• 2012年登録記事

TOHOシネマズ渋谷にて、「霧矢大夢ラストデイ」中継に参加。
これは、東京宝塚劇場で上演する月組「エドワード八世/Misty Station」千秋楽、およびサヨナラショーを生中継したライブビューイングです。

涙もあったけれど、最後はからっと明るい、笑顔が弾けるサヨナラでした。
カーテンコールがなかなか止まず、13:30から公演が始まって終わったのは18:30過ぎ。
中継は「タカラヅカスペシャル」以来ですが、あの時よりもアップが多い印象で、もう少し全体の動きが観たいなぁとストレスが溜まりました。もっとも、観客は生舞台を1度見ている方がほとんどだと思いますので、普通は問題ないのでしょう。
映像は販売DVDより美麗な気がします。芝居中、広場で別れを告げるウォリスの瞳から涙が流れたのがくっきり観えました。
後は、音が前方から大音量で放たれるため、劇場の客席から舞台へ向けられている拍手のシャワーを、まるで私が浴びているような、不思議な感覚が残りました。

土日の公演チケットが取れなかったため、この千秋楽中継が初観劇です。
劇評を見聞きして臨みましたので、芝居はスムーズに入り込めましたが、ウォリスの別れと退位の間で時間軸が飛ぶのが惜しいように思いました。ソ連側の画策が劇中で見えなかったのも、話を広げただけで終わった感。
とは言え、大野先生らしいウィットある会話劇で笑いも涙もあり、イギリス紳士・霧矢とアメリカ女性・蒼乃という描き方が、2人のキャラクターに合っていて、素敵な退団公演でした。
ショーは、アニメを流す演出や「魂のルフラン」など、オタクとしてはなんだか座りが悪くて思わず笑うしかない箇所が印象に残っていますが、霧矢・蒼乃コンビによるシーンが極めて少ない不満を除けば、キャッチーな主題歌は好きだし、色々盛り沢山で面白いショーでした。
なにより、両作品がお互いの作品を巧く組み込みあっていたため、芝居とショーで演出家同士が好き勝手してるいつもの2本立てに比べると、1つの舞台として調和がとれていて良かったと思います。

サヨナラショーは、霧矢氏の響き渡る歌声を浴びる至福の時でした。
トップ時代の曲で纏めるのかと思いきや、伝説の新人公演「ノバボサノバ」から「シナーマン」が聞けたのは、本当に嬉しい驚きでした。
ただ、サヨナラショーの場合、知らない公演の曲だと集中力が落ちるものですね。もっと月組公演を観ておくべきだったと思いました。
経歴紹介が長くて、もう少し簡潔にして欲しいと思いました。越乃リュウ組長が持参した原稿の分厚さに、覚悟はしていたのですが、ちょっと長過ぎます。きっと、組長は生真面目過ぎて端折って喋るなんてできない人なのでしょうね……。でも、せめて背景で流れるダイジェスト映像が終わったら、退団者からのメッセージに移るくらいの纏め方を期待したいです。

以下、書き残しておきたいキャストについてだけ。
ヨーク公アルバート(ジョージ6世)@一色瑠加が、美味しい役を上手に消化。2番手役にしておけば退団公演らしい引き継ぎ演出になったのに、と思うけれど、彼の芸暦の最後に相応しい役だったので文句はありません。
その他の退団者では、青樹泉が透明なスターオーラを放っていて、終始格好良かったです。沢希理寿の歌の心地好さは、本当に惜しいと思いました。
チャーチル@一樹千尋は、さすがの巧さ。ただ、ショーにも出演されているとは思わぬ誤算で、「デイドリーム」の歌にはちょっと仰け反りました。ご免なさい。

東京渋谷のカフェ「ジェルボー」に行ってみました。
ドボリュトルタとジェルボートルタを食べた時の感想は、2011年2月14日記事参照
http://www.gerbeaud.jp/

カフェと言っても、ケーキの販売店の壁側にペア用机が並べられているだけの手狭なイートインコーナー。ケーキを選ぶのも展示ケースから。
けれど、店内の雰囲気はとても優雅な感じでのんびり過ごせました。
今年5/1から新店舗に移って、席を多くし、料理も扱うようになるそうなので、もっとカフェ度が上がってゆったりしそうですね。

で、ケーキは色々種類がありましたが、私は当然、念願の「エステルハージィトルタ」。
バニラ調だと思っていましたが、表面の白いものはアイシングで吃驚。予想外に甘く、甘く、甘い(笑)。最初の1口目では「こんなに甘いと途中で飽きそう」と感じました。
が、食べ慣れるとどんどん生地の奥から旨味が感じられて、食べ終わったら「もう1個いけるかも」となりました。
紅茶はガラスポットだったのが残念。でも器の見た目よりは量が入っていました。

カフェ内で食べることを考えればケーキのお値段は妥当ですし、ハンガリー料理も気になるので、また近くに行く用があれば使いたいかな、と思います。

大空祐飛さよなら特集8日目。
次期お披露目公演演目が衝撃的過ぎて遅くなりましたが、次期トップスター発表を受けて、この公演イラストです。

8作目、宝塚大劇場&東京宝塚劇場公演「美しき生涯/ルナロッサ」。
→公演詳細

光と影

作中では「光と影」という形で相対した2人ですが、実際は大空氏の方が「陰」属性だろう、と思います。凰稀氏は「陽」属性と言うほどではないけれど「ネアカ」な印象。
そしていま光は消え去り、影が光に変わろうとしているわけですね。

2番手の変更、脚本&主題歌の外部委託といった要素もあり、これまでの宙組とは違うカラーの芝居でした。
公演へ通うごとに不満が噴出してしまい、ショーの時間になるまでが苦痛だったのですが、実験的な和物でビジュアル的に面白かったので、絵にするのは楽しかったです。
それにしても、疾風の似てない具合が凄い絵です。

パスカ攻略(男主人公)終了。
初めての同性エンドでした。色気のない組み合わせだとか、お互いが女だったら嫌だとか言いつつ、良いコンビだったかな。

世界が終わるかもしれない時に男同士で行動するんですか?

初めての細剣は、とにかく終盤の攻撃力が強い!と思いました。
逆剣を装備して二刀流になると、攻撃範囲は広いし、二段攻撃のせいか異常に破壊力が上がりますね。最初の逆剣を手に入れた直後は、属性の関係でいまいち有難みが分かり難かったのですが、途中から段々使い勝手が良いことに気付きました。細剣だと、レベルが低くてもベルリッツァを倒せますね。
身分が上級貴族になることで仲間との初期相性が下がる欠点も、太陽の神殿まで辿り着けば関係ないですね。
パスカから「初めて会ったときはあんまり好きじゃなかった」と告白されたのは、この身分が影響しているのでしょうか?

ただ、飛び道具の有難みも改めて感じました。
そう思った最初の切っ掛けは、パスカが不在のイイパッシー戦。攻撃不能範囲に逃げられると戻ってくるまで待つのが面倒だな、と思いました。
そして、最も遠距離攻撃が欲しいと思ったのはハンリアル戦でした。ハンリアルに直接近付くと、押し流されたり、弾き飛ばされてしまうのですね。今まで弓や魔法攻撃で圧勝していたので、近接攻撃だとこんなに大変な思いをするとは知りませんでした。結局、パスカの弓で、少しずつ削って倒しました。

今回、中盤以降はお金が減らず、ガイウスの最強細剣を購入しても、未換金の竜頭の結晶が60個もありました。その他のアイテムも、序盤以外は売っていません。
理由は2つ。
1つは、ルカの御陰で回復アイテムを購入せず済んだこと。特に、高価なハイポーションを1度も買わずに済んだ点は大きかったです。
もう1つは、なんとエレアノールを使わずにMISSION「選ばれし騎士たち」をクリアしたことです!
2周目以降、騎士団を足止めする要員として毎回エレアノールを加入させ、このMISSION対策として彼女のトラップに強化金を注ぎ込んでいました。しかし、このイベントだけエレアノールの会話パターンばかり聞くのも寂しいので、今回は主人公のバキュームで突破してみました。
クリアした瞬間、思わずガッツポーズするくらい嬉しかったです。

結局、パーティバランスとしては、主人公(細剣)、パスカ(弓)、ルカ(回復)は過不足のない素晴らしい組み合わせでした。

パスカは、母親の顔を知らず、幼年期に父親も亡くしているんですね。
兄貴気質っぽい雰囲気なのに、付き合ってみると結構シビアな奴だと感じたのは、この為でしょうか。

エンディングは、過去最高のまったり感でしたが、子分がいい味を出していました。
あと、景色が凄く良かったです。

パスカED

何周もしているのに今更ですが、バルデスが別れの際、ファトゥムとの約束を守れないことを謝るようサディーヤに頼みますが、2人はどんな約束をしていたんだろう、と気になりました。
不死から解放される方法を見付けてやる、なのかなぁ。

アゴタ・クリストフ「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」

タイトルや大きめの文字等から、児童向け文学かと思ったのですが、読み進めてみると残酷な上にエロいお話で大変驚きました。
「悪童日記」を読み始めた当初は、淡々とした空気感がどこまで続くのか計り知れず、どう読むべきなのか悩まされました。双子の奇怪さに馴染めず、こういう子たちなのだとようやく受け入れられたのは、女中の殺害理由が分かる箇所からです。
ところが、1作目のラストに突然双子の道が分たれます。これまで完全に同一人物扱いだった双子が、何の前触れもなく国境で分たれる別人になる様には、まるで「細胞分裂」のような印象を受けました。
急いで2作目も手に取って読み始めたところ、またガラリと雰囲気が変わり、村に残された方(リュカ)の物語が始まります。双子が1人になったことを誰も気に留めない事や、名付けが奇怪しいと思いつつも読んでいたら、またも巻の最後に大変などんでん返しがあり、双子は本当は1人だったらしき事が示唆されます。
結局、またも茫然としたまま3作目へ突入させられました。

物語の構成を考えたら、普通は3巻目の物語が真実だろうと思うのですが、題名がそれを裏切っているのですよね。
実に不思議な作品でした。