• 2012年04月09日登録記事

「ベアルファレス」4周目データを使い、イヴを攻略しました。

これまで、イヴにはあまり興味がありませんでした。4周目ノエル攻略の際に同時攻略しておいたのは、主人公の出身地指定がイヴと同郷だったというアドバンテージを活かしただけなのです。
そんな私がイヴを好きになったのは、シェオルの柱から救出された彼女が素直な礼を言った瞬間です。
これまでに救出したシャルンやノエルは、最初は主人公を詰りました。勿論、諸手で喜べる状況でないし、私がその立場だったら命を背負わされる重さに耐えられないと思うので、2人の反応も理解できます。それだけに、イヴの強さを感じたのでした。

再開箇所は、MISSION「光を産みし者」のセーブデータから。
攻略の手間だけを考えれば「精神の海」から再開すれば良かったのですが、イヴによるルカの説得が観たかったためです。結果、非常に素晴らしいシーンが観られました。

今あたし達の生きてる所が天国よ。笑って生きていく気さえあればね

この後の重要局面でも何度か繰り返されましたが、非常に素敵な言葉だと思います。

ウェルドの虚像との会話は、割とイヴが優勢に感じました。
虚像の方の台詞も、他のキャラとの受け答えと少し違いがあって面白かったです。

イブの過去は、自分以外と母親以外はぼんやりとした「影」でしか表現されないのですね。彼女にとっては特定の個人ではなく「世間」が敵で、母親だけが明確な形を持っているのですね。
こんなに母親に飢えた子だとは思っておらず、母親を求めて走る姿は凄く意外でした。でもそのギャップが可愛らしく感じたので、預言者として覚醒する筋には納得できました。

エンディングでイヴが語るウェルドは、相当バカみたいですね。
死を目前にした局面での気持ちが「死にたくない」「ま、いいか」「どうして俺だけ」の順で、その次にイヴのことだった、ということで初めて主人公に人間らしさを感じました。
他のキャラの時は、第一に相手の事を考えていたのに、イヴ相手だとかなり自分本意ですね。
そしてイヴの方も、相変わらず人を食った態度でしたが、皮肉ではなく本当の笑顔を浮かべるようになっていたのが印象的でした。
この黄昏の時代に、彼女は自身が望む天国に辿り着けたんですね。