• 2013年登録記事

花組公演「愛と革命の詩−アンドレア・シェニエ−」SS


ジュール・モランが、年下の同志を尊重するのは、彼を敬愛しているとか、信頼しているとか、そんな温い感情とは無縁の理由である。
同志ジェラールは美しい。
飾りを取り払い、生身一つで汚泥の中に立ってなお、白々と輝いている。
モランが思うに、その清廉な美しさこそ、革命の旗手として最も重要な資質であった。
民衆は、その美しさに革命の正義を見る。革命への期待が消え失せつつあるいま、ジェラールの美しさが革命政府に与える正当性は貴重だ。それゆえ――
モランは徴発した地下新聞を手に取った。見出しは、革命政府に批判的な詩人が書いた記事である。近頃、彼の詩を指して、民衆はこんなことを言うらしい。
すなわち、高潔、清逸、美麗。
刈り取らねばならない。民衆が知る美しいものは、ジェラールだけで良い。
粛清予定者の中に詩人の名を書き入れたモランは、新聞を破り捨て長靴で踏み潰した。


明日、千秋楽。

がんばれ森川君2号

ゲームアーカイブス「がんばれ森川君2号」
→がんばれ森川君2号 ソフトウェアカタログ

何度も書いている通り、「アストロノーカ」と間違えて買ったソフトです。
プレイ内容は、TV画面の中に住む「トカゲよりは賢いかもしれないけれど、猫よりバカ」なペットを育てること。私が知る限りでは、人工知能搭載をうたった初めてのゲームだと思います。
独特のゲームですが、2冊に渡る説明書、INFO内の紹介ムービーなど、手厚いレクチャーがされているので、やるべきことは直ぐ飲み込めました。

初心者なので、育てるPITはtype#1(標準的で育てやすいタイプ)を選びました。
名前は物凄くいい加減です。

タイトル

進行というものがあるとすれば、練習ステージをこなし、WORLD1のAICHIPを採ったところです。
電源を落とすタイミングがないため、PITに付き合いながら、延々とエリア内を探索してしまいました。
サクサクとWORLDを進めてしまって良いのか、もっとノビノビさせた方が良いのか、ちょっと悩みます。単にPITと戯れるだけのステージとかあっても良いのに、PITって目的意識なくだらだらする事はできないみたいですね。
ちなみに、WORLD1クリア後、適当に歩かせていたらプレイヤーの操作を受け付けないエリア“P-ZONE”に入ってしまい慌てました。ところが、最初のステージは難なくクリア! うちのピット君はなんて賢いんだ、と親バカ気分を味わっていたら、その直後に不用意に爆発を起こして失神していました。まぁ、そりゃそうですよね。

今のところ、不満と言えばカメラアングルくらい。
エリア内のオブジェクトについての説明不足や、PITが行動を具体的にどう学習しているか明確に分からない点などは、わざとアナログな雰囲気にしているのだろうと思います。

ちなみに、前述の紹介ムービーで、十数年振りにムームー星人を見ました。

ムームー星人

このムービーが容量を喰っているのでは、と思ったけれど、ムームー星人が好きなので許します。やっぱり「Jumping Flash!」もアーカイブスを買おう、と思いました。

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ブールミッシュの「とろけるチーズタルト」

※なぜか、手前の方がタルトがよく焼けて焦げ気味、奥は逆に白っぽいです。
仕上がりに差があるのは許容しますが、一度に詰めているのだから、同じような焼き上がりのモノを入れて貰えたら嬉しかったですね。

池袋西武・横浜そごう限定販売の商品。
kiriのクリームチーズを使用しているという説明に惹かれて、購入。
タルトですので、土台は当然硬いですが、中のチーズは商品名通りとろける仕上がりでした。
甘さはほとんどなく、塩気が強いです。デザートとしてコーヒーや紅茶と一緒に食べるよりも、チーズとして、ワインと併せて食べるのが良さそうです。
というわけで、左党兼右党な女性におすすめします。

現在地:スマイル平坂でレベル上げ中

下水処理施設を駆け抜け、理学研究所で扉の開閉に悩んでウロウロしてきました。
南条君ルートは、玲司と麻希が応援に来てくれました。エリールートは、ブラウンだったみたいですね。登場しないマークとアヤセは、「2」の時間軸だと何をしているのかな。
クリア後、玲司がトロに営業手法を聞いているのを見て笑ってしまいました。番長・玲司は同級生から恐れられていたのかと思いきや、弄られキャラだったのかしら。そう言えば、栄吉も番長だし、「ペルソナ」シリーズにおける番長とは、愛されキャラの意味だったりするのか。

で、今回は栄吉がシナリオに関わって来たので燃えました。自分をJOKER呪いで殺そうとした杉本の為に乗り込んでくるなんて、番長偉過ぎる。
逆に、見計らったタイミングで掴まった栄吉を助けに来る達哉のヒーローっぷりには笑いました。達哉シナリオだと、ここで神取と戦うのかな。1人でボス戦なんて、不安だなぁ……。

それにしても、南条君は、“ボーナスキャラ”の立ち位置なのに、濃いドラマを背負っていますね。主人公(舞耶)を置いて、シナリオが進行しています。
個人的に、克哉の「マキャベリは、そんな事を言ったかな?」という台詞が、とても印象に残りました。これまで、克哉は南条君に対し控えめにしていたのですが、此処で初めて彼より大人の立場から接したように感じます。

今回作成したペルソナ。
・「皇帝」マルドゥーク(フリータロットから生成)2体目
・「剣」カンショウ(ヘル変異)
・「皇帝」バール(手持ち+フリータロットから生成)
・「節制」スチュパリデス
・「星」ヘーニル(手持ち+フリータロットから生成)

「女教皇」テンセンニャンニャン絡みの合体魔法を使い続けていたら、強化されて、凄い強くなりました。

テンセンニャンニャン

Lv.27ペルソナなのに、Lv.37のバール(ランク7時点)よりステータスが良いです。
勿体なくて、帰還・変異が躊躇われます。しばらく変更する必要ないかな……。

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実弥島巧著「テイルズオブシンフォニア 贖罪のクラトス」
全7章、本文313ページ。

【あらすじ】
世界は二つに分かたれ、互いに搾取し合う歪な関係を4000年維持してきた。その罪の一端を担う天使クラトスは、オリジンの封印の前でロイドを待ちながら、これまでの道程を思い返す――

主にクラトスの視点から、ゲーム開始から一騎討ちに至るまでを綴った小説。

“主に”と断ったのは、実際はプロネーマ、ユアン、ミトス、ゼロス、マグニスなど他のキャラクターの視点も含まれているためです。よって、「クルシス側から見たシンフォニア」とでも銘打った方が正確かもしれません。
特に、中盤まではプロネーマが活躍しています。それだけに、彼女の最期が伝聞で済まされてしまったのは残念でした。
ミトスが、クラトスを姉様と同じくらい大切に想っていたこともよく分かったし、それだけに裏切りが許せない気持ちも感じ取れて辛かったです。
もっとも、ファンとしては、クラトス小説を名乗るなら全編クラトス視点でまとめて欲しかったという気持ちがあったり、タイトルの割に贖罪を済ませていないように感じて複雑だったりしました。10年もあると、思い入れが大きくなり過ぎちゃって難しいですね。

シルヴァラント編は、本文のおよそ半分が割かれているだけ濃密で、クラトスから見た再生の旅の様子が分かり、純粋に面白いです。救いの塔で、なにも対策を考えてなかったんだな!?と発覚したときはどうしようかと思いましたが(笑)。
難点を言えば、再生の旅のどの局面でロイドに希望を託す気になったのかが見えず腑に落ちませんでしたが、息子(アンナの子供)だということが最初の理由と受け取ってしまって良いんでしょうか。
テセアラ編も、各エピソードの合間にクルシス側がどう動いていたのか分かり、色々と発見がありました。ただ、プレイヤーが把握している“ロイドたちの動き”は細切れに示されるため、時系列が少々分かりにくかったですね。
長い物語なので、世界再生編は少々ダイジェスト編集に感じました。「ファンダム」の内容が盛り込まれているので、その辺はファンダムをプレイしてね、ということかな。

ちなみに、ユアンさまはいい感じに弄られてました。
私はユアンさまのファンでもあるので、ニマニマしながら読みました。実はこの小説内で、唯一ユアンさまだけがクラトスのことを責めないんですよね。そういう意味でも、清涼剤でした。