ドリトル先生のキャラバン
初読時に「サーカス」と並んで凄く好きだった一冊です。
舞台とか物作りと言う要素が自分の好みだと言う点はありますが、ピピネラの一生自体が凄くドラマチックで面白いですよね。
でもこのお話、今回読み直しで気付いたけれど、もし「緑のカナリア」が発行されていなかったら、ピピネラの飼い主探索に至らず、ちょっと消化不良気味ですね。
ドリトル先生と月からの使い
私は、読んだ本の内容を良く記憶している自信があるのですが、「月からの使い」を読み始めたところまったく展開の記憶がなくて「……あれ?」と思いました。
事前に思い出せたのは、使いが大きな蛾であることと、トミーが密航することだけでした。
「月」タイトルの巻は3冊もあるのに、残る2冊も覚えてませんよ!
つまり、それだけ熱心に読まなかった=面白いと思わなかったと言う事だと思いますが、今読み直すと、どう展開するか分からない上に、全体に不思議な空気感が漂っていて、なんとも言えない味わいがありました。
先生の主義も、最近段々と無意味な反感を持たずに飲み込めるようになって来た気がします。
ただ、虫語の研究だけは勘弁して欲しいですね。毎度の事ですがダブダブに心から同情します。