• 2011年02月登録記事

ジェイン・オースティン作品を初読み。

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
ベネット家の次女エリザベスは、高慢な大地主ダーシーからプロポーズを受け、これを強かに拒絶する。しかしダーシーへの悪感情は彼女の偏見で、彼が実は誠実な紳士だったと分かる。また、ダーシーもエリザベスの拒絶から自身の高慢に気付き、態度を改め成長する。やがてダーシーが再びプロポーズすると、エリザベスは喜んでそれを受けた。

題名から階級差別等のお堅い話かと想像していたので、途中で恋愛小説だと分かった瞬間は殴られたような衝撃を受けました。
でもお話が面白くなったのもその辺からで、先が気になり結構良いスピードで読み切ってしまいました。特に上巻の最後から下巻への「引き」は凄いですね。原文はそのような構成になっていないと思いますが、これは文庫で読んだ時に実に巧い構成でした。
正直、下巻の途中までは、ダーシー氏が再プロポーズしても、エリザベスは家族を恥じて再び断ることになるのでは、と思っていたのですが、幸せな結末を迎えてホッとしました。

筋は単純で、出来過ぎた偶然も多いお話なのですが、このお話で重要なのは人間描写なのでしょう。登場人物の誰一人として完璧な人間はおらず、主人公エリザベス自身も、偏見と言う色眼鏡で相手を見ているため読み手に伝わる作中の人物像に影響しているのでないか、と考えるのも面白いです。
ただ、個人的にベネット夫人やコリンズ牧師は「喜劇的人物」と評されているけれど、他人への迷惑を顧みないので、見ていて愉快な気分にはなれない人物でした。
ベネット氏も、エリザベスとは仲が良いけれど、結局自分勝手な親な気がします。社会的にあまり感心されていない人物であり、特定の娘からは慕われてる、と言う点からマックス公爵とエリザベートの関係に似ていると思いましたが、如何でしょう。

尚、上記に表紙を掲載したちくま文庫で読みましたが、ある程度軽く読み易い訳で、オススメでした。

「ジェルボー」はハンガリー・ブダペストの老舗カフェ。
http://www.gerbeaud.jp/

ジェルボー

エリザベート王妃も常連客の一人だったと言う逸話がある有名店です。
一口が幾ら……等と考え始めると食べられなくなる価格でしたが、ハンガリーまで往復する事を考えれば安いものと、思い切って2種類試してみました。

ドボシュトルタ

ドボシュトルタ

上に乗ってるのは、キャラメルコーティングされたビスケット風スポンジ。
微妙に斜めに傾いているのは、写真撮影の為ではなく、クリームが片側にだけ入っている為です。ディスプレイ用の処置なのでしょうが、一瞬「ずれてる?」と思いました。
飴のように硬いため、フォークで切るのは諦めて、これだけ別に頂きました。
中身のケーキは、スポンジとクリームが何層にもなっていて、とにかく美味しい。キャラメル仕立てなのに上品な仕上がりです。
スポンジが前述の通り普通のスポンジ生地ではなく、ビスケット風の微妙な硬さがあって好みの食感でした。これがハンガリー風なのでしょうか。
結構良い価格でしたが、納得のお値段です。

ジェルボートルタ

ジェルボートルタ

所謂ザッハトルテ風。甘さに逃げず、ビター勝負でした。濃厚と言うか、鬱陶しさのない「詰まった」味でした。洋酒がかなり利いているので、そこで好みが分かれそうです。
悪くないけれど、価格とサイズを考えると、久し振りにデメルのザッハトルテが食べたくなりました。

個人的には、ドボシュトルタの作りに「これぞパティシエの技」と感心させられたので、同じような作りでバニラ調のエステルハージートルタも試してみたいと思っています。

色々な「診断」ツールがありますが、次に遊ぶゲームの検討材料にでもしてみようかな、と思ってこの占いを遊んでみました。
ゲームメーカー占い

麻生壱埜は……

「フロム・ソフトウェア」タイプ。

若干マニアックな趣味を持っていて、そこにかける情熱はかなりのものをもっているようです。

折角合ってる診断結果なのに残念ですが、アクション性の強い物は苦手なので、フロム・ソフトウェア製ゲームを遊んだことがありません。
でも折角なので「己の信ずる道を征け」体験版を落としてみましたよ。

ちなみに、出来心で贔屓役者の名前を入れたら「エコールソフトウェア」だったんですけど……。
どう反応しろと言うのか!

カロッテ村に辿り着き、エンディング判定がくると思ったら、なんとプレイ期間が2年延長されました。
一周目が終わる前に図鑑を埋めておこうと思って、無茶なお金の使い方をした後だったので、嬉しさは微妙な具合……。
一応、3年終了地点での来村数は1789人でした。
人参の像は、予想外の大きさで吃驚しました。あれ、もしかして生の人参なんですか?

折角期間が延長されたので、新たな客層を開拓するため大貫洞へ。
敵が強くて梃子摺りましたが、2回目の挑戦で新しい街メッテルブルグへ到着できました。が、頑張った甲斐が感じられない程、殆ど何もない街ですね!
今まで粗悪品しか手に入らなかった入手難素材が売っているのは嬉しいですが、生憎事前にお金を使い果たしているのと、大貫洞で拾ったアイテムでコンテナがパンクしていて、余り満足行く買い物は出来ませんでした。
幽霊のパメラと言うキャラの存在は知っていたので、宿を一通り探してみましたが見当たらず、一泊してみたところなんとアニメで登場。
しかしここまで店番を頼みに来るのも面倒だし、今更仲間を取り替えるのも気乗りしないので、今後お出まし願う機会はなさそうです。次周はもっと早くメッテルブルグに辿り着けるようにしてみようかな。敵の出現率を下げる手段があれば良いのですが。

錬金術の方は、作れるアイテムがマンネリになってきました。
恐らく未だ余り探索し切れていないダンジョンに、錬金術の本があるのでしょうね。錬金術を楽しみたければダンジョン攻略もしないといけないと言う事で、must事項が多くて時々面倒になります。妖精さんを雇えないのもちょっと寂しいな。

このゼノビアンズ、動くぞ!

と言うわけで、情報が遅いですが「タクティクスオウガ 運命の輪」海外用プロモが公開されていました。
楽曲は崎元仁氏書き下ろし。ソフト自体には収録されておらず、あくまでPV用だそうです。
これを見て、一気にテンションが上がりました。死者の宮殿を制覇できてないし、ミルディンを成長させてる途中で心残りもあるので、やはりアトリエ後はオウガに戻りそうな予感です。細かい仕様に文句は付けつつ……。

PV自体は、陰影の強い絵と、素朴なキャンパス画っぽい絵が交互に使われていて、少々テイストの差に戸惑うところもあります。特にタルタロスのところは繋ぎが悪いと思います。
が、動いているゼノビアンズを見られただけで満足です。ヴァイスも格好良いですね。泥臭さと重さのある襲撃シーンは非常に好みでした。逆に、デニムの影はかなり薄めかな。姉さんに至っては本当に脇役。
ちゃんとヴァイスとデニムがゼノビア人たちを挟み撃ちしてるとか、バルバスの化け物染みた強さを感じるとか、マルティムがギルダスと戦ってるとか、ニバスの周りにいるのはデスナイトのように見えるとか、ある意味ファン向けなPVで、ニヤニヤしちゃいます。
それにしても、二人のランスロットの激突と言う幻のシーンが最後にあるなんて、ある意味詐欺PVじゃない?(笑)
あ、海外版でもDLCが出るなら、問題ないですね。

北米版は2/15、欧州版は2/25の発売。
向こうではFFTが発売済で、オウガの方が後出しになるため、どういう評価になるのか謎ですが、オウガバトル続編検討への良い要素になることを願います。