• 2018年01月03日登録記事

吉永南央著「糸切り 紅雲町珈琲店こよみ」

誤って、シリーズの4作目から読んでしまいました。
新刊が平台にあり、面白そうだけれどシリーズ物だから1作目から読もうと判断。棚差しで一番左のものが1作目だと判断したら、違いました(苦笑)。よく確認しないといけませんね。
とはいえ、レギュラー登場人物はそれほど多くなく、読んでいけば人間関係も分かるので、困るところはありませんでした。

主人公の草は、様々な経験を経て落ち着いた老婦人。70歳を超えた女性の主人公という時点で珍しいと思います。こんな風に老いたいと憧れたり、こんな老婦人が身近にいたら心強いと思ったりできる、素敵な女性でした。
小物の描写なども丁寧で、小蔵屋に行ってみたくなりました。