L'AUTOMNE中野店のケーキ感想第四弾。
ラインアップはいつも豊富ですが、前回と同じケーキが置いてあるとは限らないので、一期一会の精神で食べています。でも、めぼしいものは大体いただいたかな。
クランチ
バニラムースにフランボワーズを合わせ、サクサクのクランチ入りチョコレートでコーティングしたケーキ。
味の要素は多いですが、非常に高い完成度でまとまっています。
クランチの量は名前に反して少量ながら、非常にいいアクセントとして効果を発揮しています。
美味しい!
……が、極めて食べにくいケーキで、全ての要素を一度に口の中に入れて完成するケーキなのに、それが困難という問題点がありました。
マメーリ
キャラメルムースとヘーゼルナッツの生地に、ヌガーの織り込まれたケーキ。
まず、層の美しさに頰が緩みます。
この店のキャラメルは甘さより苦味が効いているため、まさに大人のためのスイーツです。最上部のクリームも、キャラメル入り生クリームで、どちらかというと苦味が前面に出てきます。
ロートンヌのケーキといえば、これまではふわふわクリームとムースという印象でしたが、その印象をいい意味で覆しました。
もちろんムースは使われているけれど、そこがメインではありません。しっとりもっちりしたヘーゼルナッツの生地を味わう一助になっています。そしてヌガーには少しクランチも混ざっていて、ベタベタしない食べやすさがあります。
これもまた、アシッドやクランチとは別の方向性で完成しきったスペシャルなケーキでした。
シャンテフレーズ
この店はオリジナルのケーキしか作らないのかと思っていましたが、ごく普通のショートケーキもあることに気付き、試してみました。
スポンジは三段あるけれど、いちごは一番下の段にしか入っていません。そのため、ロートンヌの他のケーキと比べると、見た目は少し貧相に感じます。
しかし、その理由は食べてわかりました。このスポンジ、クリームと食感が変わらないほど柔らかいのです。恐らく、上の層にもイチゴを入れたら自重で崩れてしまうのでしょう。
生クリームは、甘さ控えめで非常に淡白な印象。そのため、味は完全にイチゴに委ねられています。
口溶けを楽しむケーキだと感じました。