昨年、「萌えるマニュアル」という話題を提供してくれた、テクニカルライター向けの発表会「TCシンポジウム」(2012年7月26日記事参照)。
今年のキーワードは、“キュレーションとゲームニクス”でした。
ゲームニクス自体は、至極納得できる理論です。
テレビゲームの「マニュアルを読ませることなく、誰にでも見ただけで使い方がわかり、知らないうちに使いこなせる」製品を作るための、ユーザー・インターフェースに関するノウハウの総称。「直感的なUI」「マニュアル不要の操作理解」「はまる演出と、段階的学習効果」「ゲームの外部化」の4要素から構成される。
私は、マニュアルを作る人間の最終目標は、マニュアル作りと言う仕事が不要になることだと思っています。
ユーザーに操作方法を伝えるためには、マニュアルという形に拘わらず、システムのUIを磨く必要があるのです。
例えば、スーパーマリオの1面は「1体のキャラクターが画面の左側に立っている。そのキャラクターは右を向いている」という構造で、マニュアルがなくとも「右に進むゲーム」だと分かります。
ゲームニクスの実践とは、こういうことだと思います。
このキーワードを持って来たと言うことは、TC協会も、遂に自身の存在意義に踏み込むのかと思ったのですが……
パネルディスカッション04
ゲーム仕立てのマニュアルを作ってみた! ~ゲーミフィケーションの実践と可能性~
http://www.jtca.org/symposium/2013/panel_tokyo.html#04
あれ、やっぱりそちらの「ゲーム」なの!?(笑)