• 2010年07月19日登録記事

宙組公演「トラファルガー/ファンキーサンシャイン」11:30(セゾン・UCカード貸切)観劇。
東京初日から10日経って、やっとMy初日です。

1階SS席。
ショーで蘭寿とむ氏の目線が飛んで来たような気がしますが、そういう錯覚をしても奇怪しくない近さ。この席の問題は、センター以外のお芝居を観てると罪悪感があることですね(笑)。

まずミュージカル「トラファルガー」。
芝居の変更点は、既に多数のファンブログで報告されている通りでした。
宝塚での初日は継ぎ接ぎ感が強かったけれど、全体にアップテンポな展開はそのまま、各エピソードの繋がりが出て来たように感じます。
ジョサイアを庇うシーンなどは、凄く戦場の動きが分かり易くなったと思います。

不評も聞く「ぬくもり」と言う歌詞ですが、私はあまり違和感なく受け止めています。
主人公とヒロインの恋の歌にしては即物的過ぎるように感じられるのかと思いますが、少なくとも最初のシーンの「ぬくもり」は、握った手だけを言ってるのだと思います。
エマを5000ポンドで買い取った芸術品として愛でていたウィリアムは、エマに触れることはなかった。だから、ネルソンに儀礼と関係なく両手を取られたとき、凄く久し振りに人と触れて、その暖かさを思い出したのだと思います。大空祐飛は体温の低そうな役者なので、恐らくとても微かな温かさだけれど、それに吃驚するくらいエマは飢えていたんじゃないでしょうか。
史実とは関係なく、舞台のエマからはそんな印象を受けました。
しかし二回目の観劇なのに、「ネルソンとエマが好き合うの早過ぎない?」と思ったのは事実です。

先日「皇后ジョゼフィーヌのおいしい人生」を読んだので、フランスチームに注目しましたが、妹たちやジョゼッピーナに対して、表面上にっこり微笑みつつ、凄い怖い顔してるジョセフィーヌに大ウケしました。ナポレオン一家、怖過ぎます。

最期のシーン、ネルソンを包むユニオンジャックは、思った通り1階からの視点ではまったく分かりませんでした。しかし、同じ演出が、1階からはまるで波の中に消えていくように視えました。
席を変えて二度観ないと気付かないかも知れないけれど、二つのイメージを両立させる、心憎い演出だったんですね。

以下、前回観劇から印象が変わった役をちょっとだけ。
エマ@野々すみ花が痩せて、綺麗になってきていました。
「一目見たら忘れられないほどの美女」と言われるとやはり疑問符がつきますが、一層磨かれて綺麗になる事を期待します。
ヘンリー殿下@十輝いりす、初見はこれといった印象がなかったのですが、近くで拝見すると大変麗しい殿下でした。鷹揚な人柄が高貴な雰囲気に繋がっているのかな。
ネルソン父@風莉じんの「ホレイショが帰って来る」でまた泣かされました。それ以前の演技も、鬱陶しさが薄めになっていた感じです。

ショー「ファンキーサンシャイン」。
構成が分かって見ているので、初見のような戸惑いはなく、ちょっと緩い独自のノリを楽しめました。思った通り、リピートした方が楽しい作品ですね。
太陽族や、戦士のシーンは小芝居や個々人のチェックが楽しいです。今回観劇予定数があまり多くないので、どこまで観られるか、不安ですが頑張ります。
プラズマでも、男役は認識できました。動きがとても綺麗だなと思ったら、珠洲春希でした。鳳樹いちもこのメンバーに含まれていて、ダンサーなんだ、と知りました。
太陽の戦士は、銃撃戦になった瞬間、蘭寿とむが二人にマイクなしで「逃げろ」と言っているのが確認できました。先程まで奪い合っていたのに、どういう心境の変化なのか、次回はその辺を確認したいです。
第7場Aの若手4組のシーンは、蓮水ゆうやが先輩スターとしての経験値の差か、一番オーラがあるように感じました。