• 2017年02月01日登録記事

ようやく「ファイナルファンタジーXV」の2周目を開始しました。

真の王が星を救う物語

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

2周目のプレイ記事シリーズは、「FF15の物語はそのままで、より多くのプレイヤーにわかりやすくする為にどうすべきか」という一個人の分析と改善提案をしていきます。
特に、誤読を招くと感じた台詞類は、テクニカルライターとしての勉強も兼ねてガンガン添削し、私なりの改善案を出していくつもりです。

面白さ」ではなく「わかりやすさ」に焦点を当てる理由は、FF15が国内100万本レベルの販売を前提にしたゲームだからです。「サガ スカーレット グレイス」が相手ならば、「シナリオをわかりやすくしろ」などと野暮なことは言いません。
また、面白いかどうかは、個人の嗜好も影響するため絶対的な基準がないけれど、万人にわかりやすくすることは可能なはずです。
スクウェア・エニックス開発部の皆さま、こんな辺境のブログでも、もしご覧になっていたら参考にしてください(笑)。

Chapter 00

ゲームを開始すると、まず操作させられるのがChapter14のイフリート戦開始直後のシーン。

イフリート戦

冒頭にこれを持ってきた理屈(FF2インスパイア)は、FF2を遊んでいない私にはよく分かりません。初見だとなにが起きているのか分からないし、アクションや絵的に面白いわけでもなく、掴みとして効果的とも感じません。
ノクトは移動しかできないため、これが戦闘シーンだという意識すら、この時点ではしていませんでした。

そもそも、プレイヤーには「現在」から始まるノクトの旅に意識を集中してもらう必要があるのです。「10年後にあの状況になる」という余計な情報をプレイヤーに与えても、混乱を招くだけです。

グラディオ

キャラクターの紹介も、この後レガリアのシーンで「現在」の姿で挿入した方が自然でわかりやすいです。

……いきなり、冒頭イベントの全否定から始まってしまいました。前途多難です。
一応断っておくと、必要最小限だけで構成されているゲームなんて面白くないし、最初にプレイヤー自身が操作できるシーンを入れる意義はあると思います。単に、わかりやすさを重視するなら要らなかった、という提議です。

そんなわけで、真のオープニング、王都を旅立つ父子のシーンです。

常に胸を張れ

ここは、何回でも見たくなる素晴らしいシーンですね! エンディングへの繋がりもあるし、ゲーム中の出番は少ないながら、レギス国王を「プレイベートでは息子想い」と印象付けることにも成功しています。
状況説明として「同行の三人は友達」「ノクティスには婚約者がいる」「オルティシエまで行くことが当面の目的」ということも折り込まれています。

欲を言えば、ここでグラディオラスの父親(クレイラス)も登場させて、グラディオの「王の盾」という立場を明確にさせたいところです。しかし、国王と息子に限定したシーンだから簡素でわかりやすい面があるので、強く要求はしません。

しかし、どうしても注文したいことがあります。
ここにはコル将軍が映っているべきです。
一応、ノクトの「コルが車で待ってんだろ」という台詞がありますが、この台詞では、「コル」が人間なのかペットなのかすらわかりません。台詞自体、不要でしょう。
一方、ドラットー将軍には台詞と出番がありますが、この後ゲーム本編で再登場しないし、裏切りが語られるわけでもないので、目立つ必要がありません。
これらを踏まえた上で、一番簡単な対処は、コルとドラットーの位置を交換することです。

ドラットー

一度コルの声と顔を見せておけば、記憶力の良いプレイヤーはChapter01の電話シーンで「国王の側にいた人と電話している」と気付けます。記憶していなくとも、Chapter02で「見たことがある人に再会した」という印象を抱けます。
ドラットーが目立つ位置にいると、映画視聴者としては面白いのですけれどね。

まだ本編が始まってすらいないのですが、長くなったので次回へ続きます。


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