• 2014年登録記事

ライマン・フランク・ボーム著 柴田元幸訳「オズの魔法使い」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
竜巻によって家ごと不思議なオズの国に運ばれてしまった少女ドロシーは、故郷カンザスへ帰るため、魔法使いオズへ会いに行く。しかし、大冒険の末に会ったオズは、魔法使いではなくただの人だった。落胆するドロシーだが、実は彼女がオズの国へ来たときに手に入れた銀の靴は、所有者を望みの場所へ運ぶ魔法の道具だったと分かり、カンザスへ帰還する。

登場人物や、ドロシーがオズに会いに行って、実は……というあらすじは常識のように知っているのに、細部は全然知らなくて、こういうお話だったのか、と驚きながら読みました。
短い寓話なのにテーマを織り込んだらあらすじが常より長くなってしまいましたが、要は、脳みそのないかかし、心がないブリキの木こり、勇気がないライオンはもちろん、銀の靴を手に入れたドロシーも、実は「最初から望むものを持っていた」というお話なんですね。

女の子が不思議の国を巡る冒険潭。とても明るく前向きで気分が良い作風は、アメリカ合衆国生まれのファンタジーだからかな、と思いました。
なにより、仲間がみんな「いい奴」なんですよね。
誰もが少女のドロシーをちゃんと立ててくれるし、お互いを見捨てず、勇気と知恵で乗り越えていって、最終的にはみんながそれぞれ幸せを掴み、周囲からも認められるので、読了感が良かったです。

解説によると、「オズの魔法使い」は人気作になったため、続編が多数作られたそうですが、ドロシーはカンザスに帰っているのに、どうやってオズの国のお話を続けているのか、気になりました。

140713.jpg

現在地:DISC2終了
魔女イデア率いるガルバディアとの全面戦争が終了しました。

バラムの街で、遂にゼルの部屋に通してもらえました。
性格に似合わず綺麗な部屋らしいと知っていましたが、ご覧の通り予想以上に整頓されていて驚きました。
私の部屋はもっと物で溢れているぞ……。断捨離しなければ!

孤児院の回想イベントは、演出としては練ってあると思うし、個人的に作中一の名台詞だと思っているアーヴァインの台詞もあって、思ったより良いイベントでした。

いつだって選べる道は少なかった。
時には道は一本しかなかった。
その、少なかった可能性の中から自分で選んだ結果が、僕をここまで連れてきた。
だからこそ僕はその選んだ道を……、選ばなくちゃならなかった道を、大切にしたい。

とは言え、全員幼馴染み設定は強引過ぎるし、アーヴァイン初登場時に伏線を敷いておくべきだと思うのですが。

その後、バラムガーデンとガルバディアガーデンが激突して直接戦争。
こんな大事なときに学園長が消えているということが、非常に腹立たしく感じました。
なお、FF8では「プレリンダムービーが流れている中、CGキャラクターを動かす」という演出が頻繁にありますが、乱戦の中を走り抜けるシーンは凄くテンションが上がりました。
この演出、凄く良いと思うのですが、シリーズ内でも、他作品でもほとんど見かけないですね。

勿論カードゲームも遊んでいますが、レアカードは取り零し始めていると思います。
トラビア・ガーデンで、遂に「ランダムハント」ルールが登場してしまったのです!
手持ちカードからランダムに使用カードが選ばれるという、恐怖のルール。私の場合、低レベルカードを大量に持っているので、このルールを採用するのはかなり危険です。
また、説明を読んでもイマイチ理解できないでいる「プラス」ルールも問題です。結局、トラビアでは一度もカード遊びしませんでした。

《天の響》も登録させていただいているウェブリング&サーチ「TALES OF RING」さんが、以前から不通状態になっていたので、本日ついにトップページからのリンクを外させていただきました。

大変お世話になったリングなので、残念です。
まぁ、今時ウェブリングでサイト巡りをするなんてユーザーはいないでしょうけれど……。それもまた、少し寂しい話ですね。

新宿のヘルシーダイニング「美人粥」で昼食を頂きました。
http://www.gentosha-fs.com/shop_kayu/

健康志向の中華粥と香港麺のお店。
お店は少しカフェバー風で、静かな雰囲気が良いです。
最も、地上からだとちょっと分かり難い場所で、完全に隠れ家状態。地下道からだと直結の道があって来やすいようでした。

頂いた粥は、上湯で炊き込んだとても優しい味。粥自体の味付けは薄くて、確かにヘルシー志向です。
お粥の上にはメイントッピング、レタス、ネギ、油条が乗っていて、薬味として別更にザーサイやクコの実が付いてくるので、粥だけで飽きるということはありません。
実は、お粥というと、私はポリッジのようにドロっとしていたり、冷めて糊のようになっている嫌な状態の方が直ぐ思い浮かぶのですが、そういう嫌な印象を払拭してくれる美味しさでした。

デザートは、仙草のゼリーを乗せた杏仁豆腐を頂きました。
ゼリーは若干草っぽい味がする程度で無味ですが、濃厚な杏仁豆腐と合わせて食べると丁度いい具合でした。

お茶は少し小さめの器でしたが、足し湯を頂けるので食後にも楽しめました。
まぁ、欲を言えばもう少し欲しかったけれど……。

三浦しをんのエッセイに「漫画の名言で日めくりを作る」という話がありました。その際、誰もが直ぐ思い当たるような有名台詞は避けるルールになっていたのが粋だと思いました。
ということで、テイルズオブシンフォニアの台詞から、あまり有名でない名台詞をチョイスして毎週語ってみようと思います。
……行き詰まったら、最初からなかったように、こっそり止める予定です(笑)。

【除外ルール】

  • 公式サイトでキャラクターの紹介に使われている台詞は除外。
  • 小説版、漫画版、OVA等の台詞は除外。
  • その他、そのキャラクターを代表すると思われる台詞は除外。

初回は、主人公ロイド・アーヴィングから。

まず、除外される台詞を確認しましょう。
公式サイトに掲載されているのは、下記2点でした。
「コレットが…神子が世界を救ってくれる!」(GC)
「ふざけろ! 正義なんて言葉、チャラチャラ口にすんな!」(PS2)
TOS-U(PS3)には台詞記載はありませんでした。
GC版の台詞選択がとても意外。PS2版は、ロイドを代表する台詞の1つですね。が、実は公式サイトは「、」抜けと語尾が「するな」になっていて、ゲーム中と微妙に違うので勝手に直して記載。

他に、ロイドの代表的な台詞と言えば下記2点が直ぐ思い当たりますので、これも除外します。
「目の前の人間も救えなくて、世界再生なんてやれるかよ」
「どこでもいいさ」

以上を除いた上で、私が選ぶのはこの台詞です。

でも俺…みんなが仲良くしなきゃいけないとは思わない。
嫌いな奴は嫌いでいい。むかつく奴もいる。でも…そこにいることをお互いに許し合えればいいんだって思うんだ

イセリア人間牧場攻略後、ダイクの家で、去ろうとするクラトスへの台詞(クラトス好感度1位の場合のみ)。
クラトスルート狙いでないと聞けない台詞なので、あまり知られていないかも知れません。

嫌いな相手を相手を排除するのでなく、そこにいることをお互いに許し合うのは、現実の世界においても大事ですよね。
例えるならば、シンフォニアファンも、シンフォニアアンチも、興味ない人も、みんな存在するのが自然なのですから。
この結論を自然と導き出せるのが、人間(差別側)であり、ドワーフの養子で余所者(被差別側)であり、多様な仲間を持つロイドならだと思います。

ロイドは名言の宝庫みたいなキャラクターなので、有名な台詞を除いても、割と選びやすかったです。
来週はコレットで選んでいきたいと思います。