• 2016年登録記事

UBIソフトのRPG「チャイルド オブ ライト」(PS4版)体験版を遊びました。
http://childoflight.ubi.com/col/ja-jp/home/

CHILD of LIGHT

絵本のような、水彩画調のグラフィックが気になっていたゲーム。

空飛ぶオーロラ

実際にプレイしてみると、オーロラの3Dモデルやキャラクターのイラスト等、若干期待と方向性が違った部分もありました。特にオーロラ本人については、後ろ姿詐欺っていっても良いかな(笑)。
でも遠景での独特の味わいは確かにあって、雰囲気のある作品だと思います。
タイトルに「LIGHT」が含まれている通り、光と闇の表現が随所にあります。陰影の濃いダンジョンの照明も素敵ですし、イグニキュラス(蛍)の光で影を作って通過する仕掛けなど、光を操作している感があります。

体験版は、村人がカラスに変えられた町を訪れたところから始まって、井戸の底を探索し、ボスが登場するところで終了。
結構短めですが、雰囲気と戦闘システムは把握できるので、体験版としては十分でしょう。

1人で操作する場合、オーロラとイグニキュラスを両方操作するのですが、操作自体はシンプル。探索はゆっくり自分のテンポで行えるので、困ることはありませんでした。

戦うオーロラ

敵と接触すると、戦闘画面に切り替わって戦う形式(コマンド式)。見た目から2Dアクションだと思い込んでいたので、これには驚きました。
戦闘は意外と戦略性があり、行動を決めてから実行するまでの「キャスト」タイムが非常に重要な要素を占めています。敵のキャストタイム中に、即時発動する防御を入れたり、敵より早く繰り出せる技を持っているなら行動妨害を狙うといったことを随時考えて行く必要があって、なかなか歯応えがあります。
イグニキュラスを戦闘中どう活用するかも重要。最初は体力回復役かと思っていましたが、敵にくっつけて光を放たせると、敵の行動が遅くなります。キャストタイムの活用と合わせてどう動かすか、息切れにも注意しながらイグニキュラスを走らせるのが面白かったです。

160830.jpg

アニメ「BROTHERHOOD FINAL FANTASY XV」4話(Bittersweet Memories)
https://www.youtube.com/watch?v=pLN9yVdWHak

絶対、食事シーンがノルマとして課せられているアニメ。

イグニス回でしたが、ノクトの高校生時代なのでプロンプトの出番は多いし、私服グラディオも登場するなど、パーティメンバー全員集合で良かったです。
お話も、子供達側と国際情勢側、現在と過去がいい具合に混ざった15分でした。映画でも見た場所が出て来たのも、妙に嬉しかったり。

イグニスについては、これまで、完璧超人過ぎて感情移入し難いキャラクターだと思っていました。予想通り完璧超人ではあるけれど、ノクトの心理が分かっていなかったり、延々とお菓子再現に拘っていたり(そして「違う」の一言で終了させられる)、結構可愛い人だなと思いました。それにしても、あの忍耐強さはどこから湧くのでしょうか。
ノクトの方は、想像していたより分かりやすいファザコンでした。
思春期の男子なのに、一人暮らしの部屋に勝手に入って片付けされても平然としている辺りが、王族らしいと思いました。

折り返し地点到達。
「アルスラーン戦記」が終わったので、週末のラッシュが少し緩和されました。

Re:ゼロから始める異世界生活(19話〜22話)

http://re-zero-anime.jp

華麗なる反撃開始!
毎回、引きが巧いので飽きさせません。

クルシュは誠実な武人という感じなのに、交渉もキチンとできるので、かなり良いリーダーですよね。初登場時から、王選候補者として一番信頼できそうだと思っていた通り、クルシュ、アナスタシアの順で真っ当ですね。それにしても、このままプリシラやフェルトはスバルと関わらないまま終わるのでしょうか……。
ユリウスとゴタゴタするのかな、と思ったのですが、意外とスバルが大人の対応で、ホッとしました。
ただ、正解ルートっぽいのに、モブが結構死んで行くのは辛いですね。

機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096(17話〜20話)

http://www.gundam-unicorn.net

キャラクター整理が始まり、リディ少尉が嫌われている理由は分かりました。
でも私としては、元々お坊ちゃん育ちだから性格的に甘いのは仕方ないし、苦悩は一族の立場から来ているのだから、結構同情に値する存在だと思います。歴代ガンダムパイロットにも駄目な奴やヘタレや人殺しは沢山いましたし、人間的には現在視聴中の「91days」主人公アヴィリオが圧倒的に嫌な奴なので、少尉なんて可愛く感じます(笑)。
ただ、20話までは「ラプラスの箱」が謎の存在だったため、いったい何に苦しんでいるのかが分からず、苦悩する自分に酔っているようにも見えたかな。

あと2話で終了ということは、最後は戦闘メインかな。
ラプラスの箱をどうするのか、きちんと決着をつけてくれることを期待します。

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(05話〜08話)

http://toz-thex-anime.tales-ch.jp

ベルセリア編の感想は、先行試写会に行っているので割愛します。

ミクリオが離脱して神殿に向かったのは、ライラが邪魔者を排除したように見えました。そのため、本当に神殿と神器があって、ホッとしました。

08話は、珍しく就寝前にリアルタイムで観たのですが、期待に違わず面白かったです。その代わり、ザビーダのテーマのイントロが頭の中でエンドレス再生されてしまい、なかなか寝付けなかったけれど。
エドナ視点で見る「アイゼンお兄ちゃん」が、笑顔の好青年だったのでちょっとウケました。体験版を触った感じでは、あの人、終始仏頂面で、笑うにしても悪人面って感じだったのに(笑)。

ようやく物語が動き出した気がするのは、分かりやすい目標(ドラゴンを救う方法を探す)が据えられたためだと思います。

私は、この場でアイゼンを倒す改変が入るのでないか、と思ったのですが、どちらかというと希望を持たせる改変でしたね。ただ、ベルセリアでの展開を伝え聞いた限りでは、安易にアイゼンを助けるのも問題が残るようなので、アニメでの結論がどうなるか、注目したいです。

91Days(5話〜7.5話)

http://91days.family

毎話、どんな展開が待っているかワクワクしながら視聴しています。それだけに、今月最後の放送回が総集編でガッカリしました。
アヴィリオが完全に牙を剥いてみせた、7話のゾクゾク感が最高です。復讐相手以外の人間を犠牲にすることを厭わない冷酷さを見て、アヴィリオは最終話で死ぬしかないな、と感じました。
巧いことヴァネッティファミリーを潰し合わせたけれど、まだ「4人目」は分かっていないし、OPにある教会で演説しているようなシーンなど、気になるカットが残っているので、眼が離せません。

ちなみに、ファンゴの「ラザニア」は、コック姿の時点でオチが読めていましたが、本当にオルコを挽肉にしてしまったのか、ファンゴのブラフなのかは分からないよな、と思っています。人肉だと思うと、当面ラザニアが食べられなくなっちゃう……。

私の安眠を妨害するゲームが、また現れてしまいました。
その名も、アパート経営タワーディフェンスゲーム「メゾン・ド・魔王」(3DS版)
http://d-mebius.com/maison/

Maison de MAOU

XBOX360インディーズで好評を博したゲーム。
現行家庭用機では、3DSとPS4に移植されており、どちらを購入するかは少し悩みました。
2Dのゲームだし、RTSならスリープ機能のある携帯ゲーム機が良さそう、と思って3DS版にしたのですが、面白すぎて大失敗です。寝る前に「ちょっとだけ」と起動したくなる誘惑と戦わねばなりません(そして連続で負けています)。
実際のところ、タッチ操作と相性のいいゲームなので、3DS向きなのは間違いないと思います。

主人公は、脱サラしてアパート経営者になった魔王さま。
入居者(モンスター)たちから家賃を徴収したりご機嫌をとったりする経営・育成要素と、時折襲撃に来る勇者たちを入居者の力で撃退する戦略要素とが完璧にリンクしています。
忙しないけど楽しくて、止められません。

タワーディフェンス

最初は、1階建てで4部屋しかない小さなアパート。
各部屋に1人ずつ、入居を希望したモンスターを入れてあげることができます。
最初、近距離攻撃と遠距離攻撃の入居者しかおらず、中距離攻撃ができる入居者を入れたくて、頑張って初期の内に増築してしまったのですが、これは正直ミスでした。増築すると敵も強くなってしまい、結果として、育ってもいない入居者を特攻させては殺し、また穴埋めに新しい入居者を入れる、超ブラック経営になってしまいました。

入居者はそれぞれの生活をしているので、襲撃があったときに「出勤していてアパートにいない」なんてことがあり、常に残存戦力で組み立てる必要があります。
一方、入居時点では1人ですが、恋人ができると同棲を始めたり、子供が生まれたりして1部屋最大3人まで居住できます。4部屋のうちに1階部分の入居者を育ておけば、2階増築後の敵も怖くなかったはずです。
……と悟って、一回やり直し。

部屋の位置関係もよく考えて、近距離、中距離、遠距離、超遠距離の入居者を揃えておくだけで、ぐっと簡単になりました。
さすがに3階まで増築すると、初期の入居者の種族では凌げなくなってきたので、徐々に入れ替えていくかな。

入居者は個性派揃い。
入居者または部屋にカーソルを合わせれば、現在の行動が分かるので、生活を覗き見ているような楽しみがあります。

アパートの入居者

ラブラブ両親の横で、寝ながら顔をしかめる娘がいたり。
「メイクアップの鬼」の父と、「大道芸人」の母の間に生まれた子供が「舞台俳優」になっていたり。
単なるランダムでもなく、色々と脳内で想像できる具合が面白いです。

フレドゥン・キアンプール著 酒寄進一訳「幽霊ピアニスト事件」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
1949年に若くして死んだピアニストのユダヤ人アルトゥアは、覚醒した瞬間、1999年のドイツのカフェでコーヒーを飲んでいた。現代の音大生たちと友人になるアルトゥアだったが、ある演奏会を切っ掛けに殺人事件が起こり始め、容疑者になってしまう。アルトゥアは50年前の出来事と現代の知識から、犯人である蘇った男との因縁を解き、死者は再び眠りにつく。

単行本版タイトルは「この世の涯てまで、よろしく」。
どちらの題名も、あまりピンと来ない作品です。この中では、訳者あとがきにある原題「Nachleben(記憶の中に生きること)」が一番しっくり来ると思います。

序盤は、現代に蘇った1930年代のピアニストの青年の眼から世界を観る皮肉っぽさに味がありました。その調子と、幽霊が主人公かつ恋愛の予感もあることから、ファンタジックな展開になるのかと思いきや、蘇った友人と出逢って以降、現代のアルトゥアと、50年前のアルトゥアの物語が交互に描かれ、戦場を知らない知識人にとっての戦争と、迫害から逃げ続けた日々が分かるようになります。
率直に言って、私は現代パートと比べてしまうと、戦時下の亡命生活の方がぐっと面白く感じました。
特に、事件の犯人であるアンドレイを追う期間が長いのですが、作中の「幽霊の世界」のルールがそこまで重要と思わず、よく飲み込めないまま読んでいたので、状況が理解し難かったです。そのため、50年前の出来事の続きを読む為に、あまり興味が湧かない殺人事件関係の話を読み進める、という具合でした。
最後は少し呆気なく性急に畳んでしまった上、裏付けがないので腑に落ちなかったのが残念。

全編的に、描かれているものは愛と殺人で、哀しみが溢れているのに、なんとなくドライな独特の雰囲気がありました。主人公のキャラクターに起因するのでしょうが、ドイツ文学の一面でもあるのかな。
作中に登場する曲を良く知っていると、アルトゥアが現代の弾き手を腐す部分等がもっと楽しく読めたのでないかと思います。