• 2016年03月25日登録記事

神田の「玄気」で夕食を頂きました。
http://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13030113/

独特の個性が漂う摩訶不思議な店。
まず、外観からしてかなり怪しげな古民家で、少々尻込みしながら入店しました。
私1人だったら、恐ろし過ぎて入れません(笑)。

名前の通り、野菜が中心ですが、鉄板で焼いてくれる魚や肉、お好み焼き、チャーハンにパンなど、種類は豊富。パンは一見チグハグながら、奥さんが隣で営んでらっしゃるベーカリー「あつんこパン」からの提供らしく、本格派で美味しかったです。
この店ならではというメニューが多く、例えばデザートの「焼きわらび餅」は名前から異彩を放っていましたが、実物もまったく予想外の食べ物(餡とわらび餅をそば粉クレープのようなもので包んで焼いたもの)でした。
「お好み焼き」ですら、我々の知る「お好み焼き」ではありません。
具を一つチョイスする形式で、その選択肢が「トマト」とかどういうことだ、と最初は思ったけれど、実は、生地はベビーリーフと玄米で作られていて、よく合いました。でも、何も知らずに実物を見たら、表面は黒いし生地部分が緑色で唖然とすることは間違い無しです。
全体的に味付けは強めのため、酒が進みます。
飲み物も、普通の「ビール」はなく少々変わった銘柄が多かったり、ジンジャーエールも自家製で生姜が効いているなど、とかく他の店とはひと味違う要素を押し出しています。
まさに、オンリーワンの店でした。

難点としては、料理を注文してから届くまでが長いこと。
お店は3階まであるのに、少人数で切り盛りしていらっしゃるから、仕方ない面はあります。私は食事のテンポを見て注文を適宜入れていくタイプなので、この点が残念でした。

なお、店主(大将と呼びたくなる)は、風貌と裏腹に優しい方でした。