• 2007年12月19日登録記事

放映初期の頃に思わせぶりだったジャンと理央の兄弟可能性が、完全に覆された最近のゲキレンジャー。
代わりに理央の年齢についての疑問が沸き上がってきましたが、理央@荒木宏文が十代にしか思えない(実年齢24歳)のは、テニミュ効果なのでしょうか。初代キャストはどう見てもいい年のお兄さん達が中学生のフリしてたけど、二代目は皆若いイメージがあります。

そろそろ終盤の盛り上がりですが、番組自体はあまり芳しい評価を得ていないようですね。かくいう私自身も、戦隊物は基本的にチェック対象外なので、臨獣殿が存在しなければ気にも留めなかったかと思います。が、設定自体は美味しいものを持っていると思います。
例えば、レッドがそもそも戦う使命に目覚めておらず、終盤に突然現れた生き別れの父から敵の首領を倒す宿命を与えられ「ゲキレンジャーを止める」と投げ出してしまうところ、凄く好きです。しかし彼は20話くらい前に「何のために戦うのか」という命題に答えが出ていた筈ですけど、結局は戦うのが楽しかったと言う、ドラゴンボール状態だったんですねぇ。強くあることに意義を見出す理央と、根本は変わらない気がします。
その他、5人構成の戦隊で、紅一点(イエロー)がキャプテンポジションというのも、珍しい構成で面白いですよね。折角キャプテンなのに、物語的に敵側と繋がりが無くて浅いのが勿体ない。ベタですが、敵の女幹部メレと友情を育む話とかあっても良かったのではないかなぁ。
毎回の脚本によっては、化けていたのでないかなぁと惜しむ気持ちが最近出てきました。商業作品はスポンサーの都合による制限などもあって難しいのでしょうけれどね。

さて、臨獣殿側。
理央がついに幻獣拳に血盟したと聞き、何に変化したのかと思いきやグリフォンだとのこと。
……理央様、百獣の王からグレードダウンしてませんか? メレは、カメレオンからフェニックスで大幅レベルアップだったのに。
確かにライオンから変化と言うとグリフォンくらいしか思い付かないですが、どう考えても調整者ドラゴン拳のロンの方が幻獣としては格が上ですよね。
しかも理央を取り巻く四幻将の構成は、ドラゴン(青龍)、バジリスク(玄武)、フェニックス(朱雀)、元が白虎のキメラと、一見すると四神風ですが、ロンの鎧とオーラは青でなく黄金。黄龍となれば、五行説として中央に位置する存在。やはりロンがラスボスか。
そもそも、理央&ロン邂逅時の台詞

私は貴方の影。貴方の背中についた眼。貴方の側にいつもいて、貴方に見えないものを見ている

も、腹心というより、虎視眈々と入れ替わりを狙って見つめていると言う印象を受けました。だって、偽レッド=鈴木裕樹が悪役顔するんですもの。
DQ4のデスピサロとエビルプリーストみたいな関係で、すべての悪事はロンの責にして終わりそう。ただ、理央とて腐っても悪の華ですし、ロン登場以前に自由意志で悪事を働いている以上、ゲキレンジャーとは相容れないキャラクター。ピサロとは違い、共闘はあっても仲間にはならないでしょう。
しかし、最初から魔王だったピサロを利用するのと違い、理央を影から育てて自らの手で幻獣王に据えるのは、随分遠回りですよね。
幻獣王の星が輝くことで幻獣拳の使い手は力を得ると言う話が本当ならば、ロンの行動は調停者として王を立てることで幻獣拳を興隆させるため、それだけのことかも知れません。その方が無意味に裏切るよりドラマチックで面白いです。しかし、気の長い「幻獣王理央様育成計画」ですね。
今後ロンは裏切るのか、裏切らないのか、その辺を気にしつつ残りのストーリーを追っていきたいと思います。

とりあえず、ラゲクの復活後から今までゲキの事忘れていた反省も含めて、ちゃんと番組自体見ようかしら。
……と思ったのに、23日は季節ネタで消化回なの?