• 2014年08月08日登録記事

第5回は、クラトス・アウリオンから。

【除外ルール】

  • 公式サイトでキャラクターの紹介に使われている台詞は除外。
  • 小説版、漫画版、OVA等の台詞は除外。
  • その他、そのキャラクターを代表すると思われる台詞は除外。

まず除外される台詞は、公式で使用している下記2点。
「なるほど、この少女が今回の神子なのだな」(GC)
「その劣悪種の傷み、存分に味わえ。…地獄の業火でな」(PS2)

私はクラトスファン故に、彼の台詞に対してあまり客観的な評価ができませんが、この他のクラトスの名言としては、下記が良く上げられているようですね。
天使疾患1回目の野営時の「人は…どうしようもなく無力だ…」。
スキット340番「ロイドの両親」の「知らなかったことが罪なのではない。知らなかったことにあぐらをかいて、恥じる心を忘れることが、罪なのだ」

以上を除いた上で、私が選ぶのはこの台詞です。

おまえは疑問を抱いた。思考を停止させなければあるいは何かが変わるかも知れぬ

イズールド付近にある、クラトスのフィールドスキットの台詞です。
世界再生に疑問を抱き始めたロイドへの台詞ですが、クラトスの過去を知っていると、疑問を抱いても思考は停止していたクラトス自身を皮肉っているのかな、とも感じさせます。

クラトスは、近年の作品だと「親バカ」的な扱いが多い気がします。
確かにそういう側面もある人物ですが、ゲーム本編のシルヴァラント編だと、指導者として厳しくロイドに接している局面の方が圧倒的に多いです。例えばシルヴァラント救いの塔行き前日に聞ける会話イベントでの、この台詞。
「一番大切なところで神子の力にたより、すがることが守るということなら、私の知らない間に言葉は随分とさまがわりしたのだな」
かなり手厳しいですね。
今回選んだ台詞も、やや厳しいですが、世界再生の歪みに気付いたロイドを褒める気持ちを抑制し、その先へ更に進んでいくよう期待を込めています。複雑な立場にあるクラトスの、精一杯の言葉なんだと思えました。
……名台詞というには、ちょっと妄想で補い過ぎでしょうか(苦笑)。

次回はしいなです。