現在地:空中要塞バハムート起動後
大灯台内部は、実質ラストダンジョンということもあって、長い上に仕掛けが満載です。
仕掛けは概ね覚えていたので懐かしい気持ちで進んだけれど、道中の門番ボスについては全く記憶がありませんでした。ガンビットを組み直す必要がないような敵は、なかなか印象に残りませんね。
頂上へ辿り着く直前、92階付近でパンネロがアーシェの真意を推し量るイベントがあります。
私は1分強しかないこのシーンこそ、大灯台攻略後のリッキーの台詞と合わせて、FF12のテーマを言い表している場面だと思います。
パンネロは、「復讐して気が晴れるのは死者ではない」と、アーシェやヴァンよりずっと先に理解していて、でもそれを言って聞かせるのでなく、ただ見守っていたのですね。
我々だって、信心深くなくとも盆には帰省して墓参りしようと思うし、死者の祟りだとか供養だとか、考えることもあります。そう思いたいのかも知れません。ファンタジー作品なら尚のこと、死者と生者の境界は曖昧です。
しかし、この後殿下も悟るように、イヴァリースでは生者が何をしようと「死者の心は動かない」のです。
同時に「死人が生きている人間を動かす」ことを良しとしない。そこに私は本作の面白さがあると思っています。
それから、ガブラスの挑発で憎しみを掻き立てられたアーシェとヴァンが、ふとお互いを見た瞬間の無言のやりとりに、ハッとさせられました。
HD化で細かい表情が見えることで、二人が互いの顔に「自分の復讐心の醜さ」を見たことがはっきり理解できました。このシーンのために、二人は「復讐」と言うキーワードで繋がっていたのですね。
ジャッジ・ガブラス戦はイベントからの繋がりでバッシュ・ヴァン・アーシェ、シド戦は関係性を考えてバルフレア・フラン・アーシェで挑みました。
結果としてガブラス戦には攻撃役しかいなかったけれど、速攻で終わりました(苦笑)。
この次にある2戦目も弱かった記憶があるし、もう少しジャッジマスターの名に恥じない強さを見せて欲しかったところ。まさか攻撃も防御も弱いことで「剣にも盾にもなれん奴」と言う皮肉を体現した訳ではありますまい。
シド&ファムフリート戦も、正攻法で撃破。
オキューリアは現世に対して直接力を振るえない感じですが、ヴェーネスは度々己の身でシドを守っています。それでも戦闘中は手を出してこないのは、シドの意思なのでしょうか。勿論、不滅のオキューリアが戦闘に干渉してきたらゲーム的に困るので、静観してくれるのは有難いですが。
ヴェーネスは6年前のバルフレアを見知っている、と言うことも踏まえると、親子の戦いをどんな気持ちで見つめたのか考えてしまいます。