遅蒔きながら、先日発売されたタクティクスオウガ画集「タクティクスオウガ 運命の輪 Art Works」について。
ゲームソフトのアートブックと言う事で、良くあるビジュアル本的な作りかと思っていたら、厚みも装丁も文句なしの「画集」でした。中に使用されている紙も比較的上質のフルカラーです。
豪華な雰囲気を作るため、かなり白紙や余白部分が設けられていますが、掲載されたイラストは公式に公開されていたカラーイラストのすべてに、初出しラフが多数と言うことで、画集系ブックの中では満足のいく内容でした。
構成と内訳は大体下記の通り。イラスト点数ではなく、頁で計算しているのでご注意ください。
運命の輪用に描かれた吉田氏のイラスト 6頁
タロットカード用のイラスト 12頁
キャラクターの全身イラスト 38頁
汎用職の全身イラスト 32頁
モンスターイラスト 4頁
イメージラフ (吉田氏4頁/政尾氏2頁)
キャラデザイン下書きなど 68頁
CG、旗など 14頁
オリジナル版のイラスト 22頁
政尾氏インタビュー+おまけ 5頁
吉田氏インタビュー+おまけ 3頁
政尾氏が描いた運命の輪用キャラクター全身絵は、1頁に1人と言う贅沢な形で大きく載せられています。ユーリア等、公式サイトで観た事がない物もありました。
汎用職も、事前情報で散々観たつもりでしたが、リッチやディバインナイトの全身像は新鮮でした。
個人的な注目点は、開発初期画面として掲載された、吉田氏のFFT風バストアップ絵が会話ウィンドウ上に表示されるイメージ。背景は変わらないドット絵なのに、全然違うゲームに見えて面白いです。ドットキャラのアニメーションパターンが事細かに載ってるのも嬉しかったです。
吉田氏が描き下ろした黒ランスロットの絵は、セロハンテープで紙を繋いでると言うラフっぷりと、イラストの格好良さのギャップが堪りませんでした。