けれどそれより目を惹いたのは、温かい印象がある茶色の瞳。目尻が少し下がったその瞳を見ると、厳ついと言うよりは優しそうな、どことなく世間ずれしていないお人好しな性格が透けて見える。
――未発表作「彼らのはじまり」より
……と言うことで、数年ぶりのAKCキャラトークは、イクスことイグゼフォム・カルバニル語りです。
イクスは、比較的初期から不運キャラであることが決まってました。
彼の「不運」を物語に組み込む時には、注意している大きな特徴が二点あります。
一つは、彼自身がミスを起こすのではなく、本人の行為と無関係に天からもたらされること。要するに、周りに迷惑を掛けられるポジションだと言うことですね。
もう一つは、不幸ではないこと。
運の悪さに悄気ることはあっても、それが原因で不幸せだと本人が思う人ではないのです。
このさじ加減が難しくて、あまりキャラクターが固まってなかった初期の作品では、不幸描写してることがあります。リライトで書き直したい点のひとつです。
武芸に優れると設定しておきながら、私にとっては「なんでも3番目」くらいの雰囲気があります。
不運に見舞われてキメられないことがあるからでしょうか。
TRPGキャラクターなら、“一定時間ごとに六面ダイスを振って、2以下が出たら”ファンブル表を振るなどの特殊設定がついてるんじゃないでしょうか(笑)。
でもそんな「能ある鷹だけどペリカンみたい」な雰囲気が良い奴だなぁと思ってます。