• 2014年登録記事

桜坂洋著「All You Need Is Kill」

【あらすじ】
初陣で戦死したキリヤ・ケイジは、次の瞬間、出撃前日に戻っていた。以来、出撃と戦死を繰り返すループに巻き込まれたキリヤは、絶望的な戦いに勝利するため自らの精神を鍛えていく――

映画未見。
ストーリーは、かなり改変されているみたいですね。

一言でまとめると、非常にゲーム的な小説でした。
PSゲーム「高機動幻想ガンパレード・マーチ」から影響を受けて書き上げた作品だと聞いて、納得。人類の敵とパワードスーツを着た兵士が戦っていて、戦況は人類劣勢という世界観までは特殊でないけれど、そこにループが関わっている上、リタの言動が芝村舞を彷彿とさせましたし、一人でも戦う覚悟を持った人類の救世主たる二人は実に「芝村的」でした。ヨナバルには、滝川の「アルガナ勲章」イベントを思わせる下りもありましたね。
なお、「ガンパレード・マーチ」の影響は作者が明言していたそうですし、その結果できた作品が面白ければ構わないと私は思います。

ループ物の場合「なぜループするのか」という設定作りがポイントだと思います。
その設定が、単なる手段としての設定に終わらず、物語全体の結末に繋がっている点が良かったです。
特に、この作品におけるループ設定の肝は、敵もループしている(正確には、敵の方がループしていて、主人公とヒロインはそれに便乗している)という点だと思います。
それゆえ、次の周では敵も違う行動を取ってくる、というところがなかなか新鮮でした。

「討鬼伝 極」アクション体験版(PSP版)を遊びました。
http://www.gamecity.ne.jp/toukiden/

→前作「討鬼伝」の体験版感想は、2013年9月21日記事参照

新武器3種のアクションを体験できる戦闘体験版。
ストーリーは体験版独自の内容で、製品への引き継ぎ不可。村に出ることはできず、モノノフ本部と自室のみ移動可能です。
実際に遊べる任務は計8件(マルチプレイも可能)。最初から選べる5件の任務をこなすと、難易度の高い3件の任務が発生します。内容は、ほとんどボス戦。
ミフチ2体を同時討伐する「双対の極蜘蛛」が難しかったです。これに比べると、ゴウエンマとイミハヤヒを倒す「狂宴せし業火」は、1体ずつ相手にできるので、時間はかかったけれど楽でした。
全任務を終了させると体験版終了イベントが挿入されますが、そのまま遊び続けることもできました。

新武器は試した程度で、最終的には太刀を使ってしまったため、肝心のアクションに対して特筆するほどの感想はありません。銃はリロードがリアルだけれど、その手間を掛けるほど強い武器には感じなかったかなぁ。
それよりも感心した点として、仲間のAIが優秀です。
かなり積極的に攻撃・援護してくれるので、仮にプレイヤーが足を引っ張っても、敵を倒せます。お供ではなく、共に戦うモノノフ同士という感じがして、とても良かったです。

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現在地:8月30日夜

本選2戦目

ついに、ついに、猫=グレアン発覚!
と思ったのに、主人公には理解不能だったようです。これほど沢山のヒントを貰っておきながら、猫=グレアンという想像すら思い浮かんでいないようですね。
こんなに鈍い主人公ですが、今回のプレイでのグレアンは、主人公を信じている、または信じたいと思っている、という姿勢が見えます。前回は、人間性を観察されている印象だったので、嬉しいです。

今週は、市場傾向が競技とガセを求めているのに、政経と日常寄りの取材ポイントしか出て来なくてキツかったです。大阪とてんきーの「ゴツさ」の差が激しいのも、悩ましいところ。
ということで、今回は初めて「ガセ」ネタ作成に取りかかってみます。
が、この指示を出した翌日、なんと全員のやる気が最悪に低下。
「ガセ」指示でやる気が下がらないメンバーっているのでしょうか?

食堂では「ソフト・漢太郎」(環境MAX+15、DEX・INT+50)289000円を購入。もちろん、いつも通りMP回復薬も購入していきます。今週は辻巻に「食心符」を2回投与しました。本当に、燃費が悪過ぎて困ります。
燃費が悪いと言えば、文音さんが深夜に冷蔵庫を襲撃するイベントが連日発生すると、「質量保存の法則……」と呟きたくなります。

  • ネット戦争本戦・初戦会終了(文音:BABEL+INT)
  • 応援団構造(辻巻:学校+STR)
  • 海の復興作業(文音:市街+STR)

結果は下記の通り。

てんきー 164,355円 (219,140人)
中央広報委員会 320,540円 (427,387人)
WORDS 324,883円 (433,178人)

これは酷い

読者感想は割と良い手応えなのに、ここまで大差が付くということは、学生広報堂で戦うことに無理があるのでしょうか。
このままいくと、前回の二の舞なので、次でも勝てなければ決戦会時点のセーブからやり直しを検討します。

宮下奈都他著「COLORS カラーズ」青春と読書編集部編

色をテーマにした、11の短編集。

  • 宮下奈都  空の青さを
  • 藤田宣永  黄色い冬
  • 池永陽   緋色の帽子
  • 松樹剛史  真っ黒星のナイン
  • 豊島ミホ  ももいろのおはか
  • 朝倉かすみ ふかみどりどり
  • 永井するみ ターコイズブルーの温もり
  • 水森サトリ 銀の匙キラキラ
  • 関口尚   さよならの白
  • 宮本昌孝  金色の涙
  • 花村萬月  色々灰色

「金色の涙」のみ時代物で、残りは現代物です。それぞれの作品は20ページ強と短く、気に入っても気に入らなくてもサクサク読めます。
知っている作者は少なかったのですが、逆に新規開拓のつもりで手に取ってみました。
色を象徴的に使っていてテーマが生きていると感じたのは「黄色い冬」と「緋色の帽子」。
「ももいろのおはか」は、ちょっとファンタジックだけれど、表現や主人公と幼馴染みの関係性等は、面白いものを感じました。
でも、他の作品も読んでみようかと思ったのは宮本昌孝でした。

すべての作品が面白いとは言い難く、「空の青さを」「銀の匙キラキラ」はどちらも女性主人公に共感できず首を傾げたし、「色々灰色」などは、なにを語りたい作品なのかも意味不明だったりしました。

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皇室主催の園遊会、お茶会などにも利用される名店の暖簾を受け継いだお店「有職」(元:福鎚)の茶巾寿司。
http://www.fukutsuchi.co.jp

「京樽」の茶巾寿司が3個買えるお値段です。
と言っても、京樽よりサイズが大きく、倍くらいの食べ応えがありました。私の計測によると、およそ200グラム。ご飯一膳より多いくらいですね。

食べ応えと言いましたが、正直に言うと、重いです。
これは米の中に粉海苔が入っているせいだと思います。糊化して、ご飯が重くなってしまうんですね。個人的には、米粒の中に黒い点々が浮いているように見えるので、見た目も悪いと思いました。
中身は、真鯛、栗、蟹など豪華食材。特に、栗の甘煮が丸ごと1粒入っていたことには驚きました。
ただ、栗以外の食材は小さく刻まれていて、結局、味の方でも海苔の主張が強いと思います。
卵焼きのとんでもない薄さなど、技術的にはさすが名店と感心したのですが……。

と、私の中では残念な評価になってしまいましたが、宮家御膳所だけあって、評判のいいお店なのですよね。
恐らく原因は、デパ地下のお土産で買って、夜に頂いたせい。上述の糊化などは、時間経過によって引き起こされていると思いますので、たぶん作り立てを頂けば海苔ばかり印象に残るということはないでしょう。
美味しく頂くためには、昼食が限界かな。勿体ないことをしました。