• 2009年10月12日登録記事

大江山花伝DVDは25日! ラスパの感想はあと2〜3回くらい……ギリギリ終わるかな?

【第2幕5場】
その頃、病院でゼルダは出会った頃のスコットを描いていた。絵の中のスコットの背中には羽があった。それなのに自分がその羽をもぎ取ってしまったと悔恨する――

切り抜かれた空間の中で綴られる、透明な独白。
でも「You are me」な二人だったのだから、ゼルダも羽を持っていたのではないでしょうか。2幕は、1幕で幸せの中で歌われていた曲がRepriseで歌われるのですが、そのシーンはどれも切なくて堪りません。
スコットへの純粋な愛を語るゼルダには、近寄りがたい美しさを感じます。
それと、このシーンはゼルダに問いかける医師@一色瑠加が大人で素敵です。2場でスコットに病状説明していた時も、過剰に慰めることはしないけれど相手を気遣う優しさを感じました。

【第2幕6場】
スコットは公園で自身の小説を読む学生と出会い、感想を尋ねる。学生は、スコットの小説に忌憚ない感想を述べた上で、不思議と人生に寄り添いもう一度読みたくなる作品だ、と語る――

娘のスコッティは、いったい何時の間に産まれたんですかね(笑)。
公演の学生@明日海りおの配役に驚きました。出演者内でおそらく最下級生だと思われるのに、とても美味しい役ですね。
DVDを観ている内に、明日海は月船さらら(アーネスト)に似ている気がしました。その辺に配役の妙が……とは深読み過ぎでしょうか。
深読みはともかく、次場で重要なポイントになる役なので、しっかり印象を付けないといけない事を考えると、ここで眼を惹く美貌の明日海と言うのは、正しい使い方だなぁと感じます。
「舞姫」で、豊太郎の大学時代と、エピローグの留学生を彩城レアに二役させていた時に感じた事ですが、植田景子先生の配役は理に適っていて良いなぁと思います。