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斎藤惇夫著「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
町ネズミのガンバは、イタチに襲われる島の仲間を助けようと立ち上がる。その勇気に心を動かされた15人が従い、彼らは夢見が島へ渡った。しかし島の仲間と合流したところをイタチに追い詰められ、海での玉砕を覚悟する。そこに海鳥の助力を求めにいったガンバが戻り、イタチを打ち倒すことに成功する。戦いの犠牲を胸に、今や冒険者となったガンバは島を旅立った。

テレビアニメ版のビジュアルはなんとなくイメージがあるのですが、内容はまったく記憶しておらず、こんな過酷で切ないお話だったのかと驚きました。
序盤はいかにも児童文学という感じだったのが、島に到着してしばらくする内に、島の高倉で比較的安全に暮らしていたネズミたちと衝突した辺りから緊張感が高まり、イタチに追い詰められていく様や、無情に犠牲者が出ていく戦いで手に汗握りました。
最大の戦いの場に主人公がいないというのも、思い切った構成ですよね。それまではガンバに焦点が当たっているけれど、この辺は群像劇のようにも見えました。

「ひとりとふたり」が死ぬ、というサイコロの警句の通りの終わりに、なるほどと唸りました。
仲間からの被害者がオイボレになることは予想していたけれど、もう一人がボーボというのは意外でした。だが、こういう足手まといのように思われている人物こそが、人間関係を円滑にする掛け替えのない存在だったりするんだと思います。その人物が生きている内には気付かなかったり、素直に認められないものですが……。

神田の「玄気」で夕食を頂きました。
http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13030113/

独特の個性が漂う摩訶不思議な店。
まず、外観からしてかなり怪しげな古民家で、少々尻込みしながら入店しました。
私1人だったら、恐ろし過ぎて入れません(笑)。

名前の通り、野菜が中心ですが、鉄板で焼いてくれる魚や肉、お好み焼き、チャーハンにパンなど、種類は豊富。パンは一見チグハグながら、奥さんが隣で営んでらっしゃるベーカリー「あつんこパン」からの提供らしく、本格派で美味しかったです。
この店ならではというメニューが多く、例えばデザートの「焼きわらび餅」は名前から異彩を放っていましたが、実物もまったく予想外の食べ物(餡とわらび餅をそば粉クレープのようなもので包んで焼いたもの)でした。
「お好み焼き」ですら、我々の知る「お好み焼き」ではありません。
具を一つチョイスする形式で、その選択肢が「トマト」とかどういうことだ、と最初は思ったけれど、実は、生地はベビーリーフと玄米で作られていて、よく合いました。でも、何も知らずに実物を見たら、表面は黒いし生地部分が緑色で唖然とすることは間違い無しです。
全体的に味付けは強めのため、酒が進みます。
飲み物も、普通の「ビール」はなく少々変わった銘柄が多かったり、ジンジャーエールも自家製で生姜が効いているなど、とかく他の店とはひと味違う要素を押し出しています。
まさに、オンリーワンの店でした。

難点としては、料理を注文してから届くまでが長いこと。
お店は3階まであるのに、少人数で切り盛りしていらっしゃるから、仕方ない面はあります。私は食事のテンポを見て注文を適宜入れていくタイプなので、この点が残念でした。

なお、店主(大将と呼びたくなる)は、風貌と裏腹に優しい方でした。

東南アジアの覇者の証を手に入れた時点で「地中海に戻ってスペインと戦うぞ!」という流れになりましたが、いったん、それは無視して東アジアの覇者の証を取りに戻りました。
覇者の証は割と分かりやすい位置にあったので、キーアイテムの片割れを手に入れる苦労の方が身に染みました。
途中、マップを拡大できないエリアまで足を伸ばす必要があったのですが、あんなところに村があるなんて、確信がなかったら引き返すところでした。

東アジアはフェルナンドに任せたまま、四海の覇者として地中海へ帰還。
ハイレディンから成長を認められ、戦列艦を貰いました!
戦闘向きだけれど3本マストという、なんとも嬉しい贈り物。旗艦として大事に使おう、と決意したのでした。……その後、大事に使うどころか大破させてしまうのですが。

セビリアやリスボンに寄港すると、イベントが発生してスペインとの全面対決になるとが分かったので、ちょっとズルして巻き戻しました。それでも海上で遭遇船が何度か勃発しましたが、こちらも損害を気にせず毎回全力で対峙したところ、バルデス側から停戦の申し入れが。
バルデス軍はさすがに強敵なので、地中海の前に他を安定させようと思って、停戦に合意しました。

ひとまず、新大陸へ。
久し振りに辿り着いた新大陸は、完全に市場が固定化されていました。仲が悪いらしいマルドナードとエスカンテのどちらかと組んで、もう一方に宣戦布告するのが定石でしょうか。
海域のシェアが高いのはエスカンテなので、弱いもの同士で組んだ上で、敵の市場をカストール商会が丸ごと頂いてしまうのが理想ですが、エスカンテのシェアがある都市は私も若干シェアを持っているため、欲しいのはマルドナードの持っている街の方だという齟齬があり、決断に悩みました。
最後の決め手は、商会の長の見た目(笑)。
結局、エスカンテを倒して覇者の証を手に入れた後、マルドナードは傘下に置くことになりました。
正直、マルドナードは同盟相手としてはまったく役に立たなかったのですが……海域を委ねる相手として、残しておくことにします。

副官は東南アジア以降アンジェロで固定していたのですが、副官で一番重要なスキル「説得」がなかなか上昇しないため、このタイミングでアルカディウスに変更しました。
アルカディウスに変更してから、「威圧」も効くようになって、マルドナード商会とリー家を傘下に置けました。
これで東アジアと新大陸は安泰。東南アジアのペレイラ提督は、対等の同盟者と言う感じで、傘下に置くのは失礼だし、ウッディーン商会は大物過ぎて副官から否定意見が出るので、このままでいこうと思います。

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パヴェ・アルチザンの「春のギモーヴ」(ドライフルーツ付き)を頂きました。

6種類のギモーヴ(ライム・フランボワーズ・シトロン・マンゴー・カシス・紅茶)と、4種類のドライフルーツ(ネーブルオレンジ・クランベリー・マンゴー・ドライトマト)を、お好みで組み合わせて食べるという変わった仕掛け。
ギモーブはしっかり素材の味が出ています。やや酸味や甘みが強めなので、単品で食べるなら、紅茶味がマイルドで美味しいと思いました。
これをドライフルーツと一緒に齧ると、味わいが変わります。どちらかというとドライフルーツの側が主となり、それに対してより尖ったり円やかになったりという変化をギモーブが与えて、非常に奥深いスイーツに変わるのです。
味は、似たものを組み合わせても、敢えて逆のものを組み合わせても、それぞれに美味。新しい味覚の世界を知った気がします。

紅茶と一緒でも良いけれど、できればシャンパン片手に摘みたくなる、大人のスイーツでした。