブデータはそのまま製品版に引き継ぐことができると言う体験版。「V&B」もこの形式の体験版でしたが、オープニングもあるし、より完成度が高い状態で提供されていると感じました。
4時間近く遊べて、物語の触りを体験できます。

「イース」シリーズは初挑戦です。
ゲームを開始すると、最初に難易度を選択させられます。一度プレイを始めると変更不能と言う点が少し残念ですね。一応、ノーマルを選んでみました。
2D派なので、最初は3DのアクションRPGに戸惑いましたが、取っ付きやすい作りで直ぐ慣れました。
体験版ではストーリー上で3体のボスと戦えます。すべて「ボス」の名に相応しい強さでした。
ストーリー展開に従って初期装備状態のまま挑んだ最初のボスには、なす術無く全滅させられました。以降はしっかり準備してから目的地に行くようにしていましたが、それでもボス戦は一苦労でした。レベル上げと道の探索が楽しいので、同じ道中を繰り返しても苦ではないのが幸いです。
仲間は最初からいる主人公(アドル)とドギの他に、エルクが仲間になります。3つの攻撃属性(斬・打・射)があって、3人目の仲間となれば当然3つ目の属性だと思いきや、主人公と同じ斬だったので驚きました。
仲間キャラはAIで勝手に動きますが、「回避」が凄くて、ダメージを喰らわないようなのでHPなどに気を配る必要がなく、操作しているキャラだけに集中できます。その代わり、攻撃頻度等はやや低めでしょうか。
ちなみに、エルクが仲間になると平原には戻れなくなったのが残念。明らかに強敵らしき一角獣を発見したのですが、逃げてしまったのです。折角の体験版なのだから、ダメ元で戦っておくべきでした。

主人公は台詞を一切喋らず、モーションとト書きで自分の意志を表現します。喋らない主人公はドラクエでお馴染みですが、アドルの場合はキャラクター本人の意志が表に出てくるので、喋っても良いのでは、と思いました。
仲間が道の障害物にはまって曲芸をしたり、空間を転移してきたりするのは3DアクションRPGで良くあることですが、イベント中に座ったり立ったりするポリゴンキャラの動作が、フェードアウトで省かれているのは個人的にマイナスでした。
後は、テキスト表示が私の読む速度より遅いのでカスタムしたかったです。加えてシーンスキップがあれば全滅しても安心だけど(笑)。
その他のシステム回りでは特に不満はありません。意外と広いマップをシームレスに展開するのですが、読み込みはまったく感じませんでした。

雰囲気としては、善人と悪人が分かりやすい、どこか懐かしい感じのするRPGでした。
話は序盤なので、謎を散りばめつつ大きな冒険の始まりという感じでサクサク進みます。なかなか面白かったので、そのうち製品版も遊んでみようかな。
話が続いているシリーズものは途中から入り難いのですが、こうしたクオリティの高い体験版があると、敷居が少し下がって嬉しいですね。

全エンディングの収集を完了しました。

タイムスリップ時に「これまでと違う展開」を選んで、エキストラシナリオ・究極編に突入。
戦国時代ヒロインが全集合の中、信長が密室で殺されたので犯人を捜すと言う、ミステリ仕立てのシナリオでした。
1回目は聞き込み中にユキさんに掴まり、光秀が解決して終わり。
2回目は犯人に自信が持てないので消極的な選択をしてたら、やっぱり光秀が解決するエンドに。
3回目はダメ元で推理結果を披露し、無事事件の真相を暴きました。
大団円なのに、ちょっと哀しさの残るエンディングでした。綺麗に終わったけれど、敢えて再プレイして凄く下らないギャグ調のエンディングを見たくなりました。

遊ぶ前はこのゲームに対して、「構想として戦国ノベル部分が先にあり、学園編は販促目的で後から設定した」と思っていたのですが、違いますね。
両者が密接に組み合った作品でした。
学園編の出来の微妙さは否定できないけれど、絵柄には慣れますし、システムも、連続で同じヒロインが登場すればそのヒロインのルート、登場しなくなったら失敗したと分かるので、攻略不能ということはありません。
万人には薦められないけれど、好みに合えば楽しいゲームだと思います。
私自身は、もう十年越しのプレイ願望だったので、大満足でした。