• 2018年07月登録記事

岸本佐和子・吉田篤弘・三浦しをん・吉田浩美著「『罪と罰』を読まない」

ドストエフスキーの名著「罪と罰」を読んだことのない4人が、「主人公はラスコー何某」「おばあさんを殺す」という極めて断片的な知識をもとに、冒頭と結末の文章から全体の筋を推測し、作家や登場人物の真意を「読む」という試み。

非常に面白くて一気読みしました。
もともと同人的に発行する予定だったという企画だけあって、他人の酒飲み話を覗いているようなくだらなさがあるのですが、そのユルさが楽しかったです。

本書を手にした切っ掛けは、「痕跡本の世界」(2018年6月5日記事参照)で行われていた「読んでない本大賞」が興味深かったので、本書のタイトルにビビッと来たことでした。しかし両者で共通する要素は「読んでいない本を語る」という出発点だけで、こちらは参加者の多くが作家ということもあり、「自分だったらこう書くだろう」というストーリー論、キャラクター論にもなっていて、また別の面白さがありました。特に、三浦しをん氏の激しい妄想力が冴え渡っています(笑)。
最終的にも読まないまま終わるのでなく、4人による読後座談会も開いていて、ここで答え合わせと共に「推理も面白かったが、実物にはまた違う面白さがあった」という綺麗なオチがつくのがよかったです。
実は私も「罪と罰」は読んでいませんが、「罪と罰」を読みたくなる、非常に楽しい一冊でした。

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「ベイカリー オールド キッチン オーガニック」

東京都練馬区の遊園地「としまえん」近くに、美味しいパン屋があると聞いて参上。

店内の一段高い位置にはイートインスペースもあり、かなり広々しています。
名前に「オーガニック」と入れるだけあって、こちらのパンは有機穀物酵母や天然酵母を使った無添加パン。パン生地以外もオーガニックな食材が中心で、商品ポップに「ヴィーガン向け」とあるものが目立ちました。このポップには、使用食材が細かく記載されているので、アレルギーのある方も安心なのかなと思います。

個人的に嬉しかったのは、パンが1つずつラップで包んだ状態で陳列されていたことです。ほとんどの店では、焼きたてのパンを提供するため、素のまま販売されています。でもたまに、店内で何度もくしゃみや咳を繰り返す客がいて、衛生面が気になることもあります。
その点、包装して販売していれば安心ですし、店側もそのまま袋に入れるだけで提供できて、なかなか良いことだと思いました。

今回頂いた中では、クロワッサンに独特の美味しさがありました。
意外とカリッとした食感がありつつ、全体的に重さのある作り。バターは大量に含まれている感じがしたけれど、決してベタベタはせず、サラサラしています。非常に深い味わいを堪能できました。
チーズを練りこんだブレッドは、程よい塩気があってこれも美味。なによりチーズ含有量の多さが嬉しいです。
もちろんカスタードも手作り無添加。甘さは控えめ。卵の濃厚さと後味の軽さを両方感じる、不思議なバランスだと感じました。

でも一番満足したのは、写真から漏れてしまったマドレーヌ!
美味しくて一気に食べてしまい、後でお腹が減らず困りました(笑)。

健康志向へのこだわりが味にもフィードバックされていて、これなら納得のオーガニックパン屋でした。

現在地:8章「上の上のほう」終了
どんどん面白くなって、プレイを止められず、うっかり徹夜しそうになりました。実際はもう少し進んでいますが、区切りがいいのでここまでの感想でまとめます。

マグナ

岩の巨人マグナの手で空の神殿まで運んでもらう様は、本作でも屈指の美しい光景だと思いました。