• 2012年04月登録記事

アゴタ・クリストフ「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」

タイトルや大きめの文字等から、児童向け文学かと思ったのですが、読み進めてみると残酷な上にエロいお話で大変驚きました。
「悪童日記」を読み始めた当初は、淡々とした空気感がどこまで続くのか計り知れず、どう読むべきなのか悩まされました。双子の奇怪さに馴染めず、こういう子たちなのだとようやく受け入れられたのは、女中の殺害理由が分かる箇所からです。
ところが、1作目のラストに突然双子の道が分たれます。これまで完全に同一人物扱いだった双子が、何の前触れもなく国境で分たれる別人になる様には、まるで「細胞分裂」のような印象を受けました。
急いで2作目も手に取って読み始めたところ、またガラリと雰囲気が変わり、村に残された方(リュカ)の物語が始まります。双子が1人になったことを誰も気に留めない事や、名付けが奇怪しいと思いつつも読んでいたら、またも巻の最後に大変などんでん返しがあり、双子は本当は1人だったらしき事が示唆されます。
結局、またも茫然としたまま3作目へ突入させられました。

物語の構成を考えたら、普通は3巻目の物語が真実だろうと思うのですが、題名がそれを裏切っているのですよね。
実に不思議な作品でした。

5周目の煉獄レベル上げ中です。
パスカとディアスの同時攻略を諦めました。

乱数の影響を考慮して、仲間に入れ直したり、パーティ順を変えたり、一旦別のフロアに行ってみたりとあの手この手を試しましたが、7回挑戦して7回とも眠りについたのはパスカでした。
ディアスよ、そんなに自分の生死を人に委ねるのが嫌か(苦笑)。
というのは冗談ですが、ここまで変動しないとなると、好感度が影響しているのでしょうね。

ニフキーのチーズ
(画面注釈)乱数変え中の1場面、ニフキー惨殺現場。

パスカを諦めるか、ディアスを諦めるか、やり直すかしばらく悩んだ末、ディアスを外しました。
決め手は、ディアスは一度攻略済であること。それと、黒の羨道をディアスと2人旅で過ごすプレイはまだしていなかったので、次周をディアスと一対一で付き合う攻略にしても面白いのでは、と思ったためです。

というわけで、MISSION「鋼鉄の審問者」はディアスの代わりに、回復役のルカを投入。
回復役を連れ歩くのは久し振りですが、アイテム残数を気にせず自動回復してもらえる安心感は、やはり良いですね。
眠りについたのはやっぱりパスカでしたが、もうこれはそういう運命なのだと思うことにしました。

パスカが目覚めない
(画面注釈)絶対目覚めようとしないパスカ。

町の人の視線が怖くて教会に行くのも怖い、というルカの気持ち、とても理解し易いです。
ルカは気弱に見えるけれど、実際は普通の神経の人間がカルスの棺桶に来たなら、こんなものだろうと思います。元々戦闘員じゃない上に個人の目的もないのに、仲間の為に地下遺跡に潜る彼は、実は誰より男前なのでは。

看病イベントは異性から選ばれるので、見舞いイベントをしておいたシャルンが来てくれました。
亡くなった兄クラウスの鎧を預かるイベントが、5周目にして初発生です。王道ヒーローポジションがアーサーとパスカなら、ヒロインポジションはシャルンとサラなんですかね。
でも、煉獄巡りにはディアスを連れ歩く主人公なのでした。

既に舞台化されてしまったことで諦めていた夢が、今頃現実に!

宝塚公演情報(2012/04/16)より転載

4月16日(月)、2012年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、宝塚大劇場、東京宝塚劇場の上演作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。

宙組
■主演・・・(宙組)凰稀かなめ、実咲凜音

◆宝塚大劇場:2012年8月31日(金)〜10月8日(月)
一般前売:2012年7月28日(土)
◆東京宝塚劇場:2012年10月19日(金)〜11月18日(日)
一般前売:2012年9月9日(日)

スペース・ファンタジー
『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』 
田中芳樹作「銀河英雄伝説」(東京創元社刊)より
原作/田中芳樹
脚本・演出/小池修一郎

人気作家・田中芳樹氏による原作「銀河英雄伝説」は、1982年11月に第1巻が刊行され、累計1500万部の売上を誇る大ベストセラーSF小説で、今なお多くのファンの心を魅了し、SFファンに語り継がれている作品です。遥かな未来、限りなく広がる銀河を舞台に、彗星のごとく現れた名将を中心に『銀河帝国』対『自由惑星同盟』の戦いと、人間ドラマを壮大なスケールで描いたストーリー。個性的な数々のキャラクターにより繰り広げられる歴史物語が、新しい魅力をたたえ宝塚歌劇の舞台に初登場です。
なお、本公演は宙組トップスター・凰稀かなめ、トップ娘役・実咲凜音のお披露目公演となります。

どうして代替わりしてからなのかとか、名脇役たちが抜けちゃってるのにどうするんだとか、色々言いたいことや不安もあるけれど、これは観ずに語れない!
ということで、大空氏退団後も宙組公演に出没することになりそうです。

さて、キルヒアイスは悠未ひろか緒月遠麻か、それが問題だ……。麻生は勿論、悠未ひろ推しです。緒月遠麻は、髭役の方が男前だから(笑)。

以前購入報告をした「JINS PC」について、1か月半使用した後の経過を改めて記してみます。
購入直後の感想は、2012年2月25日記事参照

結論としては、使用を続けることによる疲れ目軽減の効果は確かにあるが、煩わしい点もあり、どちらに重点を置くかで評価は変わると思います。

まず、JINS PCを使うようになってから、目薬の消費スピードが格段に落ちました。目薬レポートを更新していないのはその為です。
一方、個人的に気になる点は、レンズが汚れやすいことです。使用していると、次第に画面が見難くなるため、頻繁にレンズを拭いています。ホコリというわけではなく、なんか粉を吹いたような謎の付着物が着くのです。皮膚が呼吸時にファンデを吹いているとか?
それから、JINS PCを掛けたまま室内を移動しようとすると、どうしても周りが薄暗く感じます。特に私の場合「眼鏡を掛けているのに周囲がぼやけてる……」と感じて、少しストレスになりました。JINS PCを外して移動すれば良いのですが、そうすると今度は掛けたり外したりが面倒になってきてしまう無精者なのでした。
また、日頃眼鏡を使わない人間にしてみれば、如何にAir frameといっても、鼻当ての当たる部分に疲れが溜まるので、目と目の間は揉み解しています。

そんなわけで不満はあるのですが、JINS PCなしではディスプレイが眩しく感じるようになったので、今後も利用し続けるつもりです。
一度使い始めると止められないのが、一番の問題かも!?

青山劇場にて、ミュージカル「コーヒープリンス1号店」18時回・アフタートークショー付を歌劇。
トークショーのメンバーは、MC新納慎也、高畑充希、玉置成実、東亜優でした。

最後はハッピーエンドで後味が爽やかですし、全体としては楽しかったのですが、結局は細かい不満が積み重なり、10時間以上の原作を短縮する難しさを感じました。
一言でいえば、名場面ダイジェスト。個々のエピソードが繋がっていないため、間にあった展開を観客が想像で補う必要がありました。と言っても、序盤は丁寧な展開でした。カフェを始めてから突然エピソードがブツ切れになってしまい、主人公二人の心の動きはなんとか追えましたが、展開に唐突感がありました。
例えば、一番重要な性別バレのシーン。ハンギョルが人から裏切られることに神経質なエピソードが事前にないと、ウンチャンが性別を打ち明けることの恐れがいまいち理解できなかったし、ハンギョルの拒絶反応も過剰に感じました。
また、カフェの仕事がほとんど表現されていないので、ハンギョルが幼年期からの夢とカフェ経営の楽しさで揺れる気持ちや、ウンチャンは仕事に打ち込んでいたらしい話が言葉だけで、重みがありませんでした。そもそも、カフェ店内はいつも客がいないし、ハンギョルもウンチャンも店を放ったらかしで遊びに行ってましたよね……。

ほぼ歌えるメンバーが揃い、生バンド演奏という豪華さに反して、音響が悪いのか歌詞が聞き取り難くて辛かったです。しかも、ハングル混じりなので「今のは日本語だったのか、ハングルだったのか?」と一々考えながら聞き取る必要があり異常に疲れました。
また、1曲ずつが結構な長さで、毎回途中で飽きました。主要キャラそれぞれに曲があるのは、出演者のファンには嬉しい配慮だと思うのですが、もう少し短くして欲しかったです。
曲そのものは、槇原敬之の「恋する心達のために」が予想以上に良かったです。4人のそれぞれの声がよく伸びて気持ちよく浸れました。
他方、踊りはアンサンブル任せで、演出的にもメッセージ的にも伝わる物がなく、踊る必要がないと感じました。

原作ありきであることは分かっていますが、物語の舞台が韓国である必然性がなく、キャラ名も分かり難いので、日本を舞台にしたローカライズ作品にした方が受け入れられたのでは。そうすれば前述の歌詞の聞き取りも少し楽だったはずです。

以下、主なキャストから語りたい人だけ。
ウンチャン@高畑充希は、男装が可愛かったです。それなのに、スカート姿になると途端に衣装に着られている感が出るのが面白かったです。
ソンギ@加藤和樹は、美味しいクールポジションですが、微妙に弾けていて、少ない台詞と動きで笑わせてくれました。
ミンヨプ@鷲尾昇は、中の人の人柄の良さが滲み出ていて、役者も合わせた役の中では一番好きでした。アフタートークショーでも女子達の中で大人気だったけれど、結局誰にも指命されなかった辺りの報われない良い奴っぷりが美味しかったです。
ハンソン@新納慎也は、新納慎也の安定感と幅の広さを思い知らされました。最初のソロ曲はキーが高過ぎる気がしましたが、どんどんエンジンが掛かっていって伸び伸び遊んでいました。ウンチャンを彼女に仕立ててユジュと会う非道なところや、実はちょっと怖そうな男だったりするのは、役と関係なく新納の味ですかね。
祖母@中尾ミエが男前なお婆さんで格好よかったです。
でも、最も印象に残った出演者は(着ぐるみ)です。登場しただけで笑いがとれる美味しい奴でした。

最後に、どうしても気になったエピソードについて。
コーヒー豆の発注量を誤り店に損害を出した件は、ウンチャンに責任があると思いました。確かに間違ったのはミンヨプだけれど、ハンギョルから命じられた発注の仕事をミンヨプにやらせたのは、ウンチャン自身です。しかも、指示は別の仕事をこなしていたミンヨプに口頭で伝えただけ。成果を確認することもしませんでした。
その為、ハンギョルが「本当に悪いのは自分だ」と思う心理が理解できなかったのですが、社会人の皆さま、どう思われますか?