• 2012年登録記事

長いことタイトルを出さないまま思わせ振りにしていた3社提携タイトルが、遂に公表されました。

プロジェクト クロスゾーン
http://pxz.channel.or.jp/
ゲーム内容は→プレスリリース参照

「ナムコクロスカプコン」(以下ナムカプ)が好きでしたので、普通なら飛びつくところです。そういう反応でないのは、ティザーサイトがホラーチックな作りだったため。私は恐怖体験をしたくないので、ホラー要素があると二の足を踏みます。ポイントは「バイオハザード」チームがどのくらい本筋に関わるか、ですね。
あと、レゲー満載だったナムカプに比べると、参戦タイトルが近年の作品で、ほとんど分からない点も残念なところです。私の場合、ナムカプはクロノア&ガンツとベラボーマンの参戦が購入の決め手でした。でも、一般的には知名度の高いタイトルが参戦していますので、今作の方が注目を集めそうかな。
今のところナムカプとの直接の接点は明言されていませんが、零児&小牟コンビが登場するなら購入に一歩前進であります。

なお、3DSはまだ購入していません。
「プロジェクトクロスゾーン」は、果たして麻生的キラータイトルと成り得るでしょうか。

――そいつは誰だ!
愛しい少女が微笑みかけたのを見て、ロミオは思わず立ちすくんだ。
彼女が向けるその微笑みは、唯一人ロミオに与えられるもの。秘した愛の証、他の何物にも及ばぬ宝。
けれど、今少女が向かい合っているのは、彼と同じ顔をした別の男だった。


月組公演「ロミオとジュリエット」
http://kageki.hankyu.co.jp/rj2012/
ポスターにも使われているこの特設サイト画像を見て、ロミオ(影)がジュリエットを略奪し、ロミオ(オリジナル)を追い詰めるお話を想像しました。
※この公演はロミオ役がダブルキャスト。手前のロミオ(龍真咲)と後ろでジュリエットを抱き締めているロミオ(明日海りお)は別人です。

純愛話なのに、ロミオが2人とジュリエットが1人というバランスは奇怪しいですよね。この写真は、その奇怪しさが何処にあるのかを明らかにしてくれたと思います。
どうしても役替わりするなら、私としてはロミオとジュリエットの役替わりが良かったです。そうしたら、何度も転生し、性別を変えて巡り会っても2人は愛し合い死んでしまう、という妄想でSSを書いたと思います。

三浦綾子「塩狩峠」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
永野信夫は、信仰の為に幼い自分を置いて家を出た母の影響でキリスト教に反感を抱いていた。だが同僚の犯した罪を切っ掛けに、イエスの言葉に従って生きてみようと考える。やがて敬虔な信者となった信夫は、客車が牽引車から外れる事故に乗り合わせ、乗客を救うため身を投げ出し、客車の下敷きになった。

実話を基にした作品。
読み終わってから裏表紙を確認したら、物語の結末が書いてあったので驚きました。
三浦綾子氏の作品であるため、一言で言ってしまえば布教小説です。しかし、私としては、宗教、身分、病気など、色々な事柄による差別が描かれていると受け取りました。

青年期までの信夫がキリスト教に抱く反発心は私と同調していたのですが、そこから転じてイエスを神であると信じたわけが、私には何度読み直しても受け取れませんでした。
でも実際に信仰に目覚める時というのは、このくらい当人以外には特別な意味を持たないタイミングなのかも知れませんね。
前半で同調していた分、信夫が信仰に目覚めた後半は「いい人」になり過ぎて、私のような屁理屈屋は少し鼻白んだのですが、このような生き方をした人物が実在すると言うことは、凄いドラマだなと思います。
また、ふじ子の人間的な美しさは素晴らしいと思いました。こういう人物であれるように自らを高めたいものです。

「ベアルファレス」4周目データを使い、イヴを攻略しました。

これまで、イヴにはあまり興味がありませんでした。4周目ノエル攻略の際に同時攻略しておいたのは、主人公の出身地指定がイヴと同郷だったというアドバンテージを活かしただけなのです。
そんな私がイヴを好きになったのは、シェオルの柱から救出された彼女が素直な礼を言った瞬間です。
これまでに救出したシャルンやノエルは、最初は主人公を詰りました。勿論、諸手で喜べる状況でないし、私がその立場だったら命を背負わされる重さに耐えられないと思うので、2人の反応も理解できます。それだけに、イヴの強さを感じたのでした。

再開箇所は、MISSION「光を産みし者」のセーブデータから。
攻略の手間だけを考えれば「精神の海」から再開すれば良かったのですが、イヴによるルカの説得が観たかったためです。結果、非常に素晴らしいシーンが観られました。

今あたし達の生きてる所が天国よ。笑って生きていく気さえあればね

この後の重要局面でも何度か繰り返されましたが、非常に素敵な言葉だと思います。

ウェルドの虚像との会話は、割とイヴが優勢に感じました。
虚像の方の台詞も、他のキャラとの受け答えと少し違いがあって面白かったです。

イブの過去は、自分以外と母親以外はぼんやりとした「影」でしか表現されないのですね。彼女にとっては特定の個人ではなく「世間」が敵で、母親だけが明確な形を持っているのですね。
こんなに母親に飢えた子だとは思っておらず、母親を求めて走る姿は凄く意外でした。でもそのギャップが可愛らしく感じたので、預言者として覚醒する筋には納得できました。

エンディングでイヴが語るウェルドは、相当バカみたいですね。
死を目前にした局面での気持ちが「死にたくない」「ま、いいか」「どうして俺だけ」の順で、その次にイヴのことだった、ということで初めて主人公に人間らしさを感じました。
他のキャラの時は、第一に相手の事を考えていたのに、イヴ相手だとかなり自分本意ですね。
そしてイヴの方も、相変わらず人を食った態度でしたが、皮肉ではなく本当の笑顔を浮かべるようになっていたのが印象的でした。
この黄昏の時代に、彼女は自身が望む天国に辿り着けたんですね。

大空祐飛さよなら特集7日目。
来週には本拠地での退団公演が始まりますね。今回は遠征しない事にしたので、いまいち実感がありません……。

5作目、全国ツアー公演「銀ちゃんの恋」
→公演詳細

まさかの再演!
花組版のテンポ、台詞回し、頭の中に出来上がっているため、宙組版観劇1回目は変な気がしました。正直、今でも北翔海莉が演じたヤスには、本人の巧さとは別の次元で違和感を持っています。
花組でヤスを演じた華形ひかるは、決して巧くはなかったけれど、銀ちゃんを愛する舎弟であり、同時にそんな自分が好きだと感じられる役作りでした。
けれど、宙組版のヤスは銀ちゃんの舎弟では収まらない、スターになりたい夢を諦め切っていないヤスだったと思います。
それだけに、銀ちゃんの孤独は一層強まっていたのかもしれません。

孤独

この企画は「2人で組んでるシーンを描く」ことを秘かなルールにしていたのですが、宙組版銀ちゃんは独りが相応しいと思います。