• 2014年登録記事

PSP「パタポン」体験版を遊んでみました。
http://www.jp.playstation.com/scej/title/patapon/

以前、「パタポン3」体験版を遊んでいます(感想は2012年10月23日記事参照)。
「3」はとても面白く良くできていると思いましたが、初代「パタポン」および「2」はゲーム性が違うという話を聞きつけて、元祖を体験してみました。

体験版に収録されているのは、説明ステージと、MISSION2まで。
今回遊べる範囲では、太鼓が○と□しか使えません。つまり、パタポンたちに出せる指示は「前進」と「攻撃」のみ。少し物足りない気持ちはありましたが、逆に言えばあまり難しいことは考えず遊べました。
パタポンのレベルアップ要素はないみたいですね。よりアクション&音ゲーム寄り。ヒーローに当たる存在もおらず、烏合の衆であるパタポンを神様(プレイヤー)が導くという構図が分かりやすかったように思います。

「3」では分からなかった世界背景も知ることができて、意外と神様への要求が図々しいパタポンたちにウケました。
今にして思えば、「3」は初めて遊ぶユーザーに対する配慮が薄い作りだったかな。それでもゲームシステムの良さは伝わったということが、シンプルなゲームの「強さ」を物語っている気がします。

今年10月、「銀河英雄伝説」の服飾グッズが発売されるそうです。
http://www.ginei.jp/goods.htm

自由惑星同盟軍の制服(ブルゾンとスカーフ、ベレー帽)、各隊章ワッペン、階級章ピンズというラインナップ。
なぜかワッペンに肝心の自由惑星同盟軍第十三艦隊章がないので、ヤン提督の麾下になるなら「エル・ファシル革命予備軍」を選ぶことになるのかな。
階級章ピンズは1,200円というお値打ち価格なので、貴方も私も、自由惑星同盟に1,200円積むだけで元帥になれるというわけですね!

で、帝国派は元帥マント発売でも待てばいいのでしょうか。

中野京子著「怖い絵」

全22作品の絵画の読み解き本。
絵画は、絵そのものだけでなく、描かれた背景や時代を知った方が格段に面白いので、こういう解説本は良いですね。
むしろ、ボッティチェリ「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」などは、解説されないと、なにを描いた絵なのか分かりませんでした。

個人的には、解釈で「怖い絵」になる作品の方が面白かったです。
その例は、ブリューゲル「絞首台の上のかささぎ」。
生活と死が隣り合わせになっている光景と思っていたのが、ヨーロッパではかささぎが好まれないという事実から、密告を意味しているという見方に至る下りはゾクっとしました。

また、怖いとまでは思わなかったけれど、ドガ「エトワール、または舞台の踊り子」は、時代背景を知って勉強になりました。現代人からすればバレエは芸術として認められているし、踊る少女は裕福に見えてしまうけれど、作品が作られた当時の認識を持ってくると、成程と膝を打ちます。

タイトル通り、見るからに恐ろしい「怖い絵」もあります。
ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」
ベーコン「ベラスケス〈教皇インノケンティウス十世像〉による習作」
アルテミジア・ジェンティレスキ「ホロフェルネスの首を斬るユーディト」
この辺は分かりやすく「怖い絵」だったので、怖がりの私は少し手早くページをめくったのでした。

現在地:セルフィバンド・コンサート終了

ガーデンが直ったらF.H.から出て行く、という約束だったのに、カードバトルのため駐留中です。
元ガルバディアガーデンのマスター・ドドンナが、F.H.で隠遁していたのですが、未知の高位カードを多数持っていたので、とにかくできる限り巻き上げようと思って戦い続けています。ガルバディア生徒の全カードを没収しただけあって、強力なカードばかり持っていますが、カードの置き方が変なので、あまり強くはないですね。ただ、誘い込もうとしても乗って来ないで、何故そこに?と思うような場所にカードを置くので戸惑います。また、「セイム」「エレメンタル」のルールも微妙。

漂流を続けていたガーデンがF.H.に激突。
セルフィたちと再会しましたが、あまりに唐突で、再会の喜びに浸るという感じになりませんでした。
それにしても、漂流先がF.H.で良かったですね。他の都市だったら、もっと深刻な問題に発展していたと思います。

F.H.でドープ駅長から「座りなさい」と言われた時に、腰を下ろすのではなく膝を付いたスコールを見て、興味深く感じました。

スコール

ゼルとリノアは平気で座っているので、地べたに座らない西洋人的精神の現れということはなさそう。つまり、スコールが個人的に潔癖なのだろうと納得しました。
ところが、その後のセルフィバンド演奏中、スコールが往来に腰を下ろすシーンがあったのです!
これにより、スコール潔癖説は否認されました。
……ということは、恐らく駅長の家で腰を下ろさなかったのは、警戒心の現れだったんですね。突然攻撃を受ける可能性も考えていたのだと思います。そういうスコールの姿勢を見て、駅長も「君たちは武装集団だ」と拒絶反応を露わにしたのかもしれないですね。

セルフィバンドの振り分けは、下記の通りにしてみました。
 ゼル:ギター
 アーヴァイン:フィドル
 セルフィ:タップ
 キスティス:フルート
サックスの譜面が明確に「EYES ON ME」だったので、たぶんそちらを演奏することも出来たのでしょうが、他の楽器に自信が持てなかったので、確実に音が合いそうなこの組み合わせにしたのでした。
想像していた「バンド演奏」する曲とは違いましたが、アイリッシュ音楽は好きなので、曲自体は良かったです。

鏡明著「不確定世界の探偵物語」

不得意なSF且つミステリー系ですが、下記の裏表紙あらすじに購入意欲を掻き立てられて読みました。

ただ一人の富豪が所有する、この世に一台きりのタイムマシンが世界を変えてしまった。過去に干渉することで突然、目の前の相手が見知らぬ人間に変わり、見慣れた建物が姿を変えてしまうのだ。おれは私立探偵。だが、常に歴史が変わる──現在が変わりつづけるこの世界で、探偵に何ができるというのだろう。そのおれが、ある日、当の富豪に雇われた。奴は何者?

裏表紙より引用

8つの短編連作構成。
読み進めるほど、タイムマシンによって常時変わる不安定な世界の気味の悪さと、それでも人々の生活が成り立ってしまっている逞しさに感心しました。
はっきり言えば、設定部分が最も評価点で、各話自体はさほど面白くないと思ったのですが、7話の結末と、そこから8話への転落、そしてオチは凄いと思いました。作者自身も、きっとここを書きたかったのではないでしょうか。
しかし、そこに行き着くまでが結構大変な読書ではありました。

主人公ノーマンは、割と三枚目で頼りないのですが、時々凄く格好良かったです。
これが、ハードボイルド小説というものなんでしょうね。