• 2012年07月01日登録記事

お台場シネマメディアージュにて、「大空祐飛ラストデイ」中継に参加。
これは、東京宝塚劇場で上演する宙組「華やかなりし日々/クライマックス」千秋楽、およびサヨナラショーを生中継したライブビューイングです。

……の前に

最後の思い出作りとして、チラとでも様子が見えたら良いなという心境で、生涯最初で最後の入待ち(楽屋入りの様子を見ること)に行ってきました。

退団者より前に、凰稀、北翔、蓮水&鳳翔、凪七&七海、澄輝といった面々の楽屋入りに遭遇しました。
みんな、細身の長身で格好よかったです。

退団者たちの入りは、粛々と行われてとても清々しい気持ちになりました。風莉氏へのファンの言葉が面白かったのと、すみ花が何か答えて笑われていたのが印象的でした。
大空氏は、揃いの白いガードが囲む中、劇場前まで車で直接乗り付け。
素顔メイクに黒スーツで揃えた凰稀以下男役スター陣で大空氏を出迎え、御輿に乗せてくれた御陰で、後ろからこっそり覗くギャラリーでもよく見えました。
そして、御輿を降りた大空氏は、薔薇の花束と共に待ち構えていたすみ花を抱き寄せ、腰に手を回して胡蝶蘭のアーチを潜り抜けていきました。

残念ながら私の立てた位置はみゆき座側の方だったため、劇場に入ったあと、組子が全員集合して盛り上がっていた模様はまったく見えませんでした。
でも、最後の日に生身の大空氏をしっかり目撃できたので満足して中継に向かったのでした。

そして、中継で

笑顔でお別れするつもりが、予想外の涙に襲われました。

芝居はコメディ調ですし、アドリブもあって楽しく観ていました。ショーの方も、舞台上の集中力の高まりがカメラを通しても伝わってきて、惹き込まれて観ていました。
平常心はサヨナラショーが始まっても続き、過去の公演歌に合わせて顔付きが変わる大空氏に「役者だなぁ」と感心しつつ観ている余裕があったのですが……
サヨナラショーの最後、「銀ちゃんの恋」最終場面の再現芝居。棺桶から倉岡銀四郎に扮した大空祐飛が飛び出た瞬間、突然涙が溢れ出てしまいました。
ラストソングが「蒲田行進曲」であることは予め聞き知っていましたし、それなら楽しい最後になると思っていましたし、確かにみんなノリノリで笑顔全開でした。が、中継の客席は、物凄い勢いの手拍子と啜り泣く声で埋め尽くされていました。

幕が降りるのに従ってクールダウンしたのか、挨拶は落ち着いて聞けました(風莉氏の略歴紹介に至っては笑わされましたし)。
その後は何度も何度もカーテンコールが繰り返されたため、どのタイミングだったか記憶があやふやですが、カメラを真っ直ぐ見て「中継会場のみんなも、本当にありがとう!」と言ってくれた瞬間、中継会場の皆さんと一緒に歓声をあげ手を振ったのですが、同時に身体に残っていた最後の涙が出ていきました。
ただのライブ中継のため、公演会場側にはこちらの様子が見えも聞こえもしないのですが、実は中継会場でも、拍手したり手拍子入れたり「YUHI!」の振りをやっていました。
それがちゃんと彼方側に伝わってるような感じがして、本当に最後に不意討ちで泣かされました。

麻生は正直、今はただ空っぽな気分です。
でも、楽しかった。素敵な5年間でした。