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第8回は、プレセア・コンバティールから。

【除外ルール】

  • 公式サイトでキャラクターの紹介に使われている台詞は除外。
  • 小説版、漫画版、OVA等の台詞は除外。
  • その他、そのキャラクターを代表すると思われる台詞は除外。

まず除外される台詞は、公式で使用している下記2点。

「私に…構わないでください」(GC)
「許すこと…許されなくても償う心を忘れないこと…それは…強さです。私には…できない」(PS2)

他に、プレセアの名言として思い浮かぶのは下記です。
「時は戻らない。それが自然の摂理…」
PS2版で追加された隠し秘奥義「緋焔滅焦陣」発動後の台詞なので、実際に生で聴いたことがある方はどのくらいいらっしゃるかな〜と思うのですが、プレセアの台詞として非常に良く知られています。
あとは、「わふー」とか「びび、びりびりしま、ます…」とかね(笑)。

以上を除くと結構辛いのですが、最終的に私が選んだのはこの台詞です。

…生まれや育ちや…その人にとってどうにもならないことを、あげつらねて、傷つける…。あなたこそ…人では…ないです。

イセリアへの帰還後、ロイドやジーニアスを非難する村長に対しての台詞です。

実は私は「役目」という作品を書いている通り、イセリア村長に多少同情する面もあるので、この台詞を選ぶのは少し心苦しかったです。
名言というよりは、正論かなぁと思う面もあります。
でも、正論も案外貴重なものです。
なにより、ハーフエルフ達とはまた違う形で、プレセアも差別を受けていたわけですよね。それどころか、同じ苦しみ・悲しみを共有する相手がいないのですから、もっと孤独感があったでしょう。それでも、自分の苦しみは一人秘めて、他の仲間のために声を上げるプレセアは、確かに大人だと思わされます。

グリコのクリームサンドビスケット「ビスコ」には、赤いパッケージのオリジナルビスコの他に、緑のパッケージの「小麦胚芽入りビスコ」があります。
更に、今年春からローソン限定で「小麦胚芽入りビスコ(ナチュラルローソン仕様)」も販売されています。

ビスコ

どちらも小麦胚芽入りなのに、どこが違うのか?ということで比べてみました。

栄養成分は、1パック(22.4g)当たり下表の通り。

 小麦胚芽入りビスコナチュラルローソン仕様
乳酸菌 1億個 2億個
エネルギー 109kcal 112kcal
たんぱく質 1.6g 1.7g
脂質 5.2g 5.2g
糖質(炭水化物) 13.3g 14.5g
食物繊維 1.2g 記載無し
ナトリウム 122mg 123mg
カルシウム 127mg 127mg
ビタミンD 0.6μg 0.6μg
ビタミンB1 0.08mg 0.08mg
ビタミンB2 0.09mg 0.09mg

中身を開けると、こんな感じ。

ビスコ

左の赤い袋が「小麦胚芽入りビスコ」、右の緑の袋が「ナチュラルローソン仕様」ですが、見た目は完全に一致していて、入れ替えても分からなそうです。

が、実際に食べてみると、違います。
クリームの量が!

「小麦胚芽入りビスコ」はビスケット要素が強く、クリームの味は感じませんが、「ナチュラルローソン仕様」はクリームが体感2倍くらい。そのため、クリームの味であるヨーグルト風な味わいを感じます。
乳酸菌とカロリーの差は、ここにあったんですね。
ちなみに、クリームが多いため、「ナチュラルローソン仕様」は持ち上げた時にビスケット部分がズレやすいなと感じました。

本当に僅かな差ですが、かなり違う商品でした。

天外魔境II

PCエンジンアーカイブス「天外魔境2 MANJI MARU」を始めました。
→天外魔境II MANJI MARU ソフトウェアカタログ

現在地:鬼骨城攻略中@尾張

PCエンジンは、時代的にはファミコンの対抗機種ですね。身近で持っていた人を1人しか知らないという凄い機種です。
アーケードゲームの移植が多かった印象がありますが、「エメラルドドラゴン」「邪聖剣ネクロマンサー」など、知る人ぞ知る&コアなファンのいるRPGも数多く発売されています。
そんな中、本作は和風RPGの最高傑作と名高い作品。
今更20年前のゲームをプレイするのは辛いかな、と思ったけれど、実際に遊んでいると、多少不便なところもこのゲームの味として受け止められました。

一本道の上、町を隅々まで調べて住民の台詞を聞いて回る古いRPGなので、色々不満もあるけれど、最近の気取ったゲームより分かりやすい「燃え」展開尽くしで、なんとも言えず面白いです。
あ、でも形見の剣と父の陣羽織を手に入れた直後、次の拠点で一段階強い装備が出てきて、ガッカリしました。良くあることですけれどね。なんだか勿体ないので、この2装備は預かり所に入れておきました。

広井王子、桝田省治という開発メンバーは知っていましたが、音楽が久石譲大先生とは驚きました。「ニノ国」以前にもゲーム音楽を手掛けてらっしゃったんですね。フィールド音楽等で、久石節とでも言うべき軽やかなメロディを聞けます。残念ながら、音質はチープですが……。

卍丸が子分たちを引き連れ高山の祭見物に出かけたところ、暴虐な「根の一族」が暗黒ランを開花させ、高山はTOSのパルマコスタの如く根によって壊滅。
卍丸の尽力により浚われた人びとは取り戻したものの、数は激減したし、咳き込んだり寝込んだりしている住民が多く、暗黒ランが生気を奪う等の嫌な予想が脳裏を過っています。
母親から、自分が根の一族と戦う「火の一族」の末裔であることを教えられた卍丸は、暗黒ランを斬ることができる7本の聖剣を求めて旅立ったのでした。

今のところ、1人旅。
そのせいか、雑魚が強いです。1ターンでは倒せない敵が5体とか出てくることもあるので、序盤は結構全滅しました。時には突破(逃亡)で敵の数を減らすことも戦術になるので、単純なコマンド式戦闘の割に、結構手応えがあります。
ただ、全滅ペナルティは特定の拠点に戻されるだけなので、このくらい厳しくても気になりません。

主人公・卍丸はイタズラ好きのガキ大将といわれているけれど、基本的には「喋らない主人公」なので、いい子のようにも見えます。
子供たちからは絶大な人気があり、なんだかむず痒いですね。
仲間候補のカブキ団十郎は、本当に鬼骨城をクリアしたら仲間になるのかな。師匠からは、仲間にしない方が良いと言われてたので、なんだか苦労させられそうな気がします(笑)。

ジョージ・オーウェル著 川端康雄訳「動物農場 ーおとぎばなしー」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
横暴な人間を追い出し、動物たちは自分たちで農場経営を始め理想郷を作り出す。しかし、管理運営を担当する豚たちは私腹を肥やすようになり、権力闘争の末に粛清を始め、人間が支配していた頃より残酷な独裁が始まった。

ディストピアもの。
文体は「おとぎばなし」を演出する「ですます調」で優しい雰囲気なのに、非常に静かな恐ろしさがある作品。
政治の話はしない、というのが私のブログルールなのですが、こういう作品に対して政治思想から完全に離れた感想を述べるのは難しいですね。

動物たちの自治という寓話で、理想とかけ離れた現実の共産主義を批判していますが、対象を共産主義に限定せず、権力腐敗と独裁が始まるプロセスとして読むことも可能でした。
動物たちが自分たちで定めた「七戒」に、豚が但書を付けて意味合いを変えてしまう部分には、薄ら寒いものを感じました。

本編は文庫の2/3程度で、残りは付録として訳注、オーウェルによる序文「出版の自由」と「ウクライナ語版のための序文」の2編、訳者解説。
付録扱いであるこの「序文」が素晴らしいです。
共産主義を理想とする「ユートピア文学」というジャンルがあり、その後「ディストピア文学」が生まれたということは知識として知っていましたが、この序文を読んで経緯がよく分かりました。
そして、なにより心打たれたのが此処です。

だが、ローザ・ルクセンブルクが言ったように、自由とは「(異なる考え方をもつ)他者のための自由」なのである。同じ原則がヴォルテールの有名な言葉にもふくまれている。「君の言うことが大嫌いだ。だが、君がそれを言う権利をわたしは死を賭しても護る」と。

序文「出版の自由」より引用

言論・出版の自由とはなにか、考えさせられました。

PSゲームアーカイブスの育成SLG「エバーグリーンアベニュー」を遊んで、1周目終了しました。

EvergreenAvenue

→エバーグリーンアベニュー ソフトウェアカタログ

精霊たちに人間界の常識を教えて教育&仲良くなり、精霊王を迎える人間界の代表に選んでもらうことが目的の、対戦育成SLG+ADV。
1周は2〜3時間。
短いですが、男女主人公で攻略対象が7人いて、周回前提の作りなので、このくらい軽いのは大歓迎です。

攻略対象のうち4人は女子なので、初回主人公は男性にしてみました。
選ばなかった主人公がライバルになる方式。2人ともそれぞれ事情のあるキャラクターなので、たまに可愛く感じたり、イライラしたりもさせられます。この手のゲームにしては珍しく、メインは実は主人公の成長物語なんですね。同性エンドがあるせいか、意外にも恋愛より友情メインで、全員でワイワイしていることが多く、ちょっと古くさいけれどファンタジックな温かみのある物語が展開されました。

イベントシーン

育成が大変で数回しかデートはしなかったので、イベントは相当見逃してるはずですが、定期的に強制イベントが発生したので、物語が薄いとは思いませんでした。

キャラクターも良い子揃い。
特にフラッシュが属性たっぷりで、委員長系が好きな人にはたまらないキャラクターでした。ルシエルも、チャラそうに見えて凄く良い奴ですね。ビジュアル的にはアッシュが可愛かったです。
……せっかく男性主人公を選んだのに、女性陣の支持はライバルに奪われてしまったので、男性陣とばかり遊んでしまいました。

最大の難点は、ゲームの核である育成システム部分。
なんと、目押し必須のルーレット。私は目押しが苦手な上、どこが正解(COOL)ポイントなのか表示されないので、大変苦労しました。
それなのに、ライバルの方は初見から確実にCOOLを取っていくんですよね。
お互いにCOOLだった場合は、プレイヤー側の勝ちと判定されるので、確実にCOOLを取れば良い話なのですが、初見では絶対勝てないだろう難易度には「エターナルメロディ」を思い出しました。

というわけで、最終的に負け。

最終成績

無駄に育成してしまったイルミナが、なかなか態度を表明せず、最後にアイラに靡いてしまったのが敗因でした。
育成する対象は絞った方が良かったのかも……。
しかも、勝ったアイラも結局は代表者に選ばれず、精霊王の降臨もないまま精霊たちは帰ってしまうという結末。
もっと本腰を入れて育成して、点を稼がないと駄目だったようです。

そんなわけで、肝心のゲーム部分がルーレットという人を選ぶ仕様なせいで、なかなかお勧めし難いゲームでしたが、雰囲気は気に入ったので、主人公を変えてもう1周、攻略が巧くいくようになったら何回か回してみるかな、と思っています。