• 2016年08月15日登録記事

PS4版「テイルズ オブ ベルセリアTRIAL VERSION」を遊びました。
http://talesofberseria.tales-ch.jp

Tales of Berseria

PS3を持っていないため、なんとTOG以来のテイルズオブシリーズです。
起動すると、まず「シナリオモード」と「バトルモード」から一方を選択させられますが、どちらも内容はダンジョン探索+戦闘でした。エリアの差異と、シナリオモードにはイベントシーン演出とロングチャット等の掛け合いがあり、バトルモードにはそれらがない、という程度の違いのようです。

モード選択

なお、各モードプレイ中のスクリーンショットは禁止されており、撮ることができませんでした。

リアルとアニメ調が危ういバランスのグラフィック 

まず、目に入ってくるのはビジュアル面。
相変わらず、アニメっぽさを残したグラフィックですが、予想よりずっと綺麗でした。しかし、キャラクターの頭身が上がり、風景も細やかになると、点在している光るオブジェクト(調べるポイントやねこスピ)の存在や、僅かな段差も乗り越えられず迂回しないといけないという不自然さが目に付くとも感じました。ベルベットの衣装など、現実離れしたファンタジックなデザインとも不釣り合いに感じます。個人的な好みですが、ヴェスペリアやグレイセスくらいの少し低い頭身の方が、映えるのでないかしら。

レアボードの操作は、少し難しいですが楽しかったです。
ライフィセットがしがみつく姿勢なのが可愛くて、レアボードに乗れるバトルモードではずっとライフィセットを先頭にしていました。

フィールドでは指定箇所で昇り降りやジャンプができますが、このアクション指定箇所の判定が狭く少しイライラさせられたのと、ジャンプの瞬間、キャラクターがレアボードを降りてしまうのが不自然で気になりました。ボタンを押しっぱなしにしていれば、ジャンプ直後に再びレアボードに乗るので、ゲームプレイにおける問題はないのですが、絵面には違和感がありました。

マンネリ脱皮に意欲的な戦闘

戦闘は、従来の「通常攻撃の◯ボタンと技攻撃の×ボタン」を使う2ボタン制から、4ボタンにアクションを割り当てる形に変更されました。
連続して攻撃することで別の技に繋がっていく部分は、グレイセスのシステムに近く、戦闘中の行動で増減するソウル数だけ連続攻撃できる部分は、リメイク版デスティニーのCC制に近いですね。
最初は戸惑いましたが、より簡単な操作で、多彩な技を盛り込み華麗に戦えるようになったと思います。完全にフリーランになったので、3D格闘アクションが好きなユーザーには、プレイしやすいと思います。2Dをこよなく愛する(というより空間把握が下手な)私としては、軸がある方が遊びやすかったですが、進化としては正統だと思います。 戦闘エリアの狭さは少し引っ掛かるかな。

珠玉の新要素は、Rボタンで繰り出すキャラクター固有のスキル「ブレイクソウル」。
アイゼンの「ドラゴニックドライブ」で爆撃しまくるのと、マギルゥの「スペルアブソーバー」で敵詠唱をキャンセルするのが楽しいです。ロクロウのカウンター技「因果応報」も、うまく決まると爽快です。

スイッチブラスト」で仲間と入れ替わるときに、攻撃をつないでいけるのも、タッグ制の格闘ゲームみたいで格好いいです。ブラストゲージを消費しないといけないので、気軽に使いまくることはできないけれど、戦略的に控えメンバーと切り替えるということで、単なる連打ゲームにならずに済むのでしょう。

物語・キャラクターなどは未知数ながら仲の良さそうなパーティ

お話は、体験版の範囲ではわかりませんが、アニメで見た序盤の重苦しい雰囲気だけでなく、明るい掛け合いも多い、パーティのいい雰囲気は感じられました。

主人公として物語を引っ張っていくのはベルベットですが、仲間たちの真ん中にいるのは、ライフィセットなのかも知れないな、と思います。まさに、子は鎹。みんながライフィセットを可愛がっているように感じられて、ニヤニヤさせられました。

チャットの形式は、コマ漫画風になって、だいぶ雰囲気が変わりました。たくさんイラストパターンがあって、状況に沿ったつくりになっているので、見ていて楽しいです。ただ、ロングチャットというだけあって一回の尺が長いので、せっかちな私は少しダレました。加減が難しいものですね。
ちなみに、アニメイラストのキャラクターデザイン(特にベルベット)は、今回あまり好みでなく、線が強すぎるのかなと思っています。せっかくイラスト量が多いのに、残念。

総評

今のところ、特に好きになりそうなキャラクターがいないことと、重苦しく凄惨な設定と暗い序盤、未プレイのゼスティリアと繋がる世界観という部分がネックで、発売日の購入予定はありません。
しかし無料体験版を出したことは評価できますし、前作での批判を受け止めて作っていると思いますので、シリーズの火を再び盛り上げる一作になっていることを期待します。