• 2012年登録記事

谷川流「涼宮ハルヒの憂鬱」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
平凡な日常に憂鬱する女子高生・涼宮ハルヒは「宇宙人や超能力者を探して一緒に遊ぶ」目的の部活「SOS団」を設立した。だが実は、ハルヒは現実を思い通りにする力を持っており、SOS団に集められた部員こそ宇宙人や超能力者であった。

いまさら有名ライトノベルを読んでみるシリーズ、第3弾。
「涼宮ハルヒの憂鬱」は、第8回スニーカー大賞の大賞受賞作。宝島社の「このライトノベルがすごい!」ランクイン常連作品。

これまでに読んだ「フルメタ」「狼と香辛料」は、さすがに有名作なだけあって分かりやすい面白さがあると思ったのですが、「ハルヒ」は私の好みと合いませんでした。
一言で言ってしまえば、最重要キャラクター・ハルヒが可愛くないのです。自分本位な奇天烈論理を振り回し、我侭を言っているだけで、まったく共感できません。特に、善良な部員で構成されたコンピュータ部から、犯罪紛いの手段でコンピュータを1台強奪してくるくだりが苦痛でした。
全体的に、思い通りにならず、悔しがったり怒っている時の方がまだ可愛く感じられたかな。
その他の部員では、長門有希の性能が他2人と比べて強過ぎ、バランスが悪い気がしました。

あらすじは、纏め方にちょっと悩まされました。
話の最終的なテーマは、ハルヒが成長してワクワクする超常ではなく退屈な日常を受け入れる点にあるのかなと思います。ただ、物語としての面白みは、SOS団を設立した時点でハルヒ目的の叶っているのに、本人だけがその事実を知らない点にあると感じたので、このように記載してみました。

2009年にエイプリルフール限定公開したBASTARD!!サイトより再録。
原作・背徳の掟編設定。


 終わりなき放浪の日々に、人々は頭を垂れ、導き手たる三人の魔戦将軍に従い歩んでいた。
 ――俯くことの利点は、互いの顔に在る絶望を見ずにすむことだ。
 振り向き道を示したマカパインは、困憊した仲間と民の様子にそう述懐した。
 先頭を行く彼とて、行き先にあてなどない。ただ天と地獄の狭間を逃げ惑い、人の命を繋げているだけである。
 時折天使の襲来や魔族の気紛れに人数を減らし、希望もなく、只管に民を連れて彷徨い続ける己の滑稽さに、時折マカパインは笑いたくなる。しかし笑い方を忘れた口唇からは、溜息が吐き落とされるだけだった。
 死と言う名の諦観に身を委ねたくなる想いは、皆無でない。死ねばそこで総ては終わる。この生き地獄において、安息の死は幸福な夢想ですらある。
 だが生きていれば、為せることもある。ならば這いつくばってでも生き抜き、明日に進むことを選ばねばならない。
 それがこの地獄を現出させた一因である己の義務だと思いながら、マカパインにはもうひとつ、密かに期待することがある。
 あの日彼の前に広がっていた美しい世界は、その存在を知ると同時に失われてしまった。
 あの男が健在ならば、それでも世界は常に美しいと言うのだろうか。この地獄にも煌めくものがあると、気付かせてくれるのだろうか――。
 その問いの答を得るためにも、今は生きねばならなかった。


マカパインは、敗北自体より、その後のガラとの出会いで人生が変わったと思います。
それとも、あの樹海が大霊界だったのでしょうか。

現在地:ロムルス(エピソード「In The Romulus」クリア済)

ええと、前回空軍基地を目指していたのに戦略的展開からミッドガルドへ転進した一行でしたが、「西の平原」をクリアしたら、また行き先を問い質す選択肢が登場しました。
……迷った末に、空軍基地に転進。
こんなに彷徨っていたら、目的地がどちらでも敵に防備猶予を与えていると思います。シナリオ上は結局、両方を制圧する必要があるんでしょうね。
ということで、空軍基地→ミッドガルドという順で解放しました。

ミッドガルドの街では、レオパードが再登場。やはり四天王最弱ポジションだったのかと期待させる大口を叩きながら先に撤退するので、これは楽勝だなと思ったらとんでもない高難度マップでした。
1回目、後衛を救援に向かったロジャーが死亡したためやり直し。
2回目、敵ボスの全体攻撃(雷撃の魔封石)でソード以外の4人が死亡。破れかぶれで放ったソードの一撃でボスを倒すも、直後に敵兵からX斬りを喰らってソードも死亡。……仲間が全員死んだ状態でMAP CLEAREDになるという、ある意味バグみたいな出来事が起きました。

MAP CLEARED
RESULT
(画面注釈)誰もいないリザルト画面

ボスを倒した後、敵が撤退するまで1秒くらいタイムラグがあるんですよね。編成画面に戻るとソードは残っていましたが、ソード以外のキャラだったらどうなっていたのでしょうか。
さすがにクリアした気がせず、一軍が全滅という状況にも凹んだのでロードし直しました。
3回目は、一旦他のエリアでレベル上げしてから挑戦。それなりに良い調子だと思っていたのですが、うっかり配置ミスでソードが敵増援3体に囲まれ、回復が間に合わずゲームオーバーしました。
そして遂に4回目、近付いて来たボスに遠距離からロブンの技を連続で叩き込むという、とても「チキン」な戦法で攻略に成功しました!
実に長い戦いでしたが、終わってみれば久し振りにクリアボーナスがもらえる時間で攻略できてしまいました。

今回の攻略では、クエストでナイト・アテナとガンマン・シュタイアが加入。
今のところ、ソード・ロジャー・ミランダ・ミファが固定で、5人目を色々入れ替えている状態ですが、どんな局面でも変身で対応できるリリンと、技が強いロブンが有能な印象。敵にドラゴンがいるとご機嫌なマウザーは、1人だけノリが軽くて面白いです。

ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
あたまのよわいチャーリイはしじゅつを受けて天さいになりました。その結果、友人が自身を嘲笑っていたことや、己に劣る知能しか持たないことに気付き、負の感情を知って孤独になります。やがてチャーリイに手術の副作用が表れ、前と同じあほうになってしまいました。

長編版。
有名作品なので、読んでいなくても粗筋は知っていましたし、ゲーマーなので「ロマンシング サ・ガ3」のアルジャーノンなど、パロネタの方で先に触れていました。
今回ちゃんと読んでみて、文句の付けようがない名作だと思いました。
空き時間で無駄のない読書をするよう心掛けているのですが、最後の方は、本を置くことができず睡眠時間を削ってしまいました。
「知能と、幸福や心の豊かさは比例しない」という点が最大のテーマだと思いますが、その他にも多数のメッセージが込められていて、色々なことを考えさせられます。
私としては、知能が低い頃のチャーリイは、自分が笑われていることがわからず、自分に対して人々が笑うのは好意の表れだと思っているのが衝撃的でした。人は誰でも、自分の持つ物差しでしか物事を測れないものですね。

なお、チャーリイの知能レベルにあわせて文体も変化するため、最初の内は、ひらがなばかりで読点もなく誤字も交えて綴られた文章です。実は、これが今まで本作を読まなかった最大の理由でした。
読み慣れると、唯の下手な文章ではなく、話がちゃんと読み取れるようになっていて思ったほど読み難くないと分かりましたが、翻訳者は苦労されたでしょうね。名訳でした。

大空祐飛さよなら特集6日目。
3ヶ月で折り返し。間があいたり狭まったりしていますが、割と順調かな。

4作目、宝塚大劇場&東京宝塚劇場公演「トラファルガー/ファンキーサンシャイン」。
→公演詳細

この芝居に関しても、沢山突っ込みましたね。
すべての作品を名作と駄作のどちらかに分類する場合、「トラファルガー」は駄作だと思います。
でも、この義理の息子とのやりとりは名シーンだと思っています。

父と子

チケットの神様の気紛れか上手席チケットが1枚も取れなかったため、観劇中はこのシーンでネルソンが満面の笑みを浮かべていたことを知りませんでした。
舞台写真で初めてこの時の表情を知って、笑顔の眩しさにときめくと同時に、下手席で何度も観たジョサイアの泣き出しそうな顔が脳裏を過り、とても複雑な心境になりました。

なお、この作品に対しては「オープニングの為にSS席が買える」と思い、実際に初めてSS席に座りました。
間近で観るスターたちの煌めきに圧倒された夏の日でした。