• 2011年07月02日登録記事

「ゴースト トリック NEW Best Price! 2000」クリアしました。

巧舟氏脚本ということで期待していた通り、面白かったです。死者が出歩く荒唐無稽な設定なので、ミステリーとして推理するのは不可能かな。タイムパラドックス的にも疑問を感じます。でも、そういう無粋なことを言って楽しまないのは損というもの。
私の場合、最初はパズル的な部分で悩んで進みが悪かったのですが、D99号の明日の作業予定を調べた辺りから物語に惹き込まれて、以降はほぼノンストップで進めてしまいました。
何周もするようなタイプのゲームではなかったので、ちょっと勿体なかったかも。費用とプレイ時間で考えるなら、BEST版になったのは、製作者にとってもユーザーにとっても良かったのでは。
個性的なキャラクターの魅力と、軽妙な会話のテンポはそのまま「逆転裁判」のノリでした。

本作は、2Dのキャラクター達が豊富なアニメーションで演技するのですが、その滑らかな動きに感心しました。ちょっとオーバーなアクションも、CAPCOMゲームだと「これもアリ」で楽しくなりますよね。しかし、パズルを解く時も毎回その動きを観なければいけないため、リトライするほど食傷気味になってしまったのは残念。
乗り移って操るアイテムの動きが、総当たりで動かしてみないと結果が分からない物が多くて、リトライはどうしても必要なのですよね。
また、仕掛けを動かし終わったら待機、と言う局面もあって、ちょっと緊張感が抜けました。一部章のキメの瞬間に「乗り移る」アクションは自動だったり、ラストの「トリカエ」にヒントを出されたり、重要な局面で受け身にさせられたのも残念です。
これらの問題があり、パズルゲームなのに解けても「閃いた!」と言うスッキリ感がありませんでした。
個人的には、任意のタイミングを記憶して戻れるようになったら嬉しかったですね。
ただ、何気ない風景がそのままステージになっているのは凄いと思いました。色々なオブジェクトが絶妙な配置で置かれていて、緻密な計算を感じます。

時々、セーブボタン等に対するタッチ反応が悪いと感じる時がありました。しかし通常のゲームプレイ内においてはストレスなく遊べました。また、長時間遊んでいると、小さなタッチペンを持つのにも疲れてしまうので、すべての操作がコントローラーでも可能な仕組みは助かりました。

謎を呼ぶストーリーがこの作品の肝なので、ネタバレは避けておきます。
とりあえず、ポメラニアンのミサイルが可愛いかった。これに尽きます。