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前記事が長くなったので、総評です。

物語としての盛り上がりはない割に、最後まで飽きずに遊べました。
色々な意味で思う通りに動かない勇者にヤキモキするのが、このゲームの面白みですね。戦闘でも、天使(プレイヤー)は下界に直接関与してはいけないという制約に従い、天使は援護のみという役割分担もシナリオと合致しています。
プレイ記録では書き忘れたけれど、最終的に脱走した元勇者ディアンが敵側で登場したり、勇者同士のすれ違い会話があったり、結構色々な仕掛けもされていました。

滅亡に向かう世界感で、色々終末的なイベントも起こるのだけれど、天使と勇者の周りは前向きでほのぼのしたムードなのが気持ち良かったです。

NECインターチャネルのタイトルらしく、キャラクターグラフィックはとても丁寧。立ち絵は1枚で表情の違いしかないのだけれど、派手な演出がなくてもキャラクター性は伝わってきました。
個人的には、どのキャラクターも「甘過ぎる台詞」を言わないのが好みです。軟派設定のシーヴァスすら、主人公を恋愛対象として見てないのが逆に新鮮でした。
ただ、恋愛EDとおまけが解放される勇者が一致しない(おまけが解放されるのは、あくまで最終戦に勝った勇者分)というのは、少し据わりの悪い仕様だと思いました。

難易度は良い手応えだと思うけれど、巧く勇者を育てていないと詰む可能性もありそうです。
最終的に動かしていた人数から考えると、勇者3人体制が効率的と思われます。ただ、途中で失踪する危険性を考えると、攻略サイトで推奨されていた通り4人になるのかも。

独特のゆったりしたテンポ感と、システム回りの不親切さで「なんとなく遊び難い」印象があります。キラっと光る個性があるのに、惜しいゲームですね。
遊び易さの為に最も改善して欲しいのは、下記の5点でしょうか。

  • セーブ/ロード速度の改善
  • 事件の詳細がマップ上で判明できるようにする
  • APの上限を増加(2周目限定でも可)
  • 購入時や所持リストでアイテム効果が分かるようにする
  • イベントフラグの厳密化or重要イベントの強制発生

続編の「純白の預言者」も購入済なので、ある程度はこちらで改良されていることを願い、遊んでみたいと思います。

クリアしました。
ターン138、天使Lv.88、妖精Lv.46。勇者のステータスは下記の通りです。

勇者ステータス
(画面注釈)前回最後に失踪したシーヴァスが戻らないまま。

安全策として、最もレベルが高かったフィアナ+フロリンダでラスボスを倒しました。天使はひたすら「透明化」を掛け続けて、APが切れた後は小回復を連打。最後はギリギリでしたが、なんとか撃破。
世界が救われたアニメーションの後、フィアナと妖精たちとの会話があって、スタッフロールへ突入。最後に、フィアナのその後が語られて終わりました。天界と地上とに別れて遠い存在になってしまったけれど、彼女が幸せになったのなら良かった、と思えました。
クリアデータのおまけでは、フィアナのスチル等が解放されたので、フィアナ同性EDと受け取れば良いでしょうか? ゲーム中で見ていないスチルも全部見えるようになるのは、イベントの発生条件が極めて分かり難い本作の場合、ちょっと有難いです。

さて、クリアはしたのですが、実は最終戦の前に、分岐と思われるイベントを見付けていたので、ロードしてその時点に舞い戻りました。
確認したのは、同行した異性勇者(レイヴまたはグリフィン)から告白されるイベントです。

レイヴ

グリフィン

レイヴの方の告白を受けた状態で、フィアナが最終戦に突入。
ラスボス撃破後の会話は、フィアナ→レイヴ→妖精たちとなり、また、天界に戻るのではなく人間になるという内容に沿った台詞に変更されました。
スタッフロールの後は、レイヴのスチルが表示されて――
目が点になりました。
それは、表示されたスチルが「笑顔でトマトを収穫するレイヴ」という内容だったからです。レイヴと言うキャラクターは、物凄く寡黙で厳格な騎士団長だったのですが……平和な時代になったから、騎士団長を辞めて、農家になったの?
困惑するプレイヤーを余所に、何の説明もないまま短い台詞があって、FINマーク。
しかも、クリアデータをセーブしてもおまけが解放されませんでした。つまり、EDを誰と迎えるかは関係なく、最終戦を制覇した勇者のみ、後日談を見られるし、おまけも解放されるということなんですね。
フラグ管理が適当な本作を思えば、割と納得できる仕様ですが、なぜレイヴがトマトを栽培していたのかだけは説明を求める!

ちなみに、シーヴァスは「勇者の探索」で見付かる事を確認しました。
ティアの時に散々「勇者の探索」して正解が「敵の捜索」で、シーヴァスの時は逆というのは、泣きそうですよ。

まだ会っていない勇者が多数いるので再プレイは必至ですが、次回、総評感想で一旦区切ります。

V&B本編で言えば1070年代、「黄昏の時代」とでも言うべき状態です。

まず、前回行方不明になったティアについて、ティタニアから「妖精に探させろ」とヒントを貰い、勇者を探索させたのに、他の勇者候補が出てくるばかりで進展がないと思っていたら、今度はディアンが脱走しました。
期せずして、攻略情報で推奨されている4人勇者体制になりました。
しかも、勇者候補のスカウトができる状態に戻りました。不思議に思ってティタニアのところで確認したら、行方不明中のティアは選択肢に存在するのに、ディアンがいません。
つまり、ただの一時離脱イベントではなく、完全に「ロスト」したということなのですね。
信頼度が著しく低く、ストレスも溜まっているのに、天使が下手な慰めをするから……。

ティアは見つからないまま、それでも可能な限り事件は解決しようと勇者を方々に派遣していた所、今度はレイヴが誘拐される事件が発生。
面白い事に、2人が消えた事件とも、グリフィンを派遣した事件の結果なのです。
他の勇者を消す男、グリフィン(笑)。

勇者3人
(画面注釈)まさかの勇者3人体制。

で、勇者を消す男がいれば、勇者を連れ戻す男もいるわけで、シーヴァスを派遣した事件で、ティアとレイヴをそれぞれ発見しました。
しかし、ティタニアのヒントを完全に取り違えていたので、最初にティアが戻って来た時は目が点になりました。つまり、妖精にやらせるべきは「勇者の探索」ではなく「敵の探索」だったんですね。
ティアたちが復帰したのは良かったけれど、御陰でターンを無駄に消費したし、発掘した勇者候補たちは敵の罠とやらでどんどん候補から脱落し、状況が悪化している様を感じさせられて、かなり暗くなっています。

順調に堕天使に侵攻されていっているこの終盤に、今度はシーヴァスが失踪。
……勇者救出のスペシャリストがいなくて、誰が連れ戻せるんでしょうか?

同行中のシーヴァスに突然「人間の男を恋愛対象として意識できるか」を問われて仰け反りました。

シーヴァス

同行3回目なのに、いつの間に仲が進んでいたのだろう、と思ってたら「唐突に感じるかもしれないが」と言われたので、余計に笑いました。
幸い、冗談だったわけですが……このイベントの後から依頼を矢鱈と断るようになったのは、彼流の意思表示なんでしょうか。

ということで、突然の事態に右往左往させられました。
このゲームのイベントは、同勇者の前のイベントが済んでいることを前提として、会話が進むんですね。他の勇者のイベントでも、知らない名前が既出の事項のように語られていて困りました。ある程度は前後から読み取れるけれど、フラグ管理されていないので、違和感が残ります。
なんせ、件のシーヴァスについては、以前「追い掛けない」を選んでいるので、彼が何処に何をしに行ったか私は知らないのに、天使様は知っていることになっているんですもの。
前提イベントの選択肢に意味がないという意味では、「高2→将軍」並の適当さと言っても過言ではない筈。

ネットで調べてみたところ、勇者は4人前後にするのが良い攻略法らしいですね。
確かに6人は管理できてないと感じていたので、一番信頼度が低く、会話でもぎこちなさが残るディアンは放置することにしました。
ところが、そうと決めてしばらくするとティアが行方不明になり、結果、ディアスも動かすことに。

勇者ステータス
(画面注釈)ディアンの放っておいた具合が酷い。

レイヴは依頼を引き受けても、英霊祭になると地元にワープ移動するので使い難いですね。目的地まで到達しているのに……。妖精さんも同行させているのに……。何度も同じ事を繰り返すうちに「レイヴには期待しない」というルールができました(笑)。

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PSゲームアーカイブス「FAVORITE DEAR -円環の物語-」を始めました。
→フェイバリットディア-円環の物語- ソフトウェアカタログ

説明書の文字が小さ過ぎて、PSPの画面で読むのは難しく、事前学習は放棄しました。「猫侍」のときも解読に苦労したのですが、あの時は読まねばならないテキスト量が少なかったから頑張れたのですよね。説明書の一部拡大が出来れば、なんとか読むのに、残念です。
しかもこの作品、地図上の勇者がマークでしか表されなかったり、アイテム購入時に効果が分からないなど、説明書の重要度がかなり高いゲームでした。大体のところを把握するまで、ちょっと辛かったです。

デフォルト名(ラビエル)、女性天使で開始。
妖精はシェリーとフロリンダ。
勇者は、特に狙いはいないので妖精さんが見付けてきた順に勧誘していって、ディアン、フィアナ、レイヴ、シーヴァス、ティア、グリフィンという6人になりました。
今のところ、ティアとシーヴァスはスムーズに依頼を引き受けてくれるので、必然的にこの2人ばかり動かしてしまいます。その上ティアが1回死んでからは、シーヴァス1人が右へ左へ動く事に……。

ファーストインプレッションでは、「ヴィーナス&ブレイブス」に似ていると思いました。プレイヤーが戦闘中に関与できる部分が少ないところも似ているかな。
但し、V&Bの騎士団は自分の指示する通りに動いてくれたけれど、勇者たちは気に入らない依頼を断るので、思うように動かせず、事件が時間切れで終わってしまうこともあります。会いに行かないといけない時に限って、寝てたりしてな!
このままならなさが、プレイヤーの忍耐力を試しつつ、独特の「味」を作っています。
なお、本当に忍耐力を培わせる目的が組み込まれているのではと勘繰りたいくらい、このゲームはローディングが極めて遅く、全体的に物凄く「もっさり」感が漂っています。前述の通りインターフェイスも悪いので、一昔前のゲームを遊んでいる気がしますね。
でも、延々遊び続けてしまう、地味な面白さがあります。

ところで、勇者から貰ったアイテムは、他の勇者に横流しするしかないんでしょうか。
「大事にしてね」と言われておきながら、そのターンの内に別の勇者に渡すと、物凄く罪悪感があります。