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大平健著「診療室にきた赤ずきん ー物語療法の世界ー」

小説だと思い込んで手に取ったところ、精神科医の著者による、実際にあった患者の悩みをそれに沿った童話で読み解くエッセイでした。私は啓蒙書は敬遠する派なのですが、タイトルが秀逸なので、そのまま読んでみました。
引用される童話は下記の通り。

  • ねむりひめ
  • 三ねんねたろう
  • 幸福なハンス
  • 食わず女房
  • ぐるんぱのようちえん
  • ももたろう
  • 赤ずきん
  • うらしまたろう
  • 三びきのこぶた
  • いっすんぼうし
  • つる女房
  • ジャックと豆の木

「ぐるんぱのようちえん」は知らないお話でしたが、どの作品も作中で粗筋が説明されるので引っ掛かることなく読めました。

本当にそれぞれの物語が患者と合致しているか?というと、個人的には疑問もあったけれど、精神科医に来る患者の心理と、彼らと面会し、話をどう読み解くかという手法に関しては興味深く読めました。

とりあえず、スタッフロールを見ることができました。
正直、天下を取るどころか、なにを成したという訳でもないのですが、生きたままエンディングに辿り着いたので、バッドエンドではないのでしょう。
※伝染病で死んだり海の藻屑になったりしたときは「終」の一文字だけ表示されて終わりました。

今回辿った章は、下記の通り。

  • 本能寺の変
  • 桶狭間の戦い
  • 商人信長
  • 信長の賭け
  • いざ博多へ!
  • 博多大尽
  • からくり船
  • 商売繁盛
  • 龍造寺応援
  • 波高し
  • 大海戦
  • 猛き商人
  • 龍造寺滅亡
  • 関ヶ原の決算
  • 永遠の旅

うーん、やはり「桶狭間の戦い」に負けて「商人信長」になってしまったのがすべての間違いの元ですね!

博多に逃れた後は、伯方の塩を扱う商人になり、大友と龍造寺の戦いは龍造寺、龍造寺と島津の戦いは島津、と巧いこと勝ち馬に乗りました。
最終的に、東・徳川家康と西・毛利輝元による関ヶ原の戦いが行われ、小早川秀秋の裏切りで西軍が負けるという、妙に史実通りの結末になったのですが、そもそも「豊臣秀吉」という存在が生まれなかった世界で、大谷吉継や石田三成が歴史の表舞台に登場するのは違和感がありました。

永禄十一年といえば

こんな感じに「嘘吐き!」と指差したくなる歴史を展開しておきながら、「if」を貫けなかったのは残念。仕方ないので、歴史の修正力が働いたと思っておきます。

それにしても、色々と活躍したのに、人物評は(百人中)九人しか埋まっていません。
作中で名前が出てきたのに人物評には載らなかった人物が多いです。要するに登場したらチェックされるわけでなく、全ルートをコンプリートする目的意識を作るための仕掛けなんですね。
どんな話が展開されるのか分からなくて面白かったのは確かですが、スキップ・早送り機能がないので、何周もするのは地味に辛い作業になりそうです。

引き続き、3本視聴継続中。

プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ

http://pos-a.jp

ライバル校がどんどん登場するので、主人公校のメンバー以外まったく頭に入りません。でも、最低6人のチーム制競技という時点で、登場人物が多いのは仕方ありませんし、緒戦に最大のライバルと思われる西星学園を持ってきて、更に西星がEDを担当するので登場しない話でも存在を忘れさせない構成は巧いなと思います。たぶん、4話で当たった三橋高校はヤラレ役と思って全員の顔を忘れていいんですよね(笑)。
将棋好きということもあって、門脇先輩が一番好きです。そのため、4話の試合は燃えました。ゲームでは攻略対象外のサブキャラだと聞いたので、ここでリタイアになって久我先輩とやらと交代するような予感もするけれど、才能のないキャラクターが頑張っている方が応援したくなるので、最終話までに復帰して欲しいなと思います。
来月からは、多方面に確執がありそうな八神兄が登場するようで、試合のみならず物語の方も疾走するのかな。

楽しんでいるけれど、未だに、「スクライド」と言い間違えたり書き間違えたりしてます。実際問題、藤原君は「速さが足りない!」とか言い出しそうで困ります。

昭和元禄落語心中

http://rakugo-shinju-anime.jp

落語が聞けるのは初回スペシャルだけかと思いきや、2話で「子褒め」「時そば」、4話で「夢金」と楽しめてお得なアニメ。特に、助六が「夢金」を「キンを掴んだ」のサゲで落としたのが、彼の下品なところも表しているようで良いと思いました。
でも本来の物語そのものは淡々としているので、落語がない3話は個人的に少し盛り下がったりして、なかなか難しいところ。
ベテラン声優の演技の巧さを堪能するというだけでも、価値はあると思いますが。

うたわれるもの 偽りの仮面

http://utawarerumono.jp

ウズールッシャとの戦は、戦争と言いつつ、仮面の者を投入したヤマトが強過ぎて盛り上がらなかったのですが、17話は過去暴露が分かりやすかったのと、次週からトゥスクルが絡んでくる布石があって面白くなってきました。
OPの時点で気付いていたけれど、オボロのヒゲが似合わな過ぎて笑えます。双子とベナウィ&クロウが全然変わっていないのに、オボロとアルルゥだけ容貌が変わっているということは、前作の時点でこの2人は大人でなかったという意味なのかも?
ウルトリィはより品のある美人で素敵でした。

ところで、アニメ公式の現トップ画像にルルティエ様がいないのは何故でしょうか。前期のときは、ウコンがいなかった(オシュトルがいる)ので、それが推測材料にもなりました。ということは、途中離脱でもしてしまうのでしょうか……。

現在地:呪われ王子の冒険・序章終了

ひとまず、「ワルキューレ」の本をクリアしました。
妖精の国で中ボスに苦戦したので、料理やフォゾンを注ぎ込んで強化。結果的に最終ステータスはこんな感じ。強くなり過ぎたのか、攻撃ボタン連打という私のプレイスタイルでも、ラスボスはヒール無しで勝てました。

グウェンドリン最終ステータス

オズワルドが、率直に言って“メンタルの弱い詩人”だったのが予想外で笑えました。この先、オズワルドが主人公の章もあるのに、随分イメージが変わっちゃったわ。
物語としては二人の恋の行方に終始し、肝心の戦がどうなったのか分からないまま終わってしまったけれど、グウェンドリン自体は愛を欲しているキャラクターだったので、これで終幕となっても違和感はありませんでした。

他の主人公たちが関係する中、1人だけ登場しなかったコルネリウスが次の主人公。賢しい感じの宮廷魔術師が恐らく悪者、と早々に当たりを付けましたが、どんなものでしょう。
操作キャラクターが変わり、アクションも少し変化が発生しましたが、通常攻撃の手数の多さと素早さはコルネリウスも似たような感じだったので安心しました。降下攻撃だけ、ちょっと慣れないかな。

公式の8bit「オーディンスフィア レイヴスラシル」も遊んでみました。
http://atlus-vanillaware.jp/osl/8bit/

8BIT版オーディンスフィア

面白いけれど、敵の沸きかたで難易度が左右されます。8bitでも、ジャンプ2回で滑空できるのが地味に好きです。

安部龍太郎「戦国秘譚 神々に告ぐ」上下巻

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
朝権回復を目指す若き関白・近衛前嗣は、従兄弟である将軍足利義輝と結び、都を支配する三好長慶の排除を画策する。長慶の臣下・松永久秀は、様々な謀でそれを退け、やがて旧体質の朝廷を倒そうと決意する。多くの思惑が交差する中、正親町天皇の即位の礼が行われる。

織田信長がまだ家督を継いだばかりの頃の、朝廷並びに京都近郊の動向が分かる作品。歴史は好きだと言いつつ、中学・高校の日本史程度の知識しか持っていないので、なかなか新鮮でした。
また、あまり良い印象がない公家の世界が中心でしたが、色々とイメージが変わる一冊となりました。特に神道、仏教絡みの記載は勉強になりました。
朝廷を盛り返そうと奮闘する近衛前嗣は、汚い手も使うし、恋の熱情においては愚かな面もあって、ヒーローとは言い難いけれど、信念を貫き通すので読んでいて清々しいです。
物語の内容においては、「天皇家」を中心とする神秘性が多分に盛り込まれており、ややオカルトチックな展開もあるので好みが割れそうですが、私は「当時の日本人に見えていた世界」と受け取りました。

本書は著者の「戦国三部作」1作目ということなので、続きも読んでみようかなと思います。