• 2012年登録記事

支倉凍砂「狼と香辛料」

【あらすじ】
行商人ロレンスは、豊作の神・賢狼ホロを名乗る少女と出会い共に旅をすることになる。ある時、通貨売買を持ち掛けられた2人は、裏に隠された陰謀を見抜き、ライバル商会に情報を売り付けるのだが……

いまさら有名ライトノベルを読んでみるシリーズ、第2弾。
「狼と香辛料」シリーズは電撃小説大賞(銀賞)受賞作。全17巻完結済。

「ホロが可愛い」と聞いていましたが、確かに可愛いです。しかし、主人公のロレンスもちゃんと仕事ができる男で、ホロの存在感に負けない、良いバランスの2人でした。
2人の舌戦というか、夫婦漫才的な会話が秀逸。
ラノベでは珍しい経済ネタ。と言っても作中で易しく説明されるので引っ掛かることはありません。
私の好みとしては、変に身の丈に合わない冒険に首を突っ込んだりせず、ロレンスの仕事(行商)の範囲で物語が完結しているのが非常に良かったです。
キャラクター数は少ないし、なかなか物語が動かないので、少し退屈という意見もありそう。私も、金持ちの夫婦と出会った教会の辺りでは「キノの旅」のような淡々とした短編構成かと早合点しました。

非常に練られた構成で、よく出来た物語。その上、魅力的な主人公とヒロイン。パッと見た感じ、文句をつけるところが見当たらない作品でした。
難癖をつけるとしたら、綺麗にまとまり過ぎていて、折角ラノベを読んでいるのに勢いがないという点ですかね。

現在地:エリダヌス川(エピソード「Revenger」クリア済)
仲間が多数加入しました!

前回ラストで空軍基地ルートを選んだ一行は、「エルツの大平原」へ進軍。
連邦軍と遭遇したことより、ロジャーの発言の方に苛々しつつ戦闘を開始します。

私達にはソードさんがついているんです

戦い進めていく内に、突然敵将がダニエルと名乗って来ました。
10年前の回想シーンの仲間だった……ようなのですが、正直直ぐ思い出せませんでした。
思い返してみると、主人公であるソード、名前が特徴的なアジャックス、僧侶と思いきや魔法使いだったノルンに、大臣マクベス。あともう1人という記憶の仕方でした(笑)。

いつも影に隠れていた
(画面注釈)確かに影に隠れていた!

申し訳なかったので、希望通り一騎打ちで撃破しました。
次の「イベリアの岬」マップをクリアすると、目的地である空軍基地は敵が待ち伏せている可能性が示唆され、改めて行き先の決定が求められたので、わざわざ誘導していると言う事は空軍基地攻略は上級者向けなのかな、と判断し、ミッドガルドへ転進することにしました。

で、ここからが怒濤の仲間加入展開でした。

まず、麻生は必ずクリアマップでフリーバトルを1回行ってから次のマップへ進んでいるのですが、「イベリアの岬」はフリーバトルを狙い何度も入り直していたら、突然イベントが発生したのです。
このイベントで、謎の少年リリンが加入。
もう一人、顔のあるキャラがいたのですが、なんだか変な男で「仲間になって欲しいのですね」と聞いてくるくせに難癖をつけるので放置しました。
続く「オケアノス」では格闘家のマウザー、「エリダヌス川」で風水師ロブンが加入し、更に、今まで傭兵で雇っていたミファ(アマゾネス)が仲間に昇格しました!
仲間が増えたので、次の契約更新は断ろうかな、と思っていたのですが、今後はノーコストで弓兵を使えると言う事で、一番嬉しい仲間加入でした。

なお「オケアノス」は、フリーバトルを狙った際またイベントが発生したのですが、こちらは仲間加入ではなく、暗殺者が襲撃してくるという内容。
戦闘を拒否したのに無理矢理一騎打ちに持ち込まれた挙げ句、異様な実力差であっという間に2度目のゲームオーバーを迎えました。
クエストで仲間になったリリンとロブンはLv.30代で、物語で仲間になったマウザーはLv.26だった事から考えても、クエストは全体的にもっと進めてから発生させるものなんですかね?
仕方ないので、「オケアノス」は寄り付かないように進めることにしました。

ネタがなくて困ったときの再録頼り。ということで、今回も2009年にエイプリルフール限定公開したBASTARD!!サイトより再録。
PS版ゲーム「虚ろなる神々の器」3章ネタバレ有り。


 割って入った大男の姿に、あっとマカパインは叫び掛け、咄嗟にその声を飲み込んだ。口が開く事までは止められなかったが、皆の注視は氷のコロシアムにあり、動揺を悟った者はなかった。
 あれは鬼忍将である。
 しかし思い出したのはそれでなかった。
 あの日、D・Sの魔術に吹き飛ばされて会った大男――!
 印象深い巨体の背を引金に、連鎖的に前後の記憶が蘇る。それは糸を手繰り寄せるよりも早く、容易い仕事であった。
 そうして確かに自身を取り戻したマカパインが、この世界に目覚めてからの己を振り返ると、先の戦いで得た二つの指針――ヒトを超えた力と対峙し思い知らされた自身の無力。初めて気付いた守るべき世界の存在――をまた見失ったために、随分遠回りしていた愚かさを自嘲するしかない。
 ただ、主君の姿で現われた「至高王」に、魔戦将軍としての使命と敬愛を呼び起こされながらも従うことが出来なかったのは、封印された記憶が僅かなりとも抵抗した結果だろう。或いは、記憶の中に残る彼が、もう一度警告してくれていたのかも知れない。

 そして初めて、マカパインはあれが四天王の一人、忍者マスターであることを知った。


マカピーは、ガラの正体をいつ知ったのかは私の長年の疑問でした。しかし、このSSを書き上げた後にコミックス9巻を買って再読し、ガラに連れられてネイと会った時ではないか?と気付きました。

グレゴリー・デビッド・ロバーツ「シャンタラム」

インドのボンベイに魅せられた白人(脱獄囚)の長い物語。
作者自身の体験を基にしているそうですが、ちょっと信じられないハードボイルド人生です。
さり気ない挿話だと思ったものが全部絡み合っている緻密さや、予想できない展開に何度も驚かされ、次々にページを捲ってしまいました。
もっとも、読み終わって全編を思い返すと、上巻を半分くらい読み進めたところから面白くなり、中巻が山場で、下巻から筆が鈍ったような印象です。主人公の説教臭さや、自慢気な感じが鼻につくところもありました。特に、いつ、どんな展開でボンベイから抜け出すのかを楽しみに読み切ったので、最後は拍子抜けしました。
読み終えてみると、混沌として理解し難い印象だったインドという国に対して、心を開く取っ掛かりが出来たような気がします。パキスタンやアフガニスタンなどの民族、情勢についても勉強になりました。
哲学的な語りが多く、中でも最も言葉を尽して語られる「究極的に複雑な存在(神)に近付くことが善」という分解理論は結構私の中で納得のいく理論でした。

登場人物は数多く、似たような名前も多いので、どういう素性の人物だったか曖昧になる時がありました。
状況が変わると印象がガラッと変わる人物もいたりして、現実的でした。一番好きだったのは、フランス人のディディエですかね。

なお、このブログの読書感想では、自分自身の勉強としてあらすじを付与するようにしてますが、本作に関しては難しい上に失礼だと思いましたので、割愛しました。

大空祐飛さよなら特集5日目。

3作目、梅田シアタードラマシティ&日本青年館公演「シャングリラ」。
→公演詳細

守護者

「シャングリラ」は完全にマンガの世界で、突き抜けた面白さがありました。ストーリーの粗は散々突っ込みましたが、思い返すと第一に「なんだかんだ言って面白かった!」という印象が残っています。
また、→Pia-no-jaC←の楽曲の力が非常に強く、未だに曲を聴くだけでノリに乗ったダンスシーンを思い出すことができます。

イラストは、空と雹。作中の2人は敵対して互いに銃を向け合ったけれど、それより前の時間軸ではこういう関係だった筈なんですよね。
「キャラ」としての好き具合のせいで、大空祐飛演じる空より、蓮水ゆうや演じる雹に力を込めて描いてしまいました(笑)。