遅くなりましたが、TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」7月放送分(14話〜18話)の感想です。
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スバルが評価をどん底まで下げていく一か月でした。
しかし18話にて、本人がそれを自覚していたことが判明し、私としては少し見直しました。
とにかく壮絶だったのは15話! 1話で2回も首が落ちる主人公は、空前絶後でしょうね。
グロ描写は苦手と公言している私ですが、本作の場合は無意味にいたぶるシーンが続くようなことはないし、最低限の描写で効果的に描いているので、割と好感を抱いています。
どちらかというと、スバルが自らの言動で自滅していくところや、白鯨に追われる際、オットーに馬車から突き落とされる等、人間の、というより自分にも存在する性質を見せ付けられて心が痛むことの方が多いように思います。
18話は、公式が単独の広告を打つ等、ハードルを高く設定していたので、どんな展開か非常に楽しみにしていました。
蓋を開けてみたら、死に戻り以降の20分近くがスバルとレムの会話だけという予想外の構成。再び絶望的な展開が畳み掛けるパターンを想定していたので、逆の意味で驚きました。
会話だけでここまで見せたのは凄いとは思います。台詞の間が足りないと思う箇所はありましたが、さすがに普通の週放送アニメで、これ以上尺を延ばすのは無理でしょう。
惜しいのは、エミリアと絆を深めるエピソードが不足していて、スバルがエミリアを好きだという気持ちの真剣さが分からないことですね。エミリアに執着し続ける理由が明確になっていれば、もっとやり取りに説得力を感じられたと思います。
一方、レムは凄まじく可愛いけれど、駄目な男に引っ掛かって、かつ相手の男をさらに駄目にするタイプの女の子だな……と思っていたのですが、18話まで行き着いてしまうと、もう文句も言えません。
強いて言えば、スバルがエミリアに「俺のヒロイン」像を夢見ていたのと同じように、レムもスバルに「私のヒーロー」像を押し付けているのかも、と感じる面はあるのですが、それでもこんな可愛い子から献身的に尽くしてもらえるなら、その程度の押し付けは許容しろ!と思いました。
既にリセットされましたが、すべての王選候補者と接触があった点も進展ですね。
クルシュは元々好感が持てるし、アナスタシアも直接会話してみると案外良い女性のような気がしました。プリシラだけは、お近付きになりたくない人種です。
スバルがなにかしても駄目、なにも行動を起こさなくても駄目という状況から、どうやって惨劇を防ぐのか、これからの模索を引き続き楽しみにしています。
ただ、次に巻き戻ってしまったら、18話の告白はなかったことになってしまうのですよね。それは酷いと思うけれど、果たしてあと2か月分の放送で、一度も死なないなんてことがあるでしょうか……。