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ホワイトデイスペシャルイベント「オジサマ専科 Shall we do LOVE」昼の部(14:00)@IMAホールに参加してきました。
http://twofive.co.jp/eventinfo/ojs_whitedayspecial/

出演は、石川英郎、内田夕夜、黒田崇矢、小山力也、てらそままさき、堀内賢雄(敬称略)。
オープニングトーク、ピアノ演奏、朗読劇、ピアノ演奏、エンディングトークという構成。MCは堀内さんで安定していました。

まず最初に断っておくと、私は「オジサマ専科」というドラマCDがあることも知らなかったのですが、お声掛け頂いたので、単なる舞台好きとして参加してみました。
ちなみに、昼の部を選んだ理由は「夜の部に出演の井上和彦さんと関俊彦さんの声は好きだけれど、オジサマという意識で聞いていない」という理由だったりします。それに対して、昼の部のみなさまは、私の拙い知識で知る範囲ではオジサマ演者だなと(笑)。
もっとも、私の中の石川英郎さんは、シャルティエ@テイルズオブデスティニーだったり、ロエン@テイルズオブエターニアだったりして、線の細い美声年という印象が強いです。劇中でも、一番若手という設定通り、あまりオジサマ感はありませんでした。

ただ、オープニングトーク時点では昼の部を選んだことを少し後悔しました。
私には、声だけでは、誰が誰だか判別できなかったのです……。
トーク内で「ひでくん」と呼ばれたことで、石川さんは分かりましたが、その他の方は、公演後に役名から調べるしかないなと覚悟しました。朗読劇の最後に配役と自己紹介があったので、エンディングトーク中は「言われてみればハクオロ@小山さんの声だ」とか思いました。私は声優当ては絶対できませんね。

朗読劇は、どこから台本でどこからアドリブなのか分からない自由さがありました。
最初のうちはキザなところもあって、なんだか気恥ずかしい気持ちだったのですが、オジサマたちが意外とヘタレキャラ揃いで、笑える内容でした。少なくとも、キュンとする内容ではなかったですよ。
特に終盤の告白六連発。最初の内田さんは最初からギャグ調でしたが、会場は静まっていたし、てらそまさん→石川さんは無難に、黒田さんは歓声があがるという形の受けかただったのに対し、小山さん→堀内さんで大爆笑が発生。恐らく元野球部という設定なんでしょうけれど、告白にいきなり野球用語が入ってくるのは可笑しいよ!
もともと台本にある台詞に無理があるのが原因ですし、観客も大受けだったけれど、舞台上にいるのに他人の告白台詞を聞いて吹き出したてらそまさんが一番悪いと私は思いました(笑)。そして、私と笑いのツボが一緒だなと思って、好感もアップしました(笑)。
まぁ、エンディングトークの罰ゲームを受けたので、もう時効でしょう。

IMAホールは小規模ホールですが、客席は満員御礼で賑わっていました。自分が声優=中の人にはあまり興味がない方なので、最初はその熱狂ぶりに一歩退いてしまったけれど、舞台としては面白かったです。
現在の形態は、最初から出演者の顔と名前が一致している、且つドラマCD既購入層向けでしたが、作りかたによってはもっと一般受けするのでないかなと思います。

劇団・大人の麦茶「認めてどうしても欲しくて」14時公演@下北沢Geki地下Liberty。
http://ameblo.jp/otonanomugicha/

演劇好きを名乗るなら一度は行かねばならない下北沢。遂に行ってきました!
いかにも下北沢という印象を受ける小さな地下劇場でしたが、想像していたのと違ったのは、清潔感があったこと(笑)。
座席は区切りがなく、チラシが席の目安になっていました。正直、終盤はお尻が痛くて辛かった!

お芝居自体は、出演者が全員巧いし、最初バラバラで謎めいていたピースが繋がっていく話も面白かったです。ただ、時事ネタが多いのは現代劇らしくて良いものの、震災展開だとは思っていなかったので、中盤で地震が発生したときは一瞬強張ってしまいました。
下ネタが混じるのは、この手の劇団だと基本なんでしょうか。角一の妄想セックスシーンは、笑ったけれど必要があったのか?と首を捻りました。もしかすると、こういう卑猥なところから、原始的なパワーが沸き上がってくるのかもしれませんが。

狭い舞台に、13人のもの役者(二役があるため役は14人分)が登場しますが、それぞれが非常に濃い個性を持ちつつ、どこか身近な印象深いキャラクターでした。

キャスト評は、語りたい人の分だけ。
椿@和泉宗兵は、非常に雰囲気のある役者ですね。椿という人物の奥行きを感じました。
角一@全原徳和は、役のために頭を剃ったようですが、暴力とエロスとが混ざった格好良さがありました。
綾部先生@並木秀介は、底知れぬ怖さがありましたが、ただ、綾部・角一・蝶子・針金の人間関係と過去がイマイチ掴みきれなかったのが残念。

女優陣は客演。
主人公格の赤星@今井和美は、「拗らせている」タイプで、ウザくなりそうなのですが、“邪悪な自分”と純情な部分が組み合わさって可愛く見えてくる感じでした。ところで、30歳というのはリアルな話なんでしょうか。
白玉さん@傳田圭菜の大きくて美しい胸が露わになった瞬間、凝視してしまいました。宝塚音楽学校出身という設定でしたが、どことなく、花組の娘役・花野じゅりあに似てるな、と思いました。
妹分の枋子@小山まりあは、別人を装って喋るシーンがありますが、それが非常にその相手を巧く表現していて役者だな!と思いました。ただ、枋子のキャラクター的には、そこまで相手に似せて喋れる必要なかったのでは、と思います。
女性側のエロかった大賞は、蝶子@うえのやまさおりに進呈します。