• 2017年05月07日登録記事

現在地:Chapter09・水都オルティシエ(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。

ホテルでのひと時

今回はホテルロビーでのワンカットについて、熱く語ってしまいました。

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

Chapter09は雨降るオルティシエにて、帝国要人の会話から始まります。

雨のオルティシエ

この第一声も、若干引っ掛かる内容です。

アーデン
花嫁姿 見られなくて残念だったな

最初、私自身もどこが引っ掛かったのか気付かなかったのですが、「見られなくて残念」だと、結婚式は行われたのに花嫁姿を見逃した、と誤解できることに気付きました。
ただし「見られなくなって残念だったな」などと言わせるのも冗長ですし、前後に影響しないので無視しましょう。

このシーンで指摘したいのは、下記の部分です。

アーデン
ルナフレーナ様には会えた

レイヴス
いや

アーデン
あの女も食わせもんだな
適当なこと言って

ここで言われている「あの女(あのひと)」は、カメリア首相のことだと思いますが、直前にルナフレーナの名前を出していることと、Chapter08でラジオ番組を聞いていないプレイヤーはカメリア首相の存在を知らないため、ルナフレーナが「食わせもの」だと誤解される危険があります。
小手先の対処ですが、言葉はそのまま、当てる文字を「首相」とすれば誤解が減りそうです。

一方、ノクトたちは海に繰り出して、アコルドへ入国。

海だー

少し長い移動ですが、FF15はそういう部分も含めて「旅行」の雰囲気をよく出してるなと思います。

到着後、マーゴでオルティシエの現状を聞き、カメリア首相とも顔を合わせたら、一旦ホテルへ誘導されます。ここで、ゲンティアナから唐突な発言が飛び出ます。

ゲンティアナ
この先の厳しい戦いに備えーー
時を戻すことを望むなら 叶えましょう

アンブラの能力により『過去の記憶』を辿れるようになりました。
宿泊メニューから選択することができます。
※4人のステータスは現在のものが反映されます。
※現在に戻るとき、レンタル中のチョコボは自動で返却されます。
※『宿泊地に戻る』は、アンブラを利用した拠点が登録されます。

……望んでませんので、プレイヤーは「!?」という状態です(苦笑)。

ホテル

まず、この時点での「時を戻す」とは「過去のルシスに戻る」選択肢が選べるという意味ですが、この説明ではそれがわかりません。
そもそも、Chapter09の時点で戻れるルシスの状況は、「過去」と言われるほど以前の状態ではありません。
10年後の問題があるから「過去のルシス」という選択肢になっている理屈もわかりますが、現時点でゲンティアナがノクティスにいう台詞としては、不適切です。

【変更案】

ゲンティアナ
この先の厳しい戦いに備えーー
ルシスへ戻ることを望むなら 叶えましょう

という形で、時を操れる云々をやめておけば、この時点での混乱は起きないでしょう。
Chapter10以降に関してはイグニスの失明問題が関与してくるので、この方法では回避できません。しかし、仕事ではないのでこれ以上は考えないことにします(笑)。

テクニカルライティングとは関係ない言及になりますが、そもそも過去に戻る能力は、安易に登場させてはいけない能力です。問題が起きた時にプレイヤーに「過去に戻ってやり直せばいいじゃないか」と思わせてしまうからです。
もし過去に戻る能力を出すならば、その能力は物語に組み込むべきです。

また、ビブのサブクエストを進めているプレイヤーは、オルティシエで写真を撮ってくる「呪われた絵画」クエストを請け負っています。当然、プレイヤーは「写真を撮った後でルシスに帰るタイミングがある」と思っていたはずです。時を戻さないとクエスト完遂できないとわかった時は、私も憤慨しました。
過去に戻る仕様で進めるなら、「呪われた絵画」は、Chapter15で発生するようにすべきだったと思います。

ちなみに、同じくスクウェア・エニックスの作品であるPSP「タクティクスオウガ 運命の輪」も、システム的に「過去に戻る能力」を登場させていましたが、あれは本編クリア後に解禁される能力の上、過去を変更した後に未来に戻っても、別の世界線ができるだけでした。
FF15も、Chapter15で初めてクリア特典的に10年後に戻れるようにするなどの処置であれば、メタ要素として無視できたかな、と思います。


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