• 2012年02月登録記事

宝塚宙組東京特別公演「ロバート・キャパ―魂の記録―」15時回(千秋楽)を観劇。

中日への遠征と被ったため、この公演は見られないと思っていたのですが、千秋楽チケットが回って来たので観て来ました。
宙組の中堅以下の芝居巧者を集結させた感のある編成で、非常に手堅い作り。
好みは分かれそうですが、演出や1エピソードの長さなどもストレスなく観れて、充分佳作だと思います。
但し母親とのエピソードだけ、2回とも妙に唐突感がありました。特に1幕の「カメラマンなんて危険な仕事は辞めて」と言われるシーンは、その前に怪我をする等の前振りが必要だったのでは。
また「崩れ落ちる兵士」と「ゲルニカ」が力強い分、ラストは「これで幕切れ?」と呆気なく感じてしまうのが少し勿体なかったです。この辺は、伝記物の限界ですかね。

役は、主演コンビ以外のスターにこれと言った役がない状態で残念でした。
特にチーキ@春風弥里は勿体ない使われ方。
逆に、フェデリコ@鳳樹いちシム@星吹彩翔は、非常に美味しい役で、観られて良かったです。
フェデリコは全力で泣かせに来る芝居だったので、心の中で「死亡フラグ立て過ぎだよ!」と突っ込みつつも泣きました。シムは、花組「舞姫」での日向燦を彷彿とさせるドジっ子眼鏡男子で、非常に可愛かったです。
アンリ@蓮水ゆうやも良かったですが、シムとコンビ扱いなので、ちょっと割を食った感。

ピカソ@風莉じんマリー=テレーズ@愛花ちさきヴァンサン@蒼羽りくなどは、出番は限られていても芝居を楽しんでいるのが伝わってきました。
コーネル@桜木みなとは、少し体型が変わりましたね。「クラシコ・イタリアーノ」の時はしゅっとして格好よかったのですが……

ロバート・キャパ@凰稀かなめは、「自分」があるのかないのか、ちょっと分かり難い男。フェデリコやゲルダに言われて物事を決めてばかりで、意志が薄弱に感じました。まぁ、その辺は脚本のせいで、演技は主演として堂々としたものでした。
初ヒロインのゲルダ@伶美うららは、及第点かな、と思いました。脚本段階で既に知的で魅力ある女性なので、演りやすかったのではないでしょうか。
初めて台詞や歌を意識して聞きましたが、白羽ゆりに似てますね。良い声だと思います。高音が出ないのだけがネックですね。

フィナーレでは、男役群舞で4人口が春風、蓮水、鳳樹、蒼羽。誰を観るべきか迷って困りました。
蓮水除く「ダンサー」と称される3人が、みんな微妙に傾向の違うダンサーなので面白かったです。春風はタメて焦らして格好付ける踊り。鳳樹は、爪先の先まで力が入っていて、一番教科書通りというイメージです。蒼羽は優雅。例えるならば、1人だけ秒間60フレーム処理(笑)。そして秘かに顔で踊るところも好きです。

最後の曲に手拍子が入り、出演者個別に拍手が出来なかったのが残念でした。
ただ、カーテンコールで春風からの異動挨拶がありました。涙声になっていましたが、顔は最後まで笑顔で、10年育てられた宙組と宙組ファンから離れるのは寂しいが、花組でも頑張るという内容でした。
この時に盛大な拍手で送り出すことができて、ホッとしました。花組での活躍を祈っています。

最後に少し自分語りをしますが、私の身内にもカメラマンがいます。
仕事の報酬を受け取る為に客先へ出向く時に持ち金がなく、カメラを質に入れて電車賃を借りたという話を聞いたことがあります。そのため、冒頭のライカを質に入れるエピソードには少しニヤっとしました。

宝塚宙組中日劇場公演「仮面のロマネスク/Apasionado!! II」2/18 16時30分回、2/19 11時回を観劇。
2日連続で見て、遠征後に本稿を書いているため、1回目と2回目の感想をまとめることにします。また、プログラム未購入のため、記憶に頼っております。DVD発売後に詳しい感想を書きたいですね。

初めての中日劇場。
劇場のある中日ビルは古い構造ですが、入口前に待合所があることや、適切な手洗いの数と空室が分かる看板方式、豊富な売店など、博多座に通じるものがあって良い地方劇場だと思います。また、場内はステージに対して客席が比較的コンパクトで、端席でも見切れることが余りないようです。反面、音響は少し弱い気がしました。

で、肝心の舞台感想です。
まず、ミュージカル「仮面のロマネスク」。
原作が発禁本というだけあって、大幅に宝塚ナイズされても尚、耽美で退廃で妖艶の世界でした。
役が多いため下級生までフル稼働で、転換も多く、初見だと話を追うのに少し疲れましたし、多少話が飛んでいるような箇所も感じましたが、全体の展開が分かっている2回目は非常にのめり込めました。
最後は、メルトゥイユ公爵夫人の台詞「楽しかったわ」に気付けば涙が流れていました。ラストシーンで、1時間30分のドラマのすべてが昇華される感じがします。

ざっとしたキャスト感想は下記の通り。全体的に、隙のない配役でどのキャストも適役でした。
ヴァルモン@大空祐飛は、クールな放蕩児に見えて実は熱い血が流れているキャラクターでした。行動は酷いのですが、仮面と本当の自分が分からなくなっているような頼りなさもあり、許してしまいます。あんなに迫られたら、堕ちるわ。
メルトゥイユ公爵夫人@野々すみ花は、正直言って「貴婦人」「高嶺の花」という柄ではないのですが、演技で捩じ伏せた感。能面だけれど、瞳に情念があり、視線の動かし方で秘かな心の内が伝わって来ました。
豪奢なドレスが次々登場するのも楽しいところ。白ブラウスと朱色のスカートの衣装が少し女学生調で好きです。
ダンスニー男爵@北翔海莉は、ある意味いつもの北翔海莉。コメディリリーフとしてガンガン客席を笑わせていました。音響の悪さをまったく苦としない歌声に酔いしれました。
トゥールベル夫人@藤咲えり、最初は「あんな人」と言われるように地味な印象だけれど、ヴァルモンが迫る度に花が綻び、色気が出てくるのが素晴らしかったです。今公演で一番の功労者だと思います。
セシル@すみれ乃麗は、歌が大幅改善されて声量がついたので驚きました。
ジェルクール伯爵@悠未ひろの発言は、女性の視点で非常にムッとさせられて、役としては正しい感じ。
ロベール@十輝いりすは執事姿も麗しく、優しく有能な美味しい役。公爵邸を去る女中が言う「ロベールさんもお元気で」の台詞に、異動する十輝を配役している妙がありました。
ただ、プロローグで「登場人物の紹介をロベールから」とダンスニーから言われているのに、一切紹介していないですよね(笑)。
アゾラン@凪七瑠海は、等身大の役で似合っていました。ちょっと蓮っ葉だけれど、主人の事が好きなのも可愛かったです。
ベルロッシュ@鳳翔大の美貌を生かした役。台詞は非常に少ないのですが、メルトゥイユ公爵夫人への視線がすべてを語っていました。

ショー「Apasionado!! II」。
再演にあたって、新規参加役者にあわせた場面追加や変更がありましたが、基本路線は博多座版「Apasionado!! II」の通り。
歌で何人か苦言を呈したい人はいましたが、プロローグからフィナーレまで、とにかく最高の盛り上がりでした!

「熱視線」は「ヴァレンチノ」の配役を流用して、ナターシャ@七海ひろき。ちょっとしたファンサービスで嬉しかったですが、流石に後半の歌のキーが辛そうでした。
ソファに横たわったルディが、まるで膝を抱えてる子供に見えました。博多座公演の時は、寝そべってる大人だと思いました。その姿勢は変わらないのに、あの「ヴァレンチノ」のルディがもう一度現れたようでドキっとしました。
「熱帯夜」の女装軍団、初参加組のヴィオレッタ@悠未ひろは割と想像通り、ペンサミエント@凪七瑠海は思わずオペラでずっと覗き続けた愛らしさでした。ペンサミエントは博多座では珠洲春希が担当した箇所で、そちらもゴージャス美女でしたし、秘かな美貌枠だったんですね。カーネーション@鳳翔大も改良した乱れ鬘で色っぽさを増していましたが、個人的好みではペンサミエントに一票。
チューリップ@十輝いりすの髪型は2回とも猫耳でした。
黒薔薇@寿つかさの濃厚なウィンクは名古屋でも大ウケ。
そして女装のまま総踊りで客席に降りてくれるのは最高のサービスでした。
ちなみに、18日は純矢ちとせの赤い襟が外れるハプニングがあり、片手で押さえながら踊っていました。衣装関係のハプニングは珍しいですね。

新場面関係では、中詰め後、悠未ひろが客席から登場する新場面(ジャングル)。ホットだし、悠未ひろの意外に自在な声を楽しめて面白かったです。ここは女性陣も非常に挑発的な衣装と振り付けで、ドギマギしました。
フィナーレのデュエットダンスは、新曲に変更。少し攻撃的に挑み合うような2人の世界に変わっていました。尺が長めで、たっぷり2人の「演技」としてのデュエットダンスを堪能することが出来ました。

楽しい2公演、これが本公演でも良かったくらいの濃密な舞台でした。

ブラウザゲーム「Gravity Master」
http://home.scarlet.be/~bbonte/portal/gravitymaster.html

マウスで線を描いてボールを動かし、ステージ内にあるすべてのマークを通過させるというゲームです。
ローディングが少し長いですが、待たされる甲斐があります。

ゲーム開始前に操作方法の説明がないため遊べるか不安でしたが、1マップ目と2マップ目にチュートリアルメッセージがあるので問題ありません。最初、ステージ2のメッセージが目に入らなかったので、どうやってもクリアできない!と挫折しかけました。
ただの直線だけでなく、曲線、引っ掛けた形、四角、球体など色々な仕掛けを作れるので、ステージの解法は人それぞれ。頭の体操になるし、創作意欲が掻き立てられます。

ちなみに、私はレベル9を偶然クリアした後、レベル10で頭を抱えています。

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三八菓舗ブランドの菓子店、札幌菓子處「菓か舎」のチーズケーキ「マスカルポーネ北海道」プレーンタイプ
http://www.kakasha.com/indexkakasha.html

以前お土産に貰った「しろくまタイムズスクエア」が可愛いし美味しかったので、好意を持っているブランドです。
チーズケーキですが、中身はムース仕立てでふわふわ。
チーズの味はするけれど、癖はなく非常にあっさりした後味。表面にホワイトチョコレートを削ったものが乗っていて、これが甘みを出しています。価格的にも妥当だし、チーズの丸箱を模したパッケージも面白くて、良い感じ。
サイズは小さいけれど、4等分で十分かな、と思います。
手土産等でお奨めできる商品です。

ステージ2「カルシュタット」クリアまで。

2ステージ目で早くもマンネリ感に悩まされ始めました。
ステージ開始直後は、住人の顔触れが変わるので出逢いを楽しめるのですが、ノスフェラトゥやダンピールの増加に伴って行き先が絞られていくので、ステージクリアまでに掛かる日数が増えるほど、やることがなくなっちゃうんですね。
序盤は昼忙しく夜が暇で、終盤は昼暇で夜はそこそこ。そんな感じです。
単調な作業の繰り返しなので、攻略方法を確立すると飽きます。
雰囲気と会話は凄く良いし、ステージは3つしかないので、クリアまでのモチベーションくらいは維持できるかな。

顔グラフィックは、前のステージの村人と一部使い回しで少し残念。それと、顔では大人か子供かイマイチ判断できないため、会話中に「あれ?」と思うことがあります。

今回は、序盤にノスフェラトゥを浄化され続け、保有臨界体力数に目に見える差がついた時点で投げ出そうかと思いましたが、夜間の戦闘をきちんとこなして女性ダンピールを潰していく地道な作業でなんとか競り勝ちました。
意外とハンターの行動も侮れないですね。
直系ノスフェラトゥにしたツィレ夫人が、従属ノスフェラトゥで3人の女性を獲得したため、一大生産工場を築けたのも大きな勝利要素でした。

ちなみにこのステージで、友好度が上がった時に効果音が鳴ることに気付きました。道理で、何度も話しているのに仲良くなれない住民がいた筈です。音を聞かないプレイだと、どこで話し掛けると有効なのか確認できず、難易度が跳ね上がっていました。
それから、住宅が密集して存在するようになったことで、狙った相手と違う家に侵入してしまい吸血を始めてしまうミスが頻出。吸血は1日2回が限度なので、かなり手痛いですね。侵入した後に吸血をするかどうか選択肢が出る仕様なら楽だったのですが……。でも、そうしたら昼にターゲット住人を付け回す楽しみが消えそうで、なかなか難しいバランスです。