• 2010年04月22日登録記事

ヤマザキマリ作「テルマエ・ロマエ I」

書店員の選ぶマンガ大賞2010受賞作。と言う事でオビが気になっていた漫画です。

大笑いと言うわけではないけれど、にやりと笑わされました。
設定は奇抜だけれど、うんちくとか、比較文化論が語られていて、割と真面目な教養マンガの側面が強いかも。
一巻5話で、すでに展開が固定化しているなーと思うのですが、これは水戸黄門みたいなもので、どんな難題が出ようと最終的には印籠(タイムスリップ)で解決できると言う安定感はありますね。
確かにローマ人と日本人には共通点があるので、この二つを結びつける発想は頷けるのですが、よく風呂だけに限定してネタが出せるなあと感心します。
願わくば、これからもあまり話を広げず、ルシウスには風呂だけに関わって欲しいですね。

ところで、5話で判明した感じでは、ルシウスの意識が遠くなったのと同時に、日本側での姿も消えているんですよね。とすると人の目前で気が遠くなった1〜2話だと、現場に立ち会った日本人にとってホラーなのでは……。