• 2015年登録記事

来週発売する、3DSのダンジョンRPG「セブンスドラゴンIII code:VFD」体験版を遊んでみました。
……体験版自体は良く遊ぶけれど、発売前ゲームの体験版は久し振りです(笑)。
http://dragon3.sega.jp

本体験版では、チュートリアルにあたるCHAPTER 0と、CHAPTER 1の導入までを体験できます。
プレイ時間は1時間程度。レベルキャップ(Lv.10)が設定されていますが、そこに行き着く前に終わりました。

新規プレイヤーでも直ぐ飲み込める世界観・システム

シリーズとしては4作目。タイトルは知っていましたが、プレイするのは初めてです。
近未来設定ということすらよく知らず、説明書も読まずに起動したため、唐突に始まって何をしたら良いのか分からないまま放り出された感覚に最初は戸惑いましたが、CHAPTER 0を遊ぶことで世界観はだいたい分かりました。
過去作を遊んでいれば、「あのことだ」と頷く楽しみがあるのでしょうが、キャラクターは何も知らない設定なので、過去作を遊んでいなくても、キャラクターと一緒に「え!?」と驚くことができました。

まだチュートリアル段階だからか、難易度は高くなく、ボス戦でもサクサク勝てました。過去作は戦闘バランスが悪いと聞いたことがあるので、3DSに戻ったことを機に、親切化しているのかも知れません。
ゲームとしては、良い意味で普通のDRPG。「ゴッド深度」等の独自要素もありましたが、RPG慣れしているゲーマーなら、多くは説明されなくても遊べると思います。

キャラメイクゲームでキャラメイクをさせない体験版仕様

残念ながら、体験版は用意された4名のキャラしか使えず、キャラクターメイクが体験できませんでした。
Wizardryではキャラメイクに1日費やした後、せっかく作ったキャラクターをロストしたくないから迷宮には行かない、という本末転倒な遊びをしていたくらいキャラメイクが好きな私には、かなり減点材料。
なにより、グラフィックやカラー、ボイスを選べるというところを触ってみたかったので、職種は1Pのサムライだけでも良いから、キャラメイクを体験させて欲しかったです。
また、3人パーティという人数の少なさが引っ掛かりました。最終的には3人×3パーティを動かすようですが、それだと単純に経験値を3倍稼がないといけないのでは?という危惧もあり、その辺の気になるシステムこそ体験したかったと思います。

表現の足を引っ張るグラフィック

バストアップのイラストは特に問題ないものの、ポリゴンで表現されたキャラクターやマップはかなり粗さが目立つ印象。立ち姿などのポーズも、ポリゴンキャラはガニ股気味で、イラストのスタイリッシュさとかけ離れて見えます。
唯一、タイトルロールだけあってドラゴンの造形には迫力がありました。
マップに関しては、特にスカイタワー内で目がチカチカしてプレイが苦痛でした。フワフロの花に汚染されているという設定がある都合上、ああいう画面作りをしているようですが、3DSの解像度では無理がある表現かもしれません。
また、3Dダンジョンなのに視点移動できないので、少し動かし難いなと思いました。

結局のところ、体験版から訴求力は感じませんでした。
体験版データがあると、製品版でアイテムや資金等が手に入る特典付きのため、購入確定者はとりあえずダウンロードして損がない体験版になっていますが、購入確定者ならわざわざ体験版で遊ばなくても良いですよね。そして、最初から買うと決めているプレイヤーは、恐らくシリーズファンだから、体験版がなくても何となくカラーは分かるはず。そういう意味では、どういった層に向けて配信した体験版なのか謎です。

151007.jpg

鎌倉の鶴岡八幡宮近くにあるフレンチレストラン「レグリーズ鎌倉」でランチをいただきました。
http://www.leglise.jp

チャペル造りの一軒家というコンパクトなお店で、ウェディング等にも対応しているだけあって、雰囲気は上々。通りから見えないように出来ているので、テラス席でも落ち着いた空間になっています。
建物内は意外とシンプルですが、高い天上が気持ちいい感じ。
全体的に爽やかな造りになっていました。

ランチは、前菜+メイン+デザートのリーズナブルなコースがあり軽く楽しめました。メインとデザートは何種類かから選ぶ形式で、どれも魅力があって大いに悩まされました。
味は、フレンチらしい複雑な美味。

とても満足しましたが、片付けが出来ず客を通せないままの席があったり、スタッフによってサービスの差があったりと、手が回っていない感があったのは少々残念でした。

ロダーリ著 関口英子訳「猫とともに去りぬ」

タイトルを目にした時点では、「高慢と偏見」に対する「高慢と偏見とゾンビ」のように、「風とともに去りぬ」のパロディ長編なのかと思っていたのですが、実際はファンタジックな短編集でした。
全16編。

著者ジャンニ・ロダーリは、国際アンデルセン賞も受賞している児童文学作家ですが、本書は全体的にシュールすぎて、子供に読ませたいとは思いません。どちらかと言うと大人向けな気がします。
表題作にして最初に収録されている「猫とともに去りぬ」は、比較的柔らかいオチを迎えるのですが、それ以降の作品は私が不得意な「皮肉が効いたユーモア」なので、反応に悩みました。さすが、イタリア人作家……。なにかの比喩だとか考えずに、そのまま読んでシュールさを楽しむべきなのか、もう少し頭を働かせた方が良いのか、理解するには難し過ぎました。でも、ファンタジックな出来事を断定的に描く表現は面白いし、発想力には脱帽します。

「ピアノ・ビルと消えたかかし」で、最後にシューベルトのアヴェ・マリアを弾くことを拒む理由が分からなかったので、どなたか教えてください。単にバッハに傾倒しているから?

後回しと言っておきながら、こっそり3DSのお店経営ゲーム「王国の道具屋さん」をプレイしました。
http://www.nintendo.co.jp/3ds/eshop/kdgj/
早々に経営する道具屋がレベル7「王国の道具屋さん」になり、隠しダンジョンのボスを倒し、全アイテムを作成しました。
称号獲得というコンプリート要素は残っていますが、傭兵のレベルを上げたりしないといけないので、残りは気長にやります。

システム的な楽しさは体験版の通り。
「アトリエ」シリーズや冒険酒場との大きな違いである、戦闘はプロに任せる仕様で、素材回収がサクサク進むため、経営もサクサクしています。お客さんもガンガン回ってくるし、電源を切っていても経営は進行するので、あっという間に売り上がります。非常に爽快です。
体験版になかった「注文ポスト」は、お客さんの要望に応じてアイテムをお届けしてイベントを進める仕組みですが、街の人々の営みや関わりが見えるのが面白い良要素。ほのぼの系で纏まっているのかと思いきや「ドアの向こうの君へ」のような、哀愁感のある結末を迎える話もあり、これも楽しめました。

惜しむらくは、サクサク進み過ぎで、ボリュームが少なく感じること。
例えば私の場合、「王国の道具屋さん」になったのはプレイ開始後7時間くらいでした。
隠しダンジョンのボスはさすがに強敵で、初めて撃破したのは10時間を超えた辺りでしたが、「王国の道具屋さん」になった時点で「注文ポスト」も打ち止めで後は材料集めと合成を繰り返すだけだし、作れるアイテム種類も175個と、思ったほど多くありません。
このボリュームからすると、購入時のセール価格400円であれば満足しますが、定価800円という設定は、やはり割高に感じると思いました。

ボリューム不足は致し方ありませんが、出来がいいのは確かなので、そのうち「1日1回しかクエストしないゆっくり経営」等の縛りプレイをしてみようかな、と思います。