• 2014年06月17日登録記事

あらすじ紹介なしの走り書き感想。

池井戸潤著「ルーズヴェルト・ゲーム」

現在放送中(次回最終回)のTVドラマは未見。
悪役ポジションの企業がいて、新製品で大逆転劇が起きるのが現実と照らし合わせて如何か、という疑問はあれど、分かりやすいエンターテイメントとして、悪者は懲らしめられ、善人は報われるハッピーエンドで気持ちよかったです。
個人的には、企業野球部の活動や、地味だけれど新製品開発のアレコレが熱く、企業買収の話はおまけかな。

川島誠著「800」

800m走(Two Raps)ランナーの男子高校生2人の視点で進む作品。
走るという原始的な競技は、官能に似ているのだろうか、と思うくらいエロい。
論理的ランナーである広瀬の語り部分は面白かったものの、女性陣が理解できなかったので、良いと悪いの印象は半々くらい。

藤本ひとみ「令嬢テレジアと華麗なる愛人たち」

テレーズ・カバリュスが、恋の遍歴と革命政府との戦いを孫娘に語る体で進む作品。
自由奔放な生き方!
しかし、自分の美貌と才覚で男たちの間を渡り歩き思い通りの人生を生きようとするテレジアの逞しさは痛快。前向き具合に感心します。