• 2011年03月登録記事

被災地の方々には、心よりお見舞い申し上げます。
その他の地域でも、先の見えない状態が続いていますが、如何お過ごしですか?
関東では、大多数の人が「日常生活」を送ろうとしている印象を受けています。
私も、引き蘢っていると滅入るばかりなので、停電問題のない週末は少し出没させて頂こうかなと思います。

さて、皆さま御存知かと思いますが、各種イベントが中止されています。

HARU COMIC CITY16 開催中止のお知らせ
→公式サイト
麻生自身は最近あまり即売会に行っていないのですが、友人知人が参加する予定でしたし、少し興味のあるプチオンリーもあったので残念ですが、仕方ないですね。
現在はTwitterなどの情報拡散ツールが発達していますので、中止を知らず会場へ着いてしまう方はそんなにいらっしゃらないかな、と思える事にホッとします。

「アニメコンテンツエキスポ」開催中止のご案内
→公式サイト
ufotableさんのTOSテセアラ編原画集を買う為に行こうかな、と思っていましたが、「東京国際アニメフェア2011」同様こちらも中止になりました。
原画集は状況が落ち着いた頃に通販か何かで対応されるのでは、と期待しています。

それから、演劇界でも公演の中止が相次いでいます。チケット販売各社やシアターガイドをご覧頂くとして、自分に関係のあるところだけピックアップさせて頂きます。

雪組東京宝塚劇場公演「ロミオとジュリエット」公演中止について
→公式サイト(3/11・12分)
→公式サイト(3/17分)
宝塚歌劇団は東京での公演を続けていますが、地震直後や停電の恐れがあった回は中止になっています。
実は、元々持っていたチケットを中止回に交換していたので、個人的にショックが大きかったです……。

宙組東京特別公演「ヴァレンチノ」公演中止のお知らせ
→公式サイト
日本青年館と言う会場に不安を覚えていたので、中止との報に納得し、出演者やスタッフの危険を回避できることを喜びつつ、一ファンとしては本当に残念です。
DVDの早い発売を望みます。

これらのお知らせに「残念」と言える心の余裕があるだけ恵まれている、と思うべきなのでしょうね。
ただ、なんでも自粛と言うのも寂しい事だと思いますので、問題の起きない範囲であれば、ガス抜きとして楽しいイベントも開催して欲しいと願っています。

昨日15時頃、東北地方太平洋沖で巨大地震が発生しました。

この記事をご覧になってらっしゃる方はご無事と言うことでしょうが、被害の大きい地域の方々のご無事を心よりお祈りしております。

麻生自身は、会社で業務中でした。
歩けないほどの揺れは生まれて初めての体験でした。ずっと揺れ続けているために、次第に揺れているのが地面なのか自分なのか分からなくなりました。
その後東京メトロの運転再開まで、都内陸の孤島に取り残されておりましたが、元気で、怪我もなくピンピンしております。徒歩と復旧した路線を組み合わせて、本日未明に自宅へ戻り、自分のベッドで寝る事も出来ましたので、気力も充実しております。
しかしまだ余震が続くようですので、皆さまもどうぞお気をつけ下さい。

先月27日に行いましたTOSOVA鑑賞会ですが、週末にはレポートを公開して、麻生の任務はすべて完了となる予定です。
レポートは基本的に当日行われた会そのものの話をしていますので、今回は「鑑賞会の裏側」と題して、準備等のお話を日誌に残しておこうかな、と思います。

仕込み

そもそも、テセアラ編鑑賞会の開催を決めたのは2010年10月の事です。この時から1月上旬までは、とにかく前回の「クラトスケーキ」を超えるネタを探す苦しい毎日でした。
既に日誌でご紹介した白ワイン「KRATOS」は、GC版TOS発売後に一度「そういう名前のワインがある」と言う話題になったのを拝見して、記憶していました。個人的にも飲んでみたいと思っていましたし、ワイン党でない麻生が飲むならば人数がいるとき、と言う目論見もあり、取り急ぎ11月にはこれを購入しておいたのですが、ケーキ程のインパクトに欠けると言う思いが拭えませんでした。長い事、オリジナルラベルのワインを作ってくれるお店で赤ワイン「Zelos」でも捏造して、クラトスと対にしようか等と悩んでいたのですよ。
結局、ネタの破壊力で超えられないならば、数で勝負と言う事で、スタッフの開夢さんが持ち込んでくれたネタ「チロルチョコ(DECOチョコ)」をもう一つのお遊びネタとして採用する事になりました。
早速チロルチョコを何種類か購入し、パロディ化できそうな構図を探して検討。「アーモンド→ロイド」と「BIS→TOS」が決まり、あと一点は開夢さん案から「きなこもち→アップルグミ」と言う3種類の絵柄を決定しました。
……参加された方は、実物と違うな、と思われましたよね。
イラスト作成を押し付け──もとい、依頼した開夢さんも相当苦労したようで、一つは意匠を変え、一つは開催前日に取り止めたのでした。
そもそも、3種類の絵柄を選んだのは、DECOチョコ公式サイトから発注する場合1箱1種類または3種類のチロルチョコを作成できる為でした。しかしイラストが間に合わず、前日に当日即作成してくれる店舗に持ち込んだところ、そこでは1箱1種類からしか作れないことが判明し、3種類作ると過剰在庫になると言う判断で、2箱2種類の作成と相成ったのでした。
その内開夢さんが折れたら、幻の三個目「きなこぐみ」イラストを公開したいと思います。

前日

今回は、初の日曜日開催だったことと、会場のスケジュールが空いていたことが重なり、前日の内に搬入を済ませました。
と言っても、この日は麻生一人でしたので、麻生家からOVAやグッズ類、飲み物等を持ち込んで、設備確認や不要機材の撤去をした程度です。
なお、この日会場設備の点検をしたことで、前回の鑑賞会時とスクリーンの位置が変わっていることに気付きましたが、今からの変更は不可能と言うことで、諦めざるを得ませんでした。三度目だからと見取り図を貰い直さなかった為のミスで、次回は反省したい点です。
スクリーンを使う利用者が皆無と言う事情もあり、あまり問題視されてなかったのだと思いますが、御陰で、日中は陽光が差し掛かって観難いシーンがありましたので、この件は鑑賞会終了後、改善されるようクレームを入れておきました。
午後には前述のチョコ作成のためまた別の場所へ移動。
夜に帰宅してからは、飲み物メニューやネームプレートの印刷等、ギリギリまで作業していました。

当日朝

当日、会は13時開始だったのですが、スタッフは10時に現地集合して準備を行いました。
まず最初に会場で行った作業が「座席位置確認」。三人でぐるぐる椅子に座り合って、できるだけ視界が開けるように椅子の位置を微調整すると言うお仕事です。これ、前回もやったなと思い出して面白かったです。
ざっと掃除して、ゲストを迎えた後のタイムスケジュールを確認、荷物を紐解いて展示し、麻生は手紙を書いたり買い出しに行ってもらったり、としてる内にあっという間に開場時間で焦りました。
「チロルチョコを袋に詰めるだけの単純なお仕事」とか言っていた作業が、実は一番手間取ったところかも知れません。
これより早い集合はスタッフ一同の住まいから考えても無理ですし、会の開始は遅くすると芋蔓式に終了も遅くなるので、ずらせても30分程度でしょうか。
前日をもっと有効活用すべきかな、と思う反面、日曜開催だと二次会が設け難いと言う点があり、悩ましいところです。

宝塚宙組シアタードラマシティ公演「ヴァレンチノ」初日を観劇。

冒頭から総括的な話をさせて頂くと、この作品が、1986年初公演であり、且つ小池修一郎氏の演出家デビュー作品であると言うことが、一番凄いところだなと思います。
確かに若書きの感はあって、ナターシャとの関係などはもっと掘り下げて欲しいとか、一幕の幕切れはもう少し盛り上げが欲しいと思いましたが、ユーモアと希望と哀しさとが入り交じった良い作品ですね。また、冒頭の無声映画的な演出に、映像を組み込んだ近年の演出への繋がりを考えたりして、今回は演出家と作品を強く意識した観劇になりました。
再演物となると、当時は新鮮さがあった曲や演出でも、今の時代にはそぐわないと言うことが多いですし、実際観ていても「栄光と挫折の物語」に強い既視感があって、同じような構成の「THE LAST PARTY」や「HOLLYWOOD LOVER」の方が今風で良く纏まってると思うポイントもあります。しかしラストシーンでの清涼感など小池演出ならではの大衆性があり、程よく軽く、程よく高尚で、初見でも分かるし、二度目だといろんなシーンが重なったり繋がって見える楽しさがある、練られた作品だと思います。
厳しい事を言わないといけないのは、演者の方かな。
公演後、カーテンコールでスタンディングオベーションが発生したのですが、正直、演じる側はまだ100%でない。もっと伸びる部分があると思いました。普段起立しない麻生も今回は立ちましたが、それはあくまで作品への賞賛としてでした。
とは言え、主演挨拶でも「立ち止まる事なく進歩する」と語っていましたし、キャストの役付きは見事に嵌まっているので、徐々に深まって濃くなり、作品の良さ以外の点でももっと魅せてくれることでしょう。
東京で観る日が、今から待ち遠しいです。

まず、公演に先駆けて購入したプログラムに触れておきたいのですが、掲載される写真が、通常下級生は全公演使い回しなのに、全員扮装写真だったのは思いがけず嬉しいポイントでした。
開始直後、アナウンスで「ヴァレンチノ」のイントネーションに驚きました。「ノ」で下がるのだと思っていたら、平坦に読むんですね。

以下、キャストの話。まずは通し役がついてる人から。

ヴァレンチノ@大空祐飛は、ポスターのイメージで今回も苦み走った渋い役かと思っていたら、凄い「若造」で驚きました。久し振りにキュートな母性本能をくすぐる役で新鮮です。片言+訛りの破壊力に何度もニヤついてしまいました。
シーンごとに「アランチャ」の歌のイメージが変わるのが「THE LAST PARTY」の名曲「Life」のイメージとも被り、ゴミ溜めの中での「アランチャ」には目頭が熱くなりました。
いえ、プロローグで夢を語るヴァレンチノの姿で、なぜか早くも目頭が熱くなっていたのですが。
一幕ラスト「血と砂」の踊りには歌が欲しかったですね。タンゴ等は決して巧くなくても魅せる形でキメていて良かったのですが、ソロの踊りだけで諸々を表現しないといけないあのシーンは、マント捌きなどもあって苦戦していた様子。回数をこなせば良くなることを期待します。
挨拶の時に、いつになく緊張した様子だったのは、役が抜けてなかったのでしょうか。

ジューン@野々すみ花は、演技に背伸びした感じがなく自然体で素敵でした。
豊富な人生経験があり、真面目だけれどチャーミングな面も持ち合わせ、周囲から一目置かれるシナリオライターと言う、あらゆる意味で目標にしたい女性でした。

今公演の目玉、男役の演じる女役ナターシャ@七海ひろき。予想外に美しかった! この配役が吉と出るか凶と出るか不安でしたが、大満足です。
敢えて低く出した声が、妖しいお姉様の雰囲気を出していて格好よかったです。
二幕の出番が思ったより少なくて、占いの骨はもっと重要な小物かと思ったら台詞だけであっさりルディと破局するので、少し物足りなさを感じましたが、役の比重で言ったら二番手並で、良く応えていると思います。
しかし「ムッシュ・ボーケール」は果たして芸術なんでしょうか……。一瞬「雨に唄えば」が始まったのかと思いました。

コメディリリーフ的なジョージ@春風弥里は、何の心配もなく観ていられるキャストの一人。優しさが滲み出て来る好演でした。主役と対等で、むしろ彼の支えになっていると言うことが納得できるキャラでした。
彼は実際に随筆を書いたのでしょうか。もし存在するなら、読んでみたいです。
ちなみに「アリスと結婚した」と言う意の台詞があるのですが、役ではなく春風の同期(OG)花影アリスの姿が思わず浮かんでウケました。

贅沢な使い方をされていて、少し申し訳ないのはデ・ソウル@悠未ひろですね。
出番が大変ピンポイントで、且つ他の役を演じていないので、舞台上の出演時間は相当短いと思います。ただ、1幕のあの短い出番で印象づけて、2幕にあの役回りをすると言う任務を確実に果たせる役者となると、余人に代え難く、そしてそのインパクトを出す為には出番を抑制するしかないと言うのも分かります。
ただ、コメディの線で行くのか怖い線で行くのか、どちらかに固定した方が良いのでは?と思いました。
例のダンスには色々な意味で仰け反りました。小池先生は男役同士のリフトが好きなのかしら。迫力があって麻生も好きですけれどね。

娘役に色々役があって良いなと思いましたが、一番美味しいのはナジモヴァ@純矢ちとせでしょう。大女優と言う事で嫌味な感じかと思いきや、パスタのシーンでは可愛い気遣いを見せて笑いも取っていました。
亡命者としての悔しさやプライドが、享楽的な生き方をさせるのかな、と背景を考えさせられました。

その他のキャストで、印象的だったのは第一に美風舞良です。
ピンクパウダーパフの場面は、演出を疑ったけれど、多分ハプニングを誤摩化す為のアドリブだったんですよね? 初日なのに流石の舞台度胸で、安心してお任せできるなぁと思いました。
それから、ダンサーである蒼羽りくの「駄目ダンサー」演技が面白かったです。蚊帳の外になっても監督にアピールを続ける姿が可愛かったです。
鳳樹いちは、実力からして司会のジョニー・マンデル役をもっと面白く出来ると思うので、今後に期待です。

なお、今回のフィナーレは途切れることなく踊り続ける形式。珍しいと思います。
構成自体はとても格好よかったのですが、最後に総踊りしてそのままお辞儀して終わってしまうので、個別に拍手を送れないのが少し残念です。

昨日、宙組特別公演を観た帰りに中野まで足を伸ばして、TOSOVA原画展開催中のufotable cafeへ行って参りました。

まず、今回のシンフォニアスペシャルメニューは下記の通り。

悶絶!!トマトピザ
たっぷりトマトソースとモチモチモッツァレラチーズのマルゲリータ。
バジルの香りもGOODな食べごたえバッチリのピザ……だそうです。
「辛くないです」と言う注記があったので、父子以外は悶絶することなさそうです。

エンジェルチョコレートケーキ
温かいブラウニーに、ホイップの弱い生クリーム、バニラアイス、チョコソースを掛けたデザート。
単品より、合わせて食べるのが最高の組み合わせですね。非常に濃厚でした。匂いも良かったです。
直ぐ食べないと溶けることと、どこにエンジェル要素があるのか不明な点だけマイナスかな。

Revival(リバイバル)
メニューには「レモンとりんごの味がする甘味をおさえたオリジナルドリンク」とありましたが、麻生は梅ジュースのように感じました。
酸っぱいですが、後味がすっきりして、暑い日に最適の一杯だと思いました。

Symphony
テキーラにパインジュース等を混ぜたカクテルだそうです。
一人で昼から酔っ払うのも恥ずかしかったので、今回は見合わせました。

今回はコースターが三種類もあるので、もう一回くらい行く気持ちを残すため、展示はざっと流して観るだけに留めておきました。
おまけアニメの原画が飾られていたのは新しいかな。ワンダーシェフの登場シーンがもの凄い一杯コマ使われていて笑えました。総じてクラトスも多かったかな。
生憎ユアンさまの原画は極少でしたけれど、エンディングの見返りユアンさまがあったので一瞬動揺しました。あと、カラーの展示品で一つだけ観た記憶がないイラスト(給仕コレットの絵)がありましたが、あれは何に使われたのかな。
なお、「Fate/Zero」の展示も同時に行われていましたが、掲載品の四分の三くらいはシンフォニアでした。

コースターは、「ロイド&コレット」「父子」「コレット単体」の三種類。
父子を選ぼうと最初から決めていたのに、実物を見たら「コレット」と言いそうになりました。凄く可愛いです。もし本当にもう一度行けたら、コレットを身請けしたいです。