• 2015年登録記事

朝井リョウ著「チア男子!!」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
大学生の晴希は、幼馴染みの一馬から「晴希の応援には力がある」と乞われたことを切っ掛けに、男子のみのチアリーディングチームを始めた。やがてそれぞれに事情を抱える男子たちが集まり、全国選手権を目指して一致団結していく。

この作者の代表作と言えば、デビュー作の「桐島、部活やめるってよ」か、直木賞受賞の「何者」ですよね。そちらを読んでいないのに、この作品を読むのか、という躊躇はあったのですが、先に上げた2作はタイトルの時点で「虐め問題とか書かれていそう」というマイナスのイメージがあり、実際は全然違うテーマだと分かっていても、あまり興味が持てなかったのでした。
それに対して、本作は題名を見た瞬間「男子がチアをやる青春もの」と想像できて、気軽に手に取ることができました。
そして、想定通りの展開で、想定内のストーリーが描かれ、想定内の面白さで満足して終わりました。
良い意味でも、悪い意味でも、漫画やアニメ的なお話だと思います。

チアリーディングを描くため、作中には技名などが多数出てきますが、巻頭に「チア辞典」という絵付きの解説が有り、なんとなく掴めます。
ただ、私自身がそもそも運動音痴なので、あれこれ書かれていても最終的な演技構成はイマイチ分からなかったのが残念でした。そういう意味では、漫画化されているのも頷ける展開です。

十分面白かったのですが、欠陥は、チームメンバーだけでも16人という登場人物の多さでしょう。
しかも、お話の視点は晴希だけでなく、チームメンバー内で何度も入れ替わります。キャラクター数が多いアニメが、話ごとに焦点となるキャラクターを決めて話を展開するのと似ています。
これが、初期の7人ならば色々な視点で話を楽しめるのですが、16人に膨張すると少し混乱してきます。もちろん、「金銀銅」や鍋島兄弟のようにある程度まとまった単位で扱われるキャラクターもいるのですが、チームメンバー以外にもキャラクターがいるわけなので、多いことは間違いありません。
恩田陸著「ドミノ」(2014年3月28日記事参照)で、27人を7前後のグループに纏めて動かしていたのと逆のアプローチですね。
ただ、各登場人物は、戯画でいて、男性作者が描く同世代の男性像らしいリアリティもあるので、人物像自体はちゃんと掴めます。特に、溝口のキャラクターは登場時から面白くて、ニヤニヤしながら読みました。

畠中恵著「アコギなのかリッパなのか -佐倉聖の事件簿-」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
21歳の元不良・佐倉聖は、腹違いの弟を養う大学生にして、元大物政治家・大堂剛の事務員である。養育費を稼ぐため、大堂の弟子筋の議員から持ち込まれた陳情・揉め事等の後始末を推理と行動力で解決して行く。

主人公が若くして「出来過ぎ」だったり、会話のノリが軽いという点で、好みに合う合わないはあるでしょうが、ユーモア溢れる日常ミステリで面白かったです。
読み終わって、政治家に対して少し好意的な気持ちになるお話というのは珍しいですね。
ということで、オヤジこと大堂剛、加納、沙夜子など複数の政治家キャラクターが登場します。個性派で良い面も悪い面もある強烈なメンバー揃いです。特に主人公と一番良く関係する大堂と、一癖ある加納が良いキャラクターでした。
彼らについて特定のモデルは思い浮かばなかったですが、それは作者の造形が巧いというより、現代はこんな大物政治家がいないということかなという気もしました。

宝塚を観る人間としては「贔屓のトップの、引退公演中」という下りに引っ掛かったり、政治家はファンクラブ会員ではなく劇団の「お客様」になるのでは……と思ったけれど、重箱の隅です。

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勝ったー!!
遂に、メガオニゴーリに勝って、ステージ120を抜けました!!

といっても実力ではなく、アイテムを使いました。
プレイヤーの方はご承知でしょうが、ちょうど、運営側からアイテム「パズルポケモン-1」を1つプレゼントしてもらえたのです。
http://www.pokemon.co.jp/ex/poketoru/news/post.php/43/
このアイテムは、ゲーム中で購入しようとすると、コイン9000枚という1つだけ飛び抜けた価格設定になっています。具体的には、毎日のチェックインボーナスで貰えるコインが500枚なので、無課金プレイヤーが購入しようと思ったら18日掛かるという代物です(実際は土日のイベント等で稼げるので、もう少し短縮できます)。
このタイミングでの配布は、「早くステージ120をクリアしろ」という運営からのお達しだと感じたので、万全の体制でメガオニゴーリに挑むことにしました。

吟味の末、選んだポケモンは「ヤドラン(メガ進化枠)」「ルカリオ」「リザードン」「ダゲキ」。

「おまかせ」だと、メガ進化枠には弱点を突ける「クチート」が入るのですが、メガオニゴーリ相手だと、決まった位置のパネルしか解放できないメガクチートは使い難いのです。
その点、「ヤドラン」は自身が氷で閉ざされてしまっても、メガ進化効果で勝手に増殖してくれるので、なにかと便利。攻撃力には期待できませんが、それはコンボで補います。
「ルカリオ」は、弱点属性であることと純粋に攻撃力が高いことから選定。「リザードン」は、攻撃力は劣るものの、敵のオジャマを遅らせる能力「やけどさせる」に期待して動員。「ダゲキ」は、主力が格闘系ポケモンを強める「ルカリオ」なので、単発で強い他属性ポケモンより、格闘系ポケモンが良いだろうと判断して最後に滑り込ませました。
ちなみに、アイテムは複数使用できるので、「てかず+5」(コイン800)と「オジャマカード」(コイン1500)も購入しました。

結論から言うと、大金星は「オジャマカード」だと思います。
なんと一回もメガオニゴーリのオジャマ攻撃を受けなかったのです。
恐らく「パズルポケモン-1」のお陰で勝手に連鎖する点も大いに助けられたと思います。でも私の体感としては、あの強力なオジャマ攻撃がないというだけで、難易度がまったく違うと感じたのでした。
手数は大幅に余ったので「てかず+5」は要らなかったですね。まあ、ニャースで稼いだ、泡銭ならぬ泡コインだから、こういう機会には惜しみなく使って構わないのですけれど。

当初はクリアさえできれば御の字と思っていたので、まさかのS評価は本当に嬉しかったです。

現在地:マシーナの隠れ里

大剣の渓谷を通って、機神界の最前線基地・ガラハド要塞へ潜入、そして……というところまで。
ここは、機神界なのか? 腕を切られたのは巨神の方でしたっけ?

この先は機神兵ばかりだと分かっていたので、モナドアーツ温存のため、ライン、カルナ、リキの装備を機神兵特攻効果付きに買い替えました。
総じて攻撃力が低くなるけれど、機神兵にダメージを与える有効打は限られているから仕方ないですね。
リキは二軍なのに武器を買った理由は、唯一、特攻効果付き武器への買い替えで攻撃力がアップしたからです。で、折角武器を買ったので、ユニークモンスター戦以外はリキを入れたところ、戦闘の度に癒されました。今回は凄く長期戦だったので、リキがいなかったら、プレイヤーのテンションが下がり過ぎて投げ出していたかもしれません。リキに感謝です。

テンションが下がった理由は2つあります。

1つは、次第にシュルクに感情移入できなくなってきたこと。
因縁の「黒いフェイス」との決着シーンで、まず株が下がりました。
中身は人だと止めるけれど、ボス取り巻きも喋らないだけで「フェイス」タイプでしたよね。結局、偶発的な事故で手を下さずに済むけれど、もし彼がここで生き延びたら、また新たな惨劇が待っていた筈です。あれで説得されるダンバンが大人過ぎて、彼の株はストップ高になりました。
また、フィオルンが出てくると彼女に一直線で、ヴェイグ@TORか?という印象。頭に血が上り過ぎているという描写なら、的確ではありますが、私は好感を持てませんでした。

もう1つの理由は、純粋に道に迷ったこと(苦笑)。
「黒いフェイス」戦後、どこから先に進めるのか分からず、何日も大剣の渓谷を行ったり来たり、時々ユニークモンスターに殺されたり、という日々を過ごしました。
結局、管制塔の「神速のブネ」を倒した後、眼下に見える道へ飛び降りました。未だに、どうやってこの階層に行けば良かったのか分かりません。
なお、電波塔のユニークモンスター「稲妻のロノウェ」と、第三ゲートの「増援隊百四式」は討伐を諦めました。というか、第三ゲートは再挑戦しようにも、ランドマークが遠いので面倒過ぎました。

ということで、紆余曲折の末フィオルンが遂に復帰しました。パーティ参加がここまで遅いヒロインって、凄いですね。APがまったく溜まっていなくて、これから育成するのかと気が遠くなりました。
攻撃役は足りているから、二軍かな……。
相変わらず声が可愛いので、喋りは聞きたいのですが、趣味に走るとシュルク(1P)、リキ、フィオルンというアタッカーのみのチームになってしまうので、難しいです。
ちなみに、中身がメイナスだった時の方が表情は可愛い気がするのですが、なにが違うのでしょうね。

TVアニメ「アルスラーン戦記」8話「裏切りの英雄」
http://www.arslan.jp

対カーラーンで1話使った後、ED後にCパートがありましたが、この構成だと、いつもより尺が短かく感じました。
結果、アッサリした戦いだったという感想になりました。特に、ナルサスとギーヴの撹乱が分かり難かったかな。なぜかあのシーンだけ、道も広がっていましたよね。もう少し軍の混乱っぷりが明らかになった方が、夜間の山岳地帯に誘い込んだナルサスの意図が目に見えて良かったのではないでしょうか。

冒頭は、ギーヴとファランギースの会話の続きから。
私は「アルスラーン戦記」ではこの2人のやり取りが好きですが、これは、「銀河英雄伝説」でポプランとコーネフの迷コンビが好きだという気持ちと、大体一致してる気がします。男女というより悪友寄りの戦友。
ただ、字面だとファランギースの台詞は単純に面白いと思っていたのですが、アニメで音声として台詞を聞いていると、ギーヴ以上に自信家っぷりが激し過ぎて、お似合いのカップルじゃないか!と感じます。
あと、ファランギースが馬を走らせると、マントが翻って、チラチラと背中が見えるので、台詞よりそちらに意識が集中してしまったのですが、これは余談ですね。

詩吟の際にギーヴが歌ではなく朗読だったので、当然ファランギースも歌うわけではないと思っていたら、まさかの歌でビックリしました。
ただ、歌声がキャラクターの声とは離れていたので、今回は歌わなくても良かったのでは、と思ってしまいました。

エンドカードは佐藤友生先生。
主要キャラクター勢揃いの構図に、少年漫画っぽさが溢れている格好いい1枚で、4話のネタ絵を除けば今のところ一番好きです。